銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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小塚崇彦の貴重なフィギュアスケート界への貢献-KOZUKA BLADES-

 

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つい先ごろ、小塚崇彦氏がフィギュアスケート靴のブレード「KOZUKA BLADES」を正式に商品化した旨の発表を行ったというニュースが駆け込んできた。

名古屋市内にある「山一ハガネ」という金属加工メーカーに、現役時代、足のサイズの計測に訪問した際、従来の靴のブレードが抱える問題点など伝えて、何とか解決出来ないかと相談したのがきっかけだったそう。

商品化にこぎつけるまで、6年の歳月を要したとある。

フィギュアスケートの選手は競技生活を退くと、プロスケーターや解説者に転向するのはよくあるパターンだけど、小塚氏、何とブレード開発に目を向けた。

そこには金属加工メーカー「山一ハガネ」の高い技術力があるとは言え、スケート靴に目を向けるなんて、多分彼が初めてではないかな?

人生70年、80年等と考えると、フィギュアスケートの選手でいられる年数は人生が抱える月日からすれば決して長いとは言えない。

そんな長くはない競技生活の中で、引退後の生活のどこにどう目をむけるか、歩んでいくかというのは、人それぞれだ。

織田信成氏のように、引退後の方がより一層魅力を増す人もいるように、人生、何がきっかけになるか何がどう弾けるかなんてことは、ふたをあけてみないことには分からない。

今回の小塚氏のような、現役選手にもプロスケーターにも貢献できるような第二の人生って、誰々が出来ることでもないのかも知れない。頭がよく理論派でもあり、トヨタに所属、そして地元愛知のフィギュアスケートが発展してきたのは祖父がきっかけ。

そういう小塚氏だから出来たことなのかも知れないが、ブレードに注目するなんていやはや恐れ入ったと言えば大袈裟かも知れないけれど、正直、驚いた。

こういう貢献の仕方もあるんだなぁ…と。さすがと言わずにはいられない。

 従来製品では平均して6カ月程度での交換が必要だったが、 「KOZUKA BLADES」は16カ月での交換を想定しているという。

 

実際に開発段階から「KOZUKA BLADES」を使用している無良崇人さんは、 あるTV番組で「2年位使っている」と発言していた。「KOZUKA BLADES」の耐久性は、現役選手時代、豪快な4回転ジャンプとトリプルアクセルを武器としていた無良さんのお墨付きなのだ。

6ヶ月くらいしかもたないものだったのか…それが16か月となると今までの約2.5倍ということか…そうすると、コスト的にもかなりパフォーマンスあがるよね?

商品化に至るまでには、無良崇人氏も使って試していたってことか。

今回発表されたブレードは、その頃のブレードより改良されたんだと思うけど、ドラマ「陸王」でも改良に改良を重ねてランニングシューズを作っていったわけだから、実際に商品化された後でも、選手が使ってみるうちに「ここをもう少しこうして欲しい」とか「もっと軽く」とか色んな意見が出てくるものなんだと思う。

どんどんいいものになっていって、ゆくゆくは「オール国産」のスケート靴が誕生すれば最高だなと願っている。

 

山一ハガネの皆様、小塚君、ありがとうございます。

そして、更なる発展を期待しています!!