銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

バンクーバー五輪から一年・・・徒然に・・・

※ あちらを立てれば、こちらが立たず・・・。相手の思いを尊重すればする程、返す言葉を探すことすら、難しい・・・。

本文に対する「コメント」とりわけ、批判的なコメントに対しては、これ以上の「コメント返し」が、出来ません。

この件に関してのコメントについては、勝手ながら打ち切らせていただきます。たくさんのコメント、感謝します。

また、皆様方の思い・・・切実たる思いがあること、改めて実感した次第です。この先、フィギュアスケートが、シングルのみならず、ペアやアイスダンス含め、もっともっと「市民権」が得られるよう、また、私を含めたフィギュアスケートファンが、心より楽しんで応援出来る競技であり続けられるよう、切に願うものであります。

そして・・・

日本スケート連盟国際スケート連盟・・・関係各所においては、さらなる改善を期待したく、1ファンとして見守る所存です。

2月20日 付記※

— 君へと、夢は今・・・ —

L'Arc〜en〜Cielが歌う、バンクーバー五輪テーマソングと共に、現地時間の2月12日(日本時間13日)、バンクーバー五輪がカナダで開幕した。

あれから、一年。

少しだけ、時計の針を戻してみる。

フィギュアスケート 男子シングル

4回転を跳ばない「王者」が誕生し、4回転論争が勃発するも、不思議と憎めなかった金メダリスト、“ライサチェク”。

キス&クライで得点がアナウンスされた瞬間、ライサチェクは顔を両手で覆い、泣いた。あの姿に、彼の「誠実な」人柄を感じたのは、決して気のせいではなかったと思う。

泣いたから・・・ではない。泣いていたその姿に。

女子シングル

今更、“ぶり返す”のか?!せっかく忘れようとしていたのに〜!!

あ、それは申し訳ない。

金メダリスト、キム・ヨナの“銀河系”高得点が、物議を醸した。

ショートプログラム:78.50

フリー:150.06

「世界歴代最高得点」となった。確か、イリーナ・スルツカヤ(ロシア)が保持していた記録だったと思うが、“あっさり”と塗り替えてしまった。

「何でっ!」

「おかしいんじゃないの?」

「審判を買収してるんじゃない?」

・・・

今、相撲界を「震撼」させている例の言葉。キム・ヨナにも浴びせられてしまった。

世界各国のジャーナリストやフィギュアスケート関係者、メディア・・・多くの人を巻き込んだ騒動は、五輪が終わっても、続いていた。

この時期、私は「真央ファン」ではなかった。

けれど、

悔しくてたまらなかった。

だって、上手いじゃん!

キム・ヨナの方が滑らかだもん。

当時、周囲の人間がそう語っていた。

金メダルなのは認めるけれど・・・この「点差」は納得いかない。

今も尚、私には分からない。

改めて動画で演技を確認するも、銀河系な得点の「内訳」は、私には読み取れなかった。

もう一度「見積書と内訳をご提出願えますか?。」

納得は出来ないし、悔しくてたまらなかったけれど、ただひとつ、残念でたまらないのが、ライサチェクのような「誠実さ」を、彼女に感じ取ることが、私には出来なかったこと。

どこか、ふてぶてしい。どこか、強がっている。弱さを見せようとはしない。いや、別段弱さを敢えて見せろと言うことではないけれど、、。

誤解を与えるような「行動」や「言動」が少なくない・・・。

男子シングルの4回転論争の時以上に、いつまでも胸の奥に引っ掛かり続けた、女子シングルの「採点問題」。

演技に関しては、キム・ヨナは最高のパフォーマンスを魅せたに過ぎない。

それについては、誰に文句を言われる筋合いもないでしょう、、。

ただ・・・

あまりの高得点は、その後の彼女を苦しめることにも繋がってしまったように思えてならない。

世界選手権には、“ぶっつけ本番”で挑むという。

色んな意味で、それは彼女には都合が良く、あらゆる角度から見るに、それはかなりリスキーな判断と言わざるを得ない。

ファン同士のゴタゴタも、うんざりした。

納得しきれない心を紛らわせたくて、ネットサーフィンした。

どこもかしこも、キム・ヨナ非難に集中していた。

辟易した。

愛ある批判は、中身のある批判で「成長」を促す。けれど「非難」は違う。

今後、フィギュアスケートがどんな方向に向かっていくのか・・・。

来月の世界選手権で、審判もスケート連盟も、その「手腕」が試される。

そう言っても過言ではないような気がしている。