銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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来季も見たいと思わせるプログラム — 不完全燃焼なれば—

世界選手権が終わったばかりだが、「来季も見たい!」と思わせるプログラムがある。

全くもって、個人的意見だが・・・。

高橋大輔ブエノスアイレスの冬

アクシデントがなければ、ひょっとしたら「集大成」となったかも知れない、フリーのプログラム。

当初は私の中で、「かげのある曲」だと感じたこと、「テンポをとりにくい曲」だと感じたことで、つかみはOK!とはならなかったナンバーだ。

しかし、震災を受けてからの私の“求める感覚”に変化があったのだろう・・・。

ブエノスアイレスの冬:例えるならこうだ。「最初は取っ付きにくいな、この人・・・そう感じていたが、段々と話せばいい人だな、いやなかなか味のある素敵な人じゃないか!」

私にとって、ブエノスアイレスの冬は、まさにそのような印象なのだ。

聴けば聴くほど、また、大輔が完璧に舞えば舞う程、「肉汁」がジュワーッと滲み出てくる・・・しばし、その余韻に浸っていたいし、またご馳走にありつきたくなる・・・そんな感じなのだ。

浅田真央愛の夢

“策士”ローリー・ニコル女史が、浅田の良いところをたっぷりと引き出して振り付けられた曲。バンクーバー五輪の際は振り付けの依頼が無かっただけに、不調を抱えながらも奮闘する浅田真央を見るにつけ、「何とかしてあげたい!」と、ニコル女史は必死にその思いを堪えていたと言う。

愛の夢は、ニコル女史にとっても思いは深いかも知れない。

16日朝方に見た夢に、初めて浅田真央が登場してくれた。その時見た夢は、2本立てくらいだったと思うが、不思議と“真央ちゃんとの会話”を覚えている(笑)。

私「今季のプログラムのね・・・」

真央「・・・ん〜、その話はもう・・・」

私「(不調だったとかそういうことじゃなく)いやいや、違うよ。愛の夢なんだけど、来季のショートプログラムに構成し直してみたらどうかな?フリーも良かったけど、ショートの方が優雅さを濃縮出来そうな気がするんだぁ。それに、完成された愛の夢も見たいし・・・。」

気のせいか、浅田真央の顔色が明るくなった。

真央「ああ!ショートプログラムに?!・・・そっか!!(笑顔)」

夢はここで終わったが、今季は思うようにいかず、気持ちのやり場がないような、夢でもそんな印象だった。

しかし、愛の夢の話になると、表情が明るくなったところを見ると、実際もこの曲に対して「思い」があるのかも知れない。

私の気のせいでなければ、高橋大輔の「ブエノスアイレスの冬」も、浅田真央の「愛の夢」も、まだ完璧なものを見てはいない。

今季で終わってしまうには勿体ない曲であり、プログラムだと思うのは、私だけだろうか?