”かなだい”引退で、競技では見られなくなるけれど、”カップルは継続”
世界国別対抗戦で魅せた「オペラ座の怪人」。
演技後、思わず涙が零れた高橋大輔。シングルでも演じたことのあるプログラムでもあり、初めて世界選手権(男子)でメダルを取れたのが東京体育館。
2023年の世界国別対抗戦の会場は、東京体育館だった。
こんな偶然、そうそうあるものではない。何という「ご縁」だろうか。
迫真の演技を見て、演技後の高橋大輔の涙を見て、「…引退??」という言葉が脳裏をよぎった。
そして、5月1日にパートナーの村元哉中(むらもとかな)と共に「引退会見」を行った。
分かってはいたことだけど、いつかは引退がくるって分かってはいたことだけど、ファンとしての正直な気持ちは、「やっとアイスダンサーになってきた大ちゃんの、これから伸びしろだらけの”かなだい”の演技を、まだまだ見ていたい。」だった。
しかし、膝が限界を迎えていたとは…。テレビで見る分にはそんな気配は全く見せず、いつも前向きにアイスダンスに取り組んできた高橋大輔。
そんな彼を頼もしく支えていた村元哉中。日本人選手にはあまりない「エキゾチック」さが彼女の魅力でもある。素敵なカップルだ。
競技生活からは退くけれど、カップルは継続するとのこと。
ぜひとも一度、その演技を生で見てみたい。
一度男子シングルを引退した高橋大輔を、アイスダンスに誘ってくれた村元哉中。
かなちゃん、大ちゃんを誘ってくれて、本当にありがとう。
アイスダンス枠で再び高橋大輔の演技を見ることが出来るなんて、思ってもみなかった。大輔ファンとしては、この3年間「ご褒美」をいただいた、そんな気持ちだ。
本当に、3年間、お疲れ様でした。
かなちゃん、大ちゃん、私たちにアイスダンスの魅力を伝えてくれてありがとう。
痺れる演技をありがとう。
これからは、アイスショーで引き続き息の合った素敵な演技を魅せてください。
心より感謝。
クリス・リード引退・・・とうとう、この時が。
明けまして、おめでとうございます。
今、Yahoo!を開いたら、「クリス・リード引退」の文字が飛び込んできました。
フィギュア、クリス・リード引退 アイスダンス五輪代表(共同通信) - Yahoo!ニュース
な、な、なんと…。
「かなクリ」コンビが解消されて、村元哉中は来シーズンから高橋大輔とコンビを組むことが発表されたが、クリスは大晦日をもって現役引退し、今後は姉のキャシーとともにコーチとして新たな道に進むことが、本人の口から発表されました。
以下は、期間限定の公開のようです。(いつまでかは分かりません…)
今まで日本のアイスダンスを姉とともに盛り上げてきてくれたクリス。
後半は、村元哉中と組んで、姉弟の時とはまた違った新たな魅力を醸し出したクリス。
シングルの時よりもずっと伸び伸びとイキイキと輝きを放った村元哉中の、エキゾチックな日本人離れした氷上の演技を見るのは、とても楽しかった。
彼女の新たな魅力を開花させたのも、クリスの功績と言って過言ではないと思う。
シングルが男女ともに、五輪の舞台で表彰台にのる大活躍をするようになってから地上波をはじめとするテレビ界では、シングル重視で放映されるようになった。
ペアやアイスダンスは、間違ってもゴールデンでは放映されない。
指導してくれるコーチがいない、リンクもない、テレビでもシングル重視…長いこと、シングルの片隅に追いやられてきた感の強いアイスダンス。
その日本のアイスダンス界を、姉キャシーともに長年クリスは盛り立ててくれた。
足のケガの具合も思わしくなかった噂もあるが、関空に新しく出来たリンクで今度は、姉とともにちびっこスケーター達の指導にあたっていくという。
その関空のリンクは、木下グループが出資しているようで、つくづくフィギュアスケート界に多大なる貢献をしていると感謝しかない。
コーチという新たな道で、第二の人生をスタートさせるクリス・リード。
誰よりも「心優しい日本思いの武士」だと感じる。
今まで、本当にありがとう!!
これからの人生が、より素敵な日々でありますように。心より祈っています。
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久しぶりにブログを開けたら、自分でも驚きましたが、昨年は一度も更新してなかったんですね???!!!
まぁ、、、心身のバランスを崩してしまいましたのでね、下半期。
今はすっかりいいんですけども、健康じゃないと何も出来ないことを痛感。
どうか皆さまもご健康で、素敵な一年でありますように(^_-)-☆
お約束は出来ませんが、今後は、不定期でも更新していければと思っておりますので、よろしくお願いしますm(__)m
フィギュアスケート全日本選手権大会2018ー男子に危機感覚えた大会ー
男子のフリーが終わった。
宇野昌磨の優勝は予想通りとして・・・。
5年振りに現役復帰した高橋大輔が2位に入る結果となり、私も「ヤバイでしょう」と、本人と同じ言葉を発していた。
現役復帰することを知った時、世間、例えばヤフコメとか、やたらと批判的なコメントが多くて、「そんなに良く思われていないんかい?」と悲しくなった。同時に、他人の身の振り方に、簡単に批判出来る人が多いことにも寂しい気持ちにさえなった。
5年のブランクがある・・・そうそう容易いことではないことは本人が一番良く分かっていたことだろう。
かなりの勇気も必要だったかも知れない。
それでも、現役復帰すると決めた大輔の顔は、何だか晴れ晴れとしているようにも見えたのは、気のせいではなかった・・・と、フリーを見終えた今、実感している。
女子が熾烈な戦いを見せたのに対して、男子はショートからジャンプで転倒する選手が多く、正直「見応え」はあまりなかった。
そんな中でも、ショートで渾身の演技を魅せた宇野昌磨、ショート、フリーともに完璧にはいかず、むしろフリーではヘロヘロにバテてしまった高橋大輔、この二人はさすがだなと、その演技に見入った。
フリーの大輔に関しては、賛否分かれるのかも知れない。
ジャンプはいくつか失敗し、後半体力が奪われフィニッシュもぐらつきうまく決められず、大輔だけじゃなく私もよく2位に入ったと驚いた。
しかし、ステップやスケーティングといった表現力は、プロスケーターとしての経験も加わって、若手にはない円熟味を帯びた大人の滑りがそこにはあった。
久しぶりだ、、、こう、ワクワクする感覚、「フィギュアスケートって、ジャンプだけじゃないんだよね。」と感じさせてくれる艶のある演技に、久しぶりに嬉しくなった。
現役時代を見てきた大輔ファンとしては、現役時代とはほど遠いことなど分かっている。しかし、わずかな月日と時間で、ここまで状態を戻してくるとは、どれほどの努力だっただろうかと唸らずにはいられない。
私がこのブログを停止したきっかけは大輔だった。
プロスケーターになってからの彼の演技に、どうにも心酔することが出来なくなっていたのだ。
大輔の演技を見ていると、どうにも「迷い」があるように感じられて仕方がなかったのだが、ブログを停止した当時、私の意見にかなりご批判を頂いたように記憶している。
が・・・、現役復帰会見の彼の言葉を聞いて、当時私が抱いた感覚は、あながち外れてはいなかったのだなと納得した。
だからこそ、今回の全日本選手権大会での高橋大輔の演技を見て、少なくとも「迷い」なく集中出来ていることを実感し、嬉しくなったのだ。
「そうそう、こういう大ちゃんの演技が好きなのよ」と。
個人的には、彼の演技を見ることが出来て、嬉しく思っている。
が、、、同時に、5年もブランクのある選手に表彰台許していいんかい?!若手、しっかりしぃや。
そんな気持ちにもなった。
羽生結弦、宇野昌磨に続く、世界で戦える選手がいないのは危機感を覚える。
この2人の時限が違い過ぎるのはそうなんだが、それにしても続く選手のベスト成績があまりに開き過ぎている。
田中刑事や友野一希のジャンプが安定してくれば、かなりいいんだけど。
とは言え、ジュニア選手に有望株がいるのは楽しみではある。
女子はかなり面白い試合だった。浅田真央、安藤美姫、鈴木明子、村上佳菜子、、あの時代に感じたワクワク感に近いくらい、面白い試合だった。
男子もこれくらいの戦いを見せられる日が再びくることを願っている。
テレ朝さ~ん、、友野選手を忘れないで!!
先ほど、グランプリシリーズロシア大会のテレビ放映が終わった。
羽生選手の練習中でのアクシデントがあったにも関わらず、堂々たる1位は見事としか言いようがない。それは、分かるよ、分かる、うん。
けれど・・・友野一希選手の健闘も素晴らしかった。GPシリーズ初の台乗り。
ショートプログラムではミスってしまったけど、フリーでは巻き返した。シニアになっての大舞台で素晴らしい内容だったと思う。
ミーシャ・ジーが振付しているって知らなかったけど、キスクラで友野選手を見つめる目は優しかったね。・・・そっか、、ミーシャ・ジーは競技生活を引退していたんだね。彼をみるたび、どことなく俳優の浅利陽介(ドラマ相棒に出演中)にお顔の雰囲気が似ているなぁと思っていたんだけど、いつの間にかひげをたくわえていて、また少し違った印象にもなっていたが、優しい雰囲気はそのままでホッとした。
何だろう、ミーシャ・ジーを見ていると、心が落ち着くような感覚を覚える。
そのミーシャ・ジーに友野選手自身がお願いして、振り付けてもらったとか。
昨年までの友野選手のスケートは、曲の雰囲気もあったと思うけど、粗削りでどこか滑り急いでいるという印象があったのが、今シーズンの彼の演技を初めて見たが、昨年とは印象が全く違う!
驚いた。すごく丁寧にスケーティングしている。ひとつひとつの動きを大事に演じているのだ。
曲調が違うせいもあるでしょうが、そこを除いてもこの1年で随分と成長したのではないかと感じた。
羽生選手は見事だったけど、友野選手GP初の台乗りだ、テレ朝さんよ、もっと友野選手にも触れてあげて!
村元哉中&クリス・リード組の解散・・・。
驚いた・・・。
ただ、ただ、驚いた。
来月のジャパンオープンに向けて、そろそろ新幹線のチケットについて調べようかと思っていたところで、初めて知った。
「何で???」
日本という国において、ペアやアイスダンス等の「男女」が組になって舞うという競技は、とりわけフィギュアスケートにおいては、お金がかかることをはじめ、ジェンダー教育もあるでしょうし、思うように使えるリンクもない、コーチもいないということ含めて、なかなか発展しづらいお国の事情がある。
そんな中で、姉のキャシー・リードが現役を引退後、どんな相手と組むのだろうかと気がかりだったクリスが、村元哉中という元シングルの選手と組むことになり、その過程をメディア越しではあるが、そっと見つめてきた。
心配していた、気にしていた私の思いを、「いい意味で」裏切ってくれた、哉中&クリス。
(ファンの間では、かなクリ と呼ばれているようなので、以降「かなクリ」と略すことにしよう。)
村元哉中・・・日本人女性は、どこか奥ゆかしいのか「情熱的な」とか「ラテン的な陽気さ」「色っぽさ」といった部分を表現することがあまり得意ではないと思われる中で、村元哉中の日本人離れした大人の女性を表現するその姿は、氷上の社交ダンスと言われるアイスダンスに、まさにうってつけだと感じていた。
シングル選手だった頃は、どちらかと言えば苦しい場面が多く、なかなか上位に食い込むことが出来なかった村元哉中も、アイスダンスに転向して見事に花咲かせてくれた。クリスがインタビューに答える時は、そっと横で微笑みながら見つめるなど、テレビで見る限り、クリスとの相性もとてもうまくいっていたように思っていた。
新エキシビプログラムも既に準備していたところで、突然の解散表明・・・。
かなクリのアイスダンス、結構好きだったんだけどな・・・。
「方向性の違い」・・・音楽シーンでは時折使われるこの言葉。方向性の違いでバンドを解散します、デュオ解散します・・・音楽シーンにおいては全くもって珍しくはない「方向性の違い」も、フィギュアスケート界においては、私が知らないだけかも知れないが、聞き慣れない言葉だなと思った。
が、ペアにしろ、アイスダンスにしろ、2人で事を成し遂げる世界においては、2人の相性だけではなく「呼吸」や「足並み」も合わせていく必要がある。
「足並み」・・・そこには、例えば「○○五輪を目指します」「○○世界選手権を目指します」という近い将来の目標も含まれるでしょう。
かなクリ、この2人の年齢差は「4歳差」。
クリスが4歳年上ということだが、4歳差・・・4年と言えば、五輪が開催されるのも4年に1度。
村元哉中は現在25歳。
クリス・リードは29歳。
ということは、今年開催された平昌五輪の次の冬季五輪は、2022年。
五輪を目指す場合、4年後、クリスは30歳を超えている・・・現役の選手として活躍するためには、年齢的にもかなり厳しくなってくるかも知れない。
一方で、村元哉中は30歳手前。五輪を目指す場合、おそらく「ラストチャンス」になるであろうと予想される。
「方向性の違い」という村元哉中の言葉の中には、言葉に言い表せないたくさんの思いが込められているのであろうと思う。
ブログは今のところ更新されてはおらず、解散についても言及されてはいないが、思いがあればあるほど、「何からつたえればいいのか・・・」と歌の歌詞ではないが、綴る言葉にも慎重になってしまうものだろうと想像する。
かなクリ、2人とも心優しい方だと感じるので、だからこそ、ファンに対する思いや関係者への思いなど、報道で発表された言葉が、現時点での精一杯の言葉なのではないだろうか。
町田樹がスケーターを引退してしまうという時に、「かなクリ」の2人の演技を見ることはないのかと思うと、とても寂しい・・・。
寂しいが、村元哉中もクリス・リードも、素敵な相手と組めるように、祈っている。
再び、心が躍るような演技を見られることを期待しながら・・・。
村元哉中&クリス・リード組、、、3年間、本当にありがとう!!!
デニス・テン-あなたを忘れない-
日付が変わったので昨日になるが、デニス・テンが殺害されたとのニュースを見て、何が起こったのか、どういうことなのか・・・私の頭の思考回路が停止してしまった。
その後は・・・嗚咽とともに涙が溢れだし、止まらなくなった。どれくらいの時間、泣いていたのだろうか?
デニス・テンは、私の家族でもなければ親戚でもない。まして友達でもなければ知人でもない。あくまで、フィギュアスケーターの一人としてテレビで応援している側でしかないのだ私は。
それでも、何でこんなに涙が止まらない?
何でこんなに胸が苦しい?
何でこんなに切ない?
何でこんなに悔しい?
犯人が捕まったということだが・・・捕まったところで、テンはかえってはこない。
あの流れるような美しいジャンプを二度と見ることは出来ない、現在進行形では。
今は、ただただ、ただただ・・・「悔しい!」
この言葉しか浮かばない。他にはどんな言葉も霞んでしまう。
冷静に言葉を綴ることが今は出来ない。
せめて、私のブログの中で彼のことを扱った過去の記事をまとめておくので、それもってデニス・テンへの言葉としたい。
もう5年前になるのか・・・2013年の世界選手権での演技。
ショートプログラムもフリーも、映画「アーティスト」からチョイスした楽曲で構成されている。見事な演技で2位に輝いた時のことを綴ったものがこれだ。
「アーティスト」な世界を作った、デニス・テン - 銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-
後にも先にも、デニス・テンを単独で取り上げたものは、この時の記事しかない。
それほどに私には、とても印象に残った演技だった。
もっともっと、彼の演技を見たかった・・・ガッツポーズも見たかった。
頭の整理が全くつかないけど・・・「デニス・テン」というひとりのスケーターは確実に存在した。カザフスタンの小柄な英雄を、私は忘れない。
25年・・・私の半分しか生きられなかったのかと思うと、言葉も見つからない。
悔しい、、、今は、ただただ悔しい。
普段は乱暴な言葉は使わないようにしているが・・・犯人へ言い放てるなら一言だけ、
テンをかえしてくれ!!
プリンスアイスワールド「PIW東京公演」-2018.7.14(土)
東京は36度にもなるという暑さの中、プリンスアイスワールド(以下PIW)東京公演を見に、東京は東伏見にあるダイドードリンコアイスアリーナへ出向いた。
2018年7月14日(土)の午後15:30からの公演。(開場14:45)
個人的に楽しみのひとつでもあった、エフゲニー・プルシェンコの演技は見ることが出来なかった…何と、10日の練習中に首をケガするアクシデントに見舞われたため、来日することが出来なくなったとのこと。
「プル様、何やってんじゃぁ~~。10代、20代と違うんだから体大事にしないと」と思いながら、プルシェンコ目当ての方には何とも気の毒な事態ではあった。
ごめんなさいのビデオメッセージが会場のスクリーンから流れていたが、「来年まで待って。必ず新プログラムをお見せする」とのことなので、待っているとするか。
私の席から撮影した画像がこれ(↑)
北SS席 G-D列の10番台 私の後ろ側から赤い椅子だったが、私のところは、横に広い長椅子のようになっていて、ひとつひとつにグレーっぽい四角のクッションが敷かれてあって、プラスティック製の椅子の時のひんやりした感覚は、一切なかった。
ただ、やはりここのアイスアリーナは、ネットで言われていたように「寒い!」。
ホントに寒かった。じわじわくる寒さ。
外気が36度になっていたか知らないけど、かなりの暑さだったため、席についてもしばらくは半袖でも平気だったけど、そのうち汗もひけて、だんだん寒くなってきたので、夏用のユ○クロのパーカーを羽織った。
椅子には何も敷かなくても大丈夫だったけど、基本、冷房が苦手なので、時間の経過とともにお尻も冷えてきたこともあって、冬に百均で買った、アルミシートが貼られている寒さ対策のシートを途中から敷いた。(普段は部屋で使用のもの)
ネットで検索すると「プチプチ」を敷いても寒さ対策になるとあったので、事前に試してみたところ、「プチプチ」も寒さ、冷たさをかなりしのげる。
このプチプチも持っていったが、当日は百均のもので間に合った。
結局、寒さ対策で使用したものは…
● 長袖パーカー(夏用)
私は夏用パーカーでも充分だったけど、ウルトラダウンのような薄手のダウンジャケットを羽織っている方もあったので、そのあたりは個人差があるかも。
しかし、半袖のままの方もいた。寒かったけど、個人差かなぁ…。
● 百均のアルミシート(クッションの上に使用)
● ひざ掛け
スカートではなくパンツ系、ストッキングも履いていたけど、ひざ掛けは必要。
使用しなかったもの…
△ カイロ(使おうか迷ったけど、何とか使わずにいられた)
△ ストール(結構、首回りにスースーと冷気が来るので、パーカーなどの上着を羽織らない場合は、大判ストールなどは必要かも知れない。)
△ 靴下(ストッキング履いていたためか靴下は必要なかった。)
△ レッグウォーマー(少し迷った瞬間があったけど使わずにいられた)
寒さ対策と別だけど、ダイドードリンコアイスアリーナは、オペラグラスなくても問題ないかと。私より後ろの席でも、よほど目鼻顔立ちをはっきり見たいということでもない限り、オペラグラスいらないなと。それくらい、演技を見るにはこじんまりとしていて、とても見やすい会場だという印象を受けた。
しっかし…、演技を見るにはホント見やすい会場だと思うんだけど、何たって、東京駅から山手線に乗り換え高田馬場駅で降り、そこから西武新宿線に乗り換え東伏見駅で下車するという、盛岡から新幹線で行った私には、何ともいえない長旅になった。
東京駅からの乗り継ぎに約1時間を要するという…。
JR東日本管轄以外の路線に乗ったのは、多分初めてだと思う。
山手線は、「首都圏週末フリーきっぷ」(かえり券という名称の切符)を使ったのでいいけど、西武新宿線は高田馬場⇔東伏見(片道240円)を買わなければならないから、普段盛岡にいると公共交通機関を「乗り継ぐ」という習慣がまずないので、ちょっと面倒だった。(ICカードも持ってないからねぇ)
しかも、西武新宿線の車両のアナウンスが、山手線に比べると、とても小さい。しかも山手線は出入り口に電子掲示板があるので、仮にアナウンスを聞き逃したとしても、掲示板を見れば、今どのあたりか次はどこか、すぐに分かる。山手線て親切だわと改めて感じた。
西武新宿線の車両アナウンス、どうにかならないかな…私の耳にはさっぱり聞こえないから、停車するたびに、今どこの駅か次はどこの駅かいちいち窓から確認しないといけなかった。あのアナウンスの音量でよく皆さん、乗り降り出来るなぁと逆に感心してしまった。
とまぁ、駅員さんに聞きながら、何とか乗り継ぎは出来たけど、時間配分をすっかり見誤ってしまい、PIW東京公演のエンディングや演技終了後の写真撮影出来る時間までいることが出来ず、個人演技のおそらくトリと思われる町田樹の「ボレロ」が終わった瞬間、すでに高田馬駅へ向かわねばならない時間だった。
その時、すでに17時50分。
初めてPIWを見に行こうとされる方がいらしたら、公式サイトの「よくある質問」に「公演時間は何時間くらい?」に対して「約2時間を想定しています」とあるが、いや、いやいや、2時間じゃ終わらない。
私が行ったこの日のこの時間は、15:30開演だったが、マッチーの演技終了がすでに17時50分にはなっており、そのあとPIWのスケーター達が出てきて舞っていたのでそれがおそらくエンディングかと思わるんだけど、余裕もってみても「3時間」はかかると思っていいと思う。
過去何度かアイスショーに出向いているけど、途中退場せねばならないって初めて。
PIWの醍醐味は、演技終了後に写真撮影が出来ることにあるので、自分の席から正直撮りたかったんだけどもかなわず…。
で、ちょっと尻切れトンボ状態なので、どうしようか迷っていた10月の「ジャパンオープン」(さいたまスーパーアリーナ)に行くことにした。
(カーニバルオンアイスは夜だから、日帰り出来ないので断念)
と、前半は寒さ対策や乗り継ぎなどを述べてきたけど、演技について。
参加スケーターは、
安藤美姫、小塚崇彦、織田信成、町田樹、本田武史、村上佳菜子、三原舞依(*)、樋口新葉(*)、坂本香織(*)、PIWメンバーの皆さん
(*)…13日、14日参加スケーター
※ エフゲニー・プルシェンコは先に述べた通り、ケガのため欠場。
私が初めてPIWを見たのは、羽生結弦と村上佳菜子がシニアに上がったくらいの頃で、羽生君に至っては、今のような人気はまだまだな時。
そんな頃に八戸へ初めてのアイスショーを見に行った、それがPIW。
その時は、他に、荒川静香、本田武史、鈴木明子、太田由紀奈、村主千香、八木沼淳子、田村岳斗、武田奈也も参加していた頃だった。プルシェンコもいた。
あれからメンバーも様変わりして、ショーの魅せ方も変わった気がする。
エンターテインメントさをふんだんに盛り込んで、久しぶりのアイスショーは楽しいものだった。エンディングまでいられなかった心残りはさておき…ね。
フリー演技時間よりも長い長い時間を、1日2回公演て、体力気力が凄いな。
静寂の中から少しずつ躍動し始めて、後半に盛り上がっていく。
バレエを見ている感覚にもなり、現在のルールになる以前は、競技大会に基本を見る「コンパルソリィ」という項目があって、「町田ボレロ」にはその「コンパルソリィ」が見事に組み込まれているのを実際に生で見て、「そうそう、昔はあったんだよね、コンパルソリィ」って思いながら、フィギュアスケートの大事な基本中の基本であるコンパルソリィを演技前半に持ってくるあたり、さすがだなと感慨深くなった。
パンフレットに記載されていたが、「ボレロ」の構想に実に7年もの歳月を費やしたとある。それを知って驚きだった。映画やドラマ、お芝居のような何時間というものとは違う。フィギュアスケートはわずか何分の世界だ。
その何分の世界のために、7年の歳月を要した…つくづく町田樹というスケーターは、どこまでも哲学的で、どこまでもストイックであって、しかしながら決して独りよがりにはならない、拘るその先に見据えているのは「観客」である。
「観客」にどう見えるのか、どう魅せるのか…このことがあるからこその、ぬかりない入念な構想、打ち合わせが必要なのだろう。
彼の公式ホームページを先日覗いてみて、そこで初めて私は「2度目の引退」を納得することが出来たのだった。「こんなに数々の研究をこなしているのか?」「非常勤講師もやっているのか?」と、正直驚いた。
大学の学部事務員を7年やっていたことがあるけど、上に行けば行くほど何かと両立するっていうのは難しいと思う。
見事なボレロだった。生で見られたことに心から感謝している。ありがとう。
最後に町田樹に負けないくらいの感動を与えてくれたスケーターのことを。
それは樋口新葉だ。
正直、私はファンではないのだけど…、PIWでのマイケル・ジャクソンメドレーを演じている彼女を見ていて、素直に心が躍った。
日本人女性シングルスケーターで、カッコ良さや色っぽさを表現出来る人って、私の中では安藤美姫しか思い浮かばないのだが、何と、樋口新葉、最高にカッコよかった!
こんなにカッコよくノリノリにマイケルを表現出来る女性スケーターがいたとは。
選曲も良かったし、ムーンウォークの表現もとても良かった。
もっとダイナミックに、もっとコケティッシュに化けて欲しいなと思った。
スタンディング・オベーション、多かったよ。
いいもの魅せていただいて、皆さんありがとう。
※ 私の左隣に座っていた「千葉県」から来たという女性。休憩時間に「寒いですね」と話しかけてから、休憩時間中お話し相手になってくれた方、アイスダンスが好きと言っていて、アイスショーには2度目だと。新横浜のリンクよりも東伏見のこちらの方が寒いと言っていたっけ。エンディングまでいられなかったから、あとお話し出来なかったのが残念だったけど、話相手になってくれてありがとう。