銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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【途中結果】 ISU欧州フィギュアスケート選手権2011

 先日お伝えしておりました、ISU欧州フィギュアスケート選手権2011 の結果が、出始めているようです。

 当ブログ 1月16日付け記事 

 【訂正あり】全米・欧州フィギュアスケート選手権 — あと1週間に迫る —

 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/y-love/article/123

 試合の様子は、J Sports Plus で、1月27日より男子シングルから順次テレビ放送されるようですので、CS放送をご覧になれる方は、見られない方の分まで思いっきり楽しんでくださいね。

 【ペア】

 FPl.(順位)  Name Nation(氏名)  Points(得点)  SP FS

1 Aliona SAVCHENKO / Robin SZOLKOWY GER   206.20  1  2

2 Yuko KAVAGUTI / Alexander SMIRNOV RUS   203.61  2  1

3 Vera BAZAROVA / Yuri LARIONOV RUS   188.24  3  3

4 Katarina GERBOLDT / Alexander ENBERT RUS   169.95  5  4

5 Stefania BERTON / Ondrej HOTAREK ITA   164.83  4  5

 川口悠子スミルノフ組は、総合成績2位に入りました。

 以下、「J SPORTS コラム」より、引用。

- ◆2位 川口悠子

 「フリーでは物語を見せたいと思っていたけれど、まだまだエレメンツの方に集中することが多く、物語を上手く描くことはできなかった。昨日の演技のほうが精度が高かった。今日の出来にはまだまだ満足できない。ドイツペアの失敗は演技前には知らなかった。自分たちのすべりにだけ集中していった。

 でもドイツペアはエレメンツ・パフォーマンスの質が我々より高いものを見せたのだと思う。世界選手権は日本開催だからと言って特別な思いはない。どこで開催されるから、ではなく、全ての大会が大切。全ての大会に同じように力を注いでいく。もちろん世界選に向けてプログラムの質を上げていく。この大会が、次に続く大会になることを願っている。」

 ◆2位 アレクサンドル・スミルノフ

 (最初は川口さんがまだ記者会見場に来ていなかったので)「ヨーコは今、お茶を飲んで温まっているところですよ。

 今日のパフォーマンスには満足しているフリーはエレメンツの方により集中して、少し振り付けのほうがおろそかになってしまったかも。でもファンの皆さんに感謝したい。会場の皆さんは最後まで応援してくれた。

 2つのプログラムはそれぞれに難しい。ショートは音楽が力強く、難しいエレメンツに集中する必要がある。フリーの音楽はすぐに気に入ったんだ。でもマスターするのが難しい振り付けだった。今年は非常によいプログラムに恵まれたと思っている。世界選手権ではもっと美しく仕上げたい。

 寒さはこたえた。これほど寒いとあらかじめ知っていたら、それに向けて準備してきたのにね。でも全ての選手にとってコンディションは同じ。でもレベルの高い大会でこんな状況になるなんて、ちょっと奇妙だよね」  

 記事:宮本あさか(パリ在住のスポーツライター・翻訳者) -

http://www.jsports.co.jp/press/column/article/N2011012814431490.html

 川口・スミルノフ組のコメントのみ日本語引用しましたが、1位になった アリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組(ドイツ)、3位になった ベラ・バザロワ、ユーリ・ラリオノフ組(ロシア) ・・・ いずれも、「寒さ」という言葉が出てきていることから、会場は相当寒かったのでしょうね。ただでさえ緊張感ある中で、寒さにより体が硬くなって思う様に動きがとれないということが、あったのかも知れません。

 【男子シングル】 ショートプログラム

FPl.(順位)  Name Nation(氏名)  Points(得点) 

1 Florent AMODIO (フローラン・アモディオ) FRA   78.11 

2 Michal BREZINAミハル・ブレジナ) CZE   76.13

3 Artur GACHINSKIアルトゥール・ガチンスキー) RUS   73.76

4 Kevin VAN DER PERREN  (ケビン・ヴァン・デル・ペレン) BEL   73.61

5 Tomas VERNER  (トマシュ・ベルネル) CZE   72.91

6 Samuel CONTESTI  (サミュエル・コンテスティ) ITA   72.78

7 Brian JOUBERT (ブライアン・ジュベール) FRA   70.44

 今季絶好調のアモディオが、ショートプログラム1位にきましたね。

 3位にきたロシアのガチンスキ―は、コーチにミーシンを随え、プルシェンコの後継と呼ばれている、17歳の若き青年。私、まともに演技を拝見したことがないのですが(テレビ中継の関係で…)、今回は4+3のトウループコンビネーションを成功させたそうです。やはり、ジャンプが強みの選手でしょうか。

 

 以下、「J SPORTS コラム」より、引用。

 - ◆フローラン・アモディオ

 「ボクにとっては初めての欧州選手権で、しかも今年最初のビッグな大会で、よいパフォーマンスを見せられて満足だ。今大会を最高の調子で迎えるために、この2週間、コーチのモロゾフとデュモンと共に厳しいトレーニングを積んできた。

 でもここで舞い上がってはならない。フリーに向けて集中し続けなければならない。

 (中略) ・・・

 4回転に関しては、練習はしている。いいところまで行っている。世界選手権のフリーで入れることを目標にしていく。

 今大会では単にクリーンな演技を心がけて、自分のベストを尽くすことが目標だった。でもこの欧州選手権後、世界選手権を見据えて4回転の練習に取り掛かるだろう」

 ◆ミハル・ブレジナ

 「 (略) ・・・ 

 ドクターが本当にいい仕事をしてくれた。手術後、今はもはや何の痛みも感じない。ボクの問題は完全に消え去った。去年のレベルに戻るために、本当にハードに練習してきた。そしてボクの尽くしてきた努力は報われたと思っている」

 ◆ブライアン・ジュベール

 「またやってしまった……。ウォームアップでは調子が良いと感じていたのに。本当に厳しい練習をつんできたから、すごく苛立ちを感じる。もしかしたら練習方法が間違っていたのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。でも何かを良くしていく必要があるのは確かだ。

 失敗してはならないところで失敗してしまったことが、許せない。もし今大会に向けて調整ができていなかったのだとしたら、ミスも納得できるけれど、そうじゃなかったんだ。フリーでは全力を尽くす。そのために来たんだから」

                 記事:宮本あさか        -

 尚、同コラム 田村明子氏によると、ジュベールは3ルッツで転倒、ベルネルは3アクセルで転倒・・・とあります。

 ジュベールは、ジャンプが決まらないとプログラム全体の「鮮度」が、他の選手以上に下がってしまう傾向がありますから、フリーでは堂々と演技して欲しいですね。

 ISU リザルト(結果)

http://www.isuresults.com/results/ec2011/