日本女性を虜にさせる《タンゴ》に思う
— 男性が100%リードしてくれるから、たまらないの —
— (男性に)すっぽり身を委ねることが出来るから、もう、止められない —
これらは、タンゴを習い始めた日本人女性とりわけ働く女性が、「何故、タンゴにはまったのか?好きなのか?」という質問に、答えた主な回答である。
1月15日 20:00〜20:45 放送 NHK総合テレビ
「ワンダー×ワンダー 男と女 情熱のタンゴ」
という番組があった。
ドキュメントとクイズを合わせたバラエティー番組というところだろうか。
個人的には、クイズ抜きでもう一度じっくり見たい番組だったが・・・。
日本人女性、特に、私のようなアラフォー世代含め上の世代の女性に、今、タンゴがブームとなっているそうだ。
東京などの都会には、タンゴを教えてくれる教室が増えているらしい。
勿論、ダンス教室のこと。
40代〜ともなれば、最近では役職についていたり、部下を従えている女性も少なくない時代。
常に、組織の中では前へ前へと「頑張っている」ウーマンはたくさんいる。中には、妻・母親を掛け持ちしていたり・・・。
「私だって忙しいのよ」・・・言ってはいけない一言を必死に噛みしめながら、組織と家事と妻の、何重もの負担を抱えながら、本当に「頑張っている」。
それ故に、やはり、時には誰かに、男性に、「引っ張って」欲しいものだ。ホッと、気持ちを楽にもさせてみたいだろう。甘えてもみたくなる。
そんな働き盛りの女性の心を、「タンゴ」は癒してくれるらしい。
男性が100%リードしないと、タンゴは上手く踊れないそうだ。また、「情熱」や「色気」がタンゴにはある。
惹かれてしまうのも、役職や部下とは無縁な世界にいる私にも、共感出来るものがある。
フィギュアスケートのペアに、高橋成美とマーヴィン・トラン組がいる。
何かの記事に、高橋成美のインタビューがあった。マーヴィンと出会うまで、紆余曲折あったそうだが、今では二人の息はピッタリで、誰も邪魔立て出来ぬ程の信頼感になっている。
「五輪とマーヴィンのどちらを選択するか?」
五輪に参加するためには、国籍が違うと参加出来ない。今、急成長している日本フィギュア界の貴重なペアスケーターである高橋成美は、その質問に、かなり苦しんでいたようだが、即決は出来ないが、国籍のために、パートナーをマーヴィン以外の人間に変更することは、とてもじゃないが出来ない、マーヴィンを選択することもあるかも知れない、そう答えていた。
つまり、自分が国籍を変える・・・選択もありかも知れないということ。
それほどまでに、高橋成美にとって、マーヴィンは今や大事な存在になっているのだ・・・勿論、ペアのパートナーとして。
マーヴィンに出会うまで、他のパートナーと山あり谷ありしてきたからこその、大切な思いだろうと思う。
素人の一般女性が、タンゴを踊ることで、普段なかなか味わうことの出来ない「満足感」至福の一時と、比べてはいけないが、素人だって、ダンスのパートナーに「相性」はある。
タンゴにはまる日本人女性達を見ながら、タンゴの魅力を探りながら、ダンスパートナーは大事な存在なのだと思わせられながら、「パートナーの存在」というところから、高橋成美とマーヴィン・トラン組を思い出していた、、。
何故かしら、二人の姿が私の脳裏を彷徨った。
情熱のタンゴ・・・エキシビションナンバーでもいいが、いつか「熟成された」高橋とマーヴィンのタンゴを見てみたい。
ふと、そんなことを思った、ひとときだった、、。