銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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演技構成変更の可能性を示唆 — 高橋大輔 — 【文中表記訂正あり】

【1月14日付 時事通信社フィギュアスケート男子シングル 高橋大輔は、連覇を目指す世界選手権を前に、演技構成を変更する考えを示した。

テレビ局主催の表彰式の後「プログラムを変更することもある。まだ、自分自身どう変えるか分からないが、四大陸選手権(2月・台北)でどうなるか試したい」と、話した。・・・−】

昨年12月 グランプリファイナル 4位

同じく12月 全日本選手権 3位

世界王者、世界最高得点保持者として、日本フィギュアスケート界の男子シングルを引っ張ってきた、高橋大輔。彼が織り成す氷の舞台に、日本国内だけではなく、世界中の人々が、どれ程魅了されてきたか・・・また、魅了され続けているか・・・

誰にも、その数は分からない。

それだけ、実力もさることながら「記憶」にも「心」にも、確実に刻みこまれる表現者に成長した高橋大輔

だが、その高橋大輔は、ご存知のように今季はすこぶる調子が悪い。さすがに、「スロースターター」だけを引き合いには出せなくなってしまった程、素人の目にもその事実は、明確である。

 勿論、昨年暮れの「転倒事故」による影響がないわけではないと思うが、本人も言うように高みを目指すのであれば、その影響を跳ね飛ばすようでないと、いくら高橋大輔といえども、世界で勝ち抜くことは容易くはない。

記事からは、ショートプログラムの演技構成を変更するのか、フリーなのかは分からない。

ただ、今季プログラムはショートとフリーともに、相当なエネルギーを消耗するだけに、後半体力が続かなくなってしまう様が、顕著になりすぎる嫌いはあると、個人的には感じている。

また、今季から取り入れている「レイバックスピン」の評価が今一つパッとしないことや、ショートとフリー共に、タンゴを使用していることもあり、表現力やステップにより「違い」を打ち出す必要があり、それらが大輔本人も納得出来る内容には、今のところ仕上がってはいない・・・と、いうことだろう。

ショートプログラム楽曲:ある恋の物語、エル・マンボ のラテン系楽曲を合わせたもの。前半少しだけタンゴが入ってた気がしたのは間違いだと判明。

コメント下さったnana様、ありがとうございます。(2011.1.18訂正)

世界選手権の2連覇を目指す高橋大輔にとって、プログラムを変更せず邁進続けるも、プログラムを変更して挑むも、どちらも「賭け」になるような気がする。

だが・・・

何もしないで「あの時こうすれば良かった」「何でしなかったんだろう」等と、後で悔やむことだけはしたくない…かつて「ガラスのハート」と呼ばれた高橋大輔は、今はそこにはいない。

あるのは、「挑戦者」大輔である。

【やらないで後悔したくないんですよね】・・・常々そう語っている大輔のキャンバスには、今どんな画が描かれているのだろうか?