銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

村元哉中&クリス・リード組の解散・・・。

驚いた・・・。

ただ、ただ、驚いた。

来月のジャパンオープンに向けて、そろそろ新幹線のチケットについて調べようかと思っていたところで、初めて知った。

「何で???」

日本という国において、ペアやアイスダンス等の「男女」が組になって舞うという競技は、とりわけフィギュアスケートにおいては、お金がかかることをはじめ、ジェンダー教育もあるでしょうし、思うように使えるリンクもない、コーチもいないということ含めて、なかなか発展しづらいお国の事情がある。

そんな中で、姉のキャシー・リードが現役を引退後、どんな相手と組むのだろうかと気がかりだったクリスが、村元哉中という元シングルの選手と組むことになり、その過程をメディア越しではあるが、そっと見つめてきた。

心配していた、気にしていた私の思いを、「いい意味で」裏切ってくれた、哉中&クリス。

(ファンの間では、かなクリ と呼ばれているようなので、以降「かなクリ」と略すことにしよう。)

 

村元哉中・・・日本人女性は、どこか奥ゆかしいのか「情熱的な」とか「ラテン的な陽気さ」「色っぽさ」といった部分を表現することがあまり得意ではないと思われる中で、村元哉中の日本人離れした大人の女性を表現するその姿は、氷上の社交ダンスと言われるアイスダンスに、まさにうってつけだと感じていた。

シングル選手だった頃は、どちらかと言えば苦しい場面が多く、なかなか上位に食い込むことが出来なかった村元哉中も、アイスダンスに転向して見事に花咲かせてくれた。クリスがインタビューに答える時は、そっと横で微笑みながら見つめるなど、テレビで見る限り、クリスとの相性もとてもうまくいっていたように思っていた。

新エキシビプログラムも既に準備していたところで、突然の解散表明・・・。

 

かなクリのアイスダンス、結構好きだったんだけどな・・・。

 

「方向性の違い」・・・音楽シーンでは時折使われるこの言葉。方向性の違いでバンドを解散します、デュオ解散します・・・音楽シーンにおいては全くもって珍しくはない「方向性の違い」も、フィギュアスケート界においては、私が知らないだけかも知れないが、聞き慣れない言葉だなと思った。

が、ペアにしろ、アイスダンスにしろ、2人で事を成し遂げる世界においては、2人の相性だけではなく「呼吸」や「足並み」も合わせていく必要がある。

「足並み」・・・そこには、例えば「○○五輪を目指します」「○○世界選手権を目指します」という近い将来の目標も含まれるでしょう。

 

かなクリ、この2人の年齢差は「4歳差」。

クリスが4歳年上ということだが、4歳差・・・4年と言えば、五輪が開催されるのも4年に1度。

村元哉中は現在25歳。

クリス・リードは29歳。

ということは、今年開催された平昌五輪の次の冬季五輪は、2022年。

五輪を目指す場合、4年後、クリスは30歳を超えている・・・現役の選手として活躍するためには、年齢的にもかなり厳しくなってくるかも知れない。

一方で、村元哉中は30歳手前。五輪を目指す場合、おそらく「ラストチャンス」になるであろうと予想される。

 

「方向性の違い」という村元哉中の言葉の中には、言葉に言い表せないたくさんの思いが込められているのであろうと思う。

 

ブログは今のところ更新されてはおらず、解散についても言及されてはいないが、思いがあればあるほど、「何からつたえればいいのか・・・」と歌の歌詞ではないが、綴る言葉にも慎重になってしまうものだろうと想像する。

かなクリ、2人とも心優しい方だと感じるので、だからこそ、ファンに対する思いや関係者への思いなど、報道で発表された言葉が、現時点での精一杯の言葉なのではないだろうか。

 

町田樹がスケーターを引退してしまうという時に、「かなクリ」の2人の演技を見ることはないのかと思うと、とても寂しい・・・。

寂しいが、村元哉中クリス・リードも、素敵な相手と組めるように、祈っている。

再び、心が躍るような演技を見られることを期待しながら・・・。

 

村元哉中クリス・リード組、、、3年間、本当にありがとう!!!

 

デニス・テン-あなたを忘れない-

日付が変わったので昨日になるが、デニス・テンが殺害されたとのニュースを見て、何が起こったのか、どういうことなのか・・・私の頭の思考回路が停止してしまった。

その後は・・・嗚咽とともに涙が溢れだし、止まらなくなった。どれくらいの時間、泣いていたのだろうか?

デニス・テンは、私の家族でもなければ親戚でもない。まして友達でもなければ知人でもない。あくまで、フィギュアスケーターの一人としてテレビで応援している側でしかないのだ私は。

それでも、何でこんなに涙が止まらない?

何でこんなに胸が苦しい?

何でこんなに切ない?

何でこんなに悔しい?

犯人が捕まったということだが・・・捕まったところで、テンはかえってはこない。

あの流れるような美しいジャンプを二度と見ることは出来ない、現在進行形では。

今は、ただただ、ただただ・・・「悔しい!」

この言葉しか浮かばない。他にはどんな言葉も霞んでしまう。

 

冷静に言葉を綴ることが今は出来ない。

せめて、私のブログの中で彼のことを扱った過去の記事をまとめておくので、それもってデニス・テンへの言葉としたい。

もう5年前になるのか・・・2013年の世界選手権での演技。

ショートプログラムもフリーも、映画「アーティスト」からチョイスした楽曲で構成されている。見事な演技で2位に輝いた時のことを綴ったものがこれだ。

「アーティスト」な世界を作った、デニス・テン - 銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

後にも先にも、デニス・テンを単独で取り上げたものは、この時の記事しかない。

それほどに私には、とても印象に残った演技だった。

 

もっともっと、彼の演技を見たかった・・・ガッツポーズも見たかった。

頭の整理が全くつかないけど・・・「デニス・テン」というひとりのスケーターは確実に存在した。カザフスタンの小柄な英雄を、私は忘れない。

25年・・・私の半分しか生きられなかったのかと思うと、言葉も見つからない。

悔しい、、、今は、ただただ悔しい。

 

普段は乱暴な言葉は使わないようにしているが・・・犯人へ言い放てるなら一言だけ、

テンをかえしてくれ!!

 

プリンスアイスワールド「PIW東京公演」-2018.7.14(土)

東京は36度にもなるという暑さの中、プリンスアイスワールド(以下PIW)東京公演を見に、東京は東伏見にあるダイドードリンコアイスアリーナへ出向いた。

2018年7月14日(土)の午後15:30からの公演。(開場14:45)

個人的に楽しみのひとつでもあった、エフゲニー・プルシェンコの演技は見ることが出来なかった…何と、10日の練習中に首をケガするアクシデントに見舞われたため、来日することが出来なくなったとのこと。

「プル様、何やってんじゃぁ~~。10代、20代と違うんだから体大事にしないと」と思いながら、プルシェンコ目当ての方には何とも気の毒な事態ではあった。

ごめんなさいのビデオメッセージが会場のスクリーンから流れていたが、「来年まで待って。必ず新プログラムをお見せする」とのことなので、待っているとするか。

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私の席から撮影した画像がこれ(↑)

北SS席 G-D列の10番台 私の後ろ側から赤い椅子だったが、私のところは、横に広い長椅子のようになっていて、ひとつひとつにグレーっぽい四角のクッションが敷かれてあって、プラスティック製の椅子の時のひんやりした感覚は、一切なかった。

ただ、やはりここのアイスアリーナは、ネットで言われていたように「寒い!」。

ホントに寒かった。じわじわくる寒さ。

外気が36度になっていたか知らないけど、かなりの暑さだったため、席についてもしばらくは半袖でも平気だったけど、そのうち汗もひけて、だんだん寒くなってきたので、夏用のユ○クロのパーカーを羽織った。

椅子には何も敷かなくても大丈夫だったけど、基本、冷房が苦手なので、時間の経過とともにお尻も冷えてきたこともあって、冬に百均で買った、アルミシートが貼られている寒さ対策のシートを途中から敷いた。(普段は部屋で使用のもの)

ネットで検索すると「プチプチ」を敷いても寒さ対策になるとあったので、事前に試してみたところ、「プチプチ」も寒さ、冷たさをかなりしのげる。

このプチプチも持っていったが、当日は百均のもので間に合った。

結局、寒さ対策で使用したものは…

 ● 長袖パーカー(夏用)

   私は夏用パーカーでも充分だったけど、ウルトラダウンのような薄手のダウンジャケットを羽織っている方もあったので、そのあたりは個人差があるかも。

   しかし、半袖のままの方もいた。寒かったけど、個人差かなぁ…。

 ● 百均のアルミシート(クッションの上に使用)

 ● ひざ掛け

   スカートではなくパンツ系、ストッキングも履いていたけど、ひざ掛けは必要。

 

使用しなかったもの…

 △ カイロ(使おうか迷ったけど、何とか使わずにいられた)

 △ ストール(結構、首回りにスースーと冷気が来るので、パーカーなどの上着を羽織らない場合は、大判ストールなどは必要かも知れない。)

 △ 靴下(ストッキング履いていたためか靴下は必要なかった。)

 △ レッグウォーマー(少し迷った瞬間があったけど使わずにいられた)

 

寒さ対策と別だけど、ダイドードリンコアイスアリーナは、オペラグラスなくても問題ないかと。私より後ろの席でも、よほど目鼻顔立ちをはっきり見たいということでもない限り、オペラグラスいらないなと。それくらい、演技を見るにはこじんまりとしていて、とても見やすい会場だという印象を受けた。

しっかし…、演技を見るにはホント見やすい会場だと思うんだけど、何たって、東京駅から山手線に乗り換え高田馬場駅で降り、そこから西武新宿線に乗り換え東伏見駅で下車するという、盛岡から新幹線で行った私には、何ともいえない長旅になった。

東京駅からの乗り継ぎに約1時間を要するという…。

JR東日本管轄以外の路線に乗ったのは、多分初めてだと思う。

山手線は、「首都圏週末フリーきっぷ」(かえり券という名称の切符)を使ったのでいいけど、西武新宿線高田馬場東伏見(片道240円)を買わなければならないから、普段盛岡にいると公共交通機関を「乗り継ぐ」という習慣がまずないので、ちょっと面倒だった。(ICカードも持ってないからねぇ)

しかも、西武新宿線の車両のアナウンスが、山手線に比べると、とても小さい。しかも山手線は出入り口に電子掲示板があるので、仮にアナウンスを聞き逃したとしても、掲示板を見れば、今どのあたりか次はどこか、すぐに分かる。山手線て親切だわと改めて感じた。

西武新宿線の車両アナウンス、どうにかならないかな…私の耳にはさっぱり聞こえないから、停車するたびに、今どこの駅か次はどこの駅かいちいち窓から確認しないといけなかった。あのアナウンスの音量でよく皆さん、乗り降り出来るなぁと逆に感心してしまった。

とまぁ、駅員さんに聞きながら、何とか乗り継ぎは出来たけど、時間配分をすっかり見誤ってしまい、PIW東京公演のエンディングや演技終了後の写真撮影出来る時間までいることが出来ず、個人演技のおそらくトリと思われる町田樹の「ボレロ」が終わった瞬間、すでに高田馬駅へ向かわねばならない時間だった。

その時、すでに17時50分。

初めてPIWを見に行こうとされる方がいらしたら、公式サイトの「よくある質問」に「公演時間は何時間くらい?」に対して「約2時間を想定しています」とあるが、いや、いやいや、2時間じゃ終わらない。

私が行ったこの日のこの時間は、15:30開演だったが、マッチーの演技終了がすでに17時50分にはなっており、そのあとPIWのスケーター達が出てきて舞っていたのでそれがおそらくエンディングかと思わるんだけど、余裕もってみても「3時間」はかかると思っていいと思う。

過去何度かアイスショーに出向いているけど、途中退場せねばならないって初めて。

PIWの醍醐味は、演技終了後に写真撮影が出来ることにあるので、自分の席から正直撮りたかったんだけどもかなわず…。

で、ちょっと尻切れトンボ状態なので、どうしようか迷っていた10月の「ジャパンオープン」(さいたまスーパーアリーナ)に行くことにした。

(カーニバルオンアイスは夜だから、日帰り出来ないので断念)

 

と、前半は寒さ対策や乗り継ぎなどを述べてきたけど、演技について。

参加スケーターは、

安藤美姫小塚崇彦織田信成町田樹本田武史村上佳菜子三原舞依(*)、樋口新葉(*)、坂本香織(*)、PIWメンバーの皆さん

(*)…13日、14日参加スケーター

※ エフゲニー・プルシェンコは先に述べた通り、ケガのため欠場。

 

私が初めてPIWを見たのは、羽生結弦村上佳菜子がシニアに上がったくらいの頃で、羽生君に至っては、今のような人気はまだまだな時。

そんな頃に八戸へ初めてのアイスショーを見に行った、それがPIW。

その時は、他に、荒川静香本田武史鈴木明子、太田由紀奈、村主千香、八木沼淳子、田村岳斗武田奈也も参加していた頃だった。プルシェンコもいた。

あれからメンバーも様変わりして、ショーの魅せ方も変わった気がする。

エンターテインメントさをふんだんに盛り込んで、久しぶりのアイスショーは楽しいものだった。エンディングまでいられなかった心残りはさておき…ね。

 

お目当ての町田樹ボレロ」は、約8分?!

フリー演技時間よりも長い長い時間を、1日2回公演て、体力気力が凄いな。

静寂の中から少しずつ躍動し始めて、後半に盛り上がっていく。

バレエを見ている感覚にもなり、現在のルールになる以前は、競技大会に基本を見る「コンパルソリィ」という項目があって、「町田ボレロ」にはその「コンパルソリィ」が見事に組み込まれているのを実際に生で見て、「そうそう、昔はあったんだよね、コンパルソリィ」って思いながら、フィギュアスケートの大事な基本中の基本であるコンパルソリィを演技前半に持ってくるあたり、さすがだなと感慨深くなった。

パンフレットに記載されていたが、「ボレロ」の構想に実に7年もの歳月を費やしたとある。それを知って驚きだった。映画やドラマ、お芝居のような何時間というものとは違う。フィギュアスケートはわずか何分の世界だ。

その何分の世界のために、7年の歳月を要した…つくづく町田樹というスケーターは、どこまでも哲学的で、どこまでもストイックであって、しかしながら決して独りよがりにはならない、拘るその先に見据えているのは「観客」である。

「観客」にどう見えるのか、どう魅せるのか…このことがあるからこその、ぬかりない入念な構想、打ち合わせが必要なのだろう。

彼の公式ホームページを先日覗いてみて、そこで初めて私は「2度目の引退」を納得することが出来たのだった。「こんなに数々の研究をこなしているのか?」「非常勤講師もやっているのか?」と、正直驚いた。

大学の学部事務員を7年やっていたことがあるけど、上に行けば行くほど何かと両立するっていうのは難しいと思う。

見事なボレロだった。生で見られたことに心から感謝している。ありがとう。

 

最後に町田樹に負けないくらいの感動を与えてくれたスケーターのことを。

それは樋口新葉だ。

正直、私はファンではないのだけど…、PIWでのマイケル・ジャクソンメドレーを演じている彼女を見ていて、素直に心が躍った。

日本人女性シングルスケーターで、カッコ良さや色っぽさを表現出来る人って、私の中では安藤美姫しか思い浮かばないのだが、何と、樋口新葉、最高にカッコよかった!

こんなにカッコよくノリノリにマイケルを表現出来る女性スケーターがいたとは。

選曲も良かったし、ムーンウォークの表現もとても良かった。

もっとダイナミックに、もっとコケティッシュに化けて欲しいなと思った。

スタンディング・オベーション、多かったよ。

 

いいもの魅せていただいて、皆さんありがとう。

 

※  私の左隣に座っていた「千葉県」から来たという女性。休憩時間に「寒いですね」と話しかけてから、休憩時間中お話し相手になってくれた方、アイスダンスが好きと言っていて、アイスショーには2度目だと。新横浜のリンクよりも東伏見のこちらの方が寒いと言っていたっけ。エンディングまでいられなかったから、あとお話し出来なかったのが残念だったけど、話相手になってくれてありがとう。

 

町田樹を「2度も」失うことになるとは・・・。

町田樹さん プロフィギュアスケーター引退を表明 学業専念のため 10・6最後の演技(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 

町田樹を「2度も」失うことになるなんて・・・。

あの現役引退発表から4年になろうかという今年の10月で、プロスケーターから引退すると発表した町田樹。今後は学業に専念するとのこと。

油断してた・・・もう2~3年は大丈夫だろうと高を括っていた。

彼が引退してからのアイスショー、何やかんやで行きそびれてしまっていたから、取り急ぎ、来月東京で行われるプリンスアイスワールドのチケット入手の手続きを行った。PIWと言えば、「ふれあいタイム」があることで知られているけれど、今年度から参加出来る席種が限られ制約が設けられている様子。私はなるべく見晴らしのいい席で生の演技が見られればそれで充分、また、ふれあいタイムに参加出来る席種はすでに売り切れていた(ローチケの場合)ので、ふれあいタイムとは関係のないSS席をゲットした。

町田樹・・・改めて彼の演技を再確認してみると、ひとつひとつの動きが実に丁寧で、氷上でいかに「物語」を魅せようかということに注力しているように思え、特に現役引退後のプロスケーターになってからの、「ボレロ」に至っては、これはもう町田樹にしか出来ない、彼だからこその世界観であり振付であると感じた。

そこに、派手さはない。

華やかさもない。

しかし、静寂と暗闇の中に少しずつ浮かび上がってくる繊細な動きと静かなる熱き鼓動。クラシックバレエとミュージカルがフィギュアスケートと融合し、独特な化学反応を起こしていると言っても過言ではない、見事な「町田ボレロ」。

ボレロ」と言えば、かつてイギリスのアイスダンスのトービル・ディーン組が五輪で演じ、当時の採点方式で芸術点を満点にさせた伝説の演技。

それから幾人ものスケーターが「ボレロ」を演じてきたが、町田樹の「ボレロ」は先人達のものに負けてはいない、素晴らしい作品になっていると私は思う。

こんなに素敵な作品を生み出せる力、表現出来る力をまだまだ持ち合わせているまっちーだけど、彼はあきれるほど、「ぶれない」人。

10月までまだちょっと時間がある・・・。

労いの言葉と感謝の言葉は、まだもう少しとっておくことにする。

あまりに感動した町田樹の「ボレロ」。動画主様、お借りしますm(__)m ↓

 

PIW横浜2018 Tatsuki Machida 町田樹 Boléro:origine et magie (ボレロ:起源と魔力) - YouTube

 

小塚崇彦の貴重なフィギュアスケート界への貢献-KOZUKA BLADES-

 

www.jsports.co.jp

 

つい先ごろ、小塚崇彦氏がフィギュアスケート靴のブレード「KOZUKA BLADES」を正式に商品化した旨の発表を行ったというニュースが駆け込んできた。

名古屋市内にある「山一ハガネ」という金属加工メーカーに、現役時代、足のサイズの計測に訪問した際、従来の靴のブレードが抱える問題点など伝えて、何とか解決出来ないかと相談したのがきっかけだったそう。

商品化にこぎつけるまで、6年の歳月を要したとある。

フィギュアスケートの選手は競技生活を退くと、プロスケーターや解説者に転向するのはよくあるパターンだけど、小塚氏、何とブレード開発に目を向けた。

そこには金属加工メーカー「山一ハガネ」の高い技術力があるとは言え、スケート靴に目を向けるなんて、多分彼が初めてではないかな?

人生70年、80年等と考えると、フィギュアスケートの選手でいられる年数は人生が抱える月日からすれば決して長いとは言えない。

そんな長くはない競技生活の中で、引退後の生活のどこにどう目をむけるか、歩んでいくかというのは、人それぞれだ。

織田信成氏のように、引退後の方がより一層魅力を増す人もいるように、人生、何がきっかけになるか何がどう弾けるかなんてことは、ふたをあけてみないことには分からない。

今回の小塚氏のような、現役選手にもプロスケーターにも貢献できるような第二の人生って、誰々が出来ることでもないのかも知れない。頭がよく理論派でもあり、トヨタに所属、そして地元愛知のフィギュアスケートが発展してきたのは祖父がきっかけ。

そういう小塚氏だから出来たことなのかも知れないが、ブレードに注目するなんていやはや恐れ入ったと言えば大袈裟かも知れないけれど、正直、驚いた。

こういう貢献の仕方もあるんだなぁ…と。さすがと言わずにはいられない。

 従来製品では平均して6カ月程度での交換が必要だったが、 「KOZUKA BLADES」は16カ月での交換を想定しているという。

 

実際に開発段階から「KOZUKA BLADES」を使用している無良崇人さんは、 あるTV番組で「2年位使っている」と発言していた。「KOZUKA BLADES」の耐久性は、現役選手時代、豪快な4回転ジャンプとトリプルアクセルを武器としていた無良さんのお墨付きなのだ。

6ヶ月くらいしかもたないものだったのか…それが16か月となると今までの約2.5倍ということか…そうすると、コスト的にもかなりパフォーマンスあがるよね?

商品化に至るまでには、無良崇人氏も使って試していたってことか。

今回発表されたブレードは、その頃のブレードより改良されたんだと思うけど、ドラマ「陸王」でも改良に改良を重ねてランニングシューズを作っていったわけだから、実際に商品化された後でも、選手が使ってみるうちに「ここをもう少しこうして欲しい」とか「もっと軽く」とか色んな意見が出てくるものなんだと思う。

どんどんいいものになっていって、ゆくゆくは「オール国産」のスケート靴が誕生すれば最高だなと願っている。

 

山一ハガネの皆様、小塚君、ありがとうございます。

そして、更なる発展を期待しています!!

黄金時代の先駆け-無良崇人が引退-

sports.yahoo.co.jp

 

とうとう、無良崇人も引退か…。

髙橋大輔や織田信成小塚崇彦町田樹等とともに一時代を築き上げてきたスペシャリストも、好悪波の有る競技成績を送りながら、「父を五輪に連れて行きたい」との思いでピョンチャン五輪の選考会でもあった昨年の全日本選手権に挑むも、代表選出には至らなかった。

どうも五輪シーズンになると、とりわけ成績が振るわなかった印象があるが、昨年の全日本選手権の演技は、五輪代表選出とはならずとも、渾身の演技だった。

ピョンチャン五輪での男子シングルの放映を見ながら、ふと、「無良君が出ていたら、どうだったかな…」と思う場面も…。

五輪を目指すなら、おそらく今回が最後だろうな…とは素人目にも感じてはいて、昨年の全日本選手権を見ていると、「引退を考えているのかな」とさえ一瞬よぎった。

それでもあと1シーズンくらいは続けてくれるのではないか…という思いもあったけれど、

 

「これで自分の役目は終わったな」――。


 平昌五輪・男子シングルのショートプログラム(SP)。羽生結弦(ANA)が演技を終えた時、無良崇人(洋菓子のヒロタ)はそう感じたという。

 

なるほど、そうか…。

不本意ながら調子の悪かった五輪シーズンを、渾身の演技でまとめた全日本選手権でやりきった、悔いはない、既に引退の方向で気持ちは固まりつつあった、けれどピョンチャン五輪の補欠選手でもあった彼は、いつ声がかかってもおかしくないように準備はしていた、そんな中で羽生結弦の演技を見終えて、「自分の役目は終わった」と。

 

突然の引退宣言をした町田樹からタスキを引き継いだ無良崇人も、そのタスキをうまくいかすことができない場面もあった…けれど、彼の「トリプルアクセル」は、世界の記者たちを唸らせる迫力さえあった。

ミスタートリプルアクセル

と言えば、現在羽生結弦のコーチであるブライアン・オーサー氏の代名詞でもあるが、オーサー氏の現役時代を知らない私には、無良崇人こそが「ミスタートリプルアクセル」だった。

波にのれば泣く子も黙る凄みのある大迫力ジャンプを魅せることが出来るスケーターだったが、出来・不出来のバランスにとても苦しんだ競技人生でもあったように感じる。ここぞ!という時に、力を発揮出来ないシーンもあった。

しかし、だからこそ、「選手の心の痛み」に誰より思いを馳せることが出来る…きっと、そんなコーチになれるのではないかと思う。

無良崇人の引退で、これで本当に「ひとつの時代が終わった」。

髙橋大輔、町田樹鈴木明子ファンである私は、当時のスケーターが次々と辞めていくことに、ロウソクの灯が消えるような思いでいた。一時期はあれだけ好きだったフィギュアスケートからしばらく離れていた時期もあった。

(このブログを無期限休止にしたのも、そんな頃だった…。)

 

が、それは「新たな時代の幕開け」でもある。

無良崇人が今回の世界選手権の出場資格を譲った友野一希は、次世代選手。私が注目している選手でもある。

「ミスタートリプルアクセル」は引退するけれど、次世代を担うスケーター達の成長も楽しみにしながら、無良崇人には、心から「ありがとう、お疲れ様」と言いたい。

 

そして、プロスケーターとしても、ダイナミックなジャンプをまた披露して欲しい。

いずれは、キスクラで教え子のそばにいる「無良崇人コーチ」も見たい。

今後のご活躍に幸あれ!!

 

追記:satoko様、記事を引用させていただきました。

女子の4回転…技術が進化するのはいいけど…。

オリンピックが終わったと思ったら、つい先日ロシアの10代の女子選手が何と

4回転を成功させたと。

新聞には「大絶賛」の嵐だった…ようなことが書かれていたけれども…。

 

いや、素晴らしいよ、実に。

常に先を行く、フィギュアスケートも「スポーツ」であることの証でもあり、大技に挑戦するというのは、アスリートならではとも言える。

…うん、凄いんだが…。

私は、ひとつ懸念に感じていることがある。

今回4回転を成功させたロシアの選手は10代の若手選手であって、女子には必ず思春期の体の成長というものがあり、ほぼ9割方の選手がこの「成長期」を鬼門としてしまっているのを過去に何度も見てきた(メディアを通じて)。

10代で成功させたのは、ある意味「成功させられるべく」して成功したとも言えるのではないかとも。

これが、20代になってどのように体が変化し、また、心も変化していくのか…。

この時、再び4回転を成功させることが出来たら、それはもうお見事としかいいようがない。脱帽ものである。

 

しかし、その若くして成功させた光と影ともいうべきか、かつてビールマンスピンを考案した、デニス・ビールマンは、極度に腰をそらせるそのスピンに、その後腰痛に悩まされたと言う。(今ある技として習得するのと、何度も何度も新技とすべく考案していくのとでは、その難しさは比ではないだろう。)

また、15歳でオリンピック金メダリストとなった、タラ・リピンスキーは、その後股関節痛に悩まされ、早くに現役を引退した…のではなかったか。

 

男子の4回転がどんどん加熱していくが、今度は女子までが4回転か…。

スポーツとして進化していくのは、大変喜ばしいことであると同時に、あまりにも体を酷使するような状況が続けば、いずれ時を経て、体が悲鳴をあげることになりはしないだろうか?

 

昨今の過熱気味とも言える高難度技のぶつかり合いに、老婆心ながら、「時を経た時の体の悲鳴」が気がかりで仕方がない。

バンクーバー五輪の頃は今の逆で、スポーツと言うよりは魅せる方に重点が置かれてきた感がある…それはそれで、ちょっと問題ありだなと思ったのだが、今は今で魅せるということが少し後ろでになっているように感じる。)

 

高得点を稼ぐために、そのルールの中で選手は出来る限りのことを懸命に行っているだけなのだが、将来の体をいたわるべく、何らかの「ルール」が必要な時代に差し掛かっているのかも知れない、ふと、そんなことを感じた。

 

追記:今回の報道の際に、何だっけな…伝説的スケーターっていう表現だったか忘れたが、タラ・リピンスキーのコメントを紹介していたが、日本のメディアなら忘れないで欲しいスケーターがいる。

伊藤みどりだ。

伊藤みどりのジャンプの凄さを今の若手記者たちはご存じだろうか?

今のスケーター達には申し訳ないが、私は今日に至るまで、伊藤みどり以上のジャンプが跳べる女子スケーターを、未だかつて見たことがない。

トリプルアクセルの申し子と言えば、浅田真央の以前は伊藤みどりがいた。

小柄ながら、そのジャンプの大きさ、飛距離、今で言えば満点の加点がもらえるんじゃないかな?男子選手が、「みどりが男子じゃなくて助かった…」と言ったという逸話さえあるほど、彼女のジャンプは素晴らしかったのだ。

日本のメディアの皆さん、タラ・リピンスキーを引き合いに出すなら、どうか伊藤みどりもよろしく!