マイベストSP — グランプリシリーズ中国杯 —
ゴールデンタイムの放送になると、テレ朝、やはりこの男 松岡修造 の出番だ。
相変わらず「独り常夏の島」だが、いつぞやのシーズンよりはだいぶ“トーン”を落としているような気がしないでもないのは、気のせいかな?・・・昨年の某局よりは、番組製作上も、だいぶ見やすくはある・・・けれど、スピンのところで、しょっちゅう「斜め天井からのアングル」は止めて欲しい、、。
【私の心に響いてきたマイベストSP—中国杯—】
■ 男子シングル ■
1位:羽生結弦
若年者に対して「魂の演技」を求めるのは酷だと言う人もいるだろう。しかし・・・彼の迫真の演技に、私は魂を感じた。満足な練習が出来る環境にはない今、どういうことか・・・昨年よりも「上達」している。
この精神力たるや、物凄い。羽生結弦は何か“持っている”に違いない。
彼の演技を見ていて「涙」が出てきた。今シーズン、フィギュアスケートを見ていて涙したのは、初めてだ。
羽生結弦の「意地」を感じたショートプログラムだった。フリーでも意地を見せて欲しい!
2位:アルツール・ガチンスキー
本当にプルシェンコに似ている。スケーティングといい、ジャンプといい。似ているが、プルシェンコよりは「野生味」溢れる感じがする。若かりし頃のプルシェンコは“王子様”のようだったから・・・。 これから先、“ガチンスキー味”をどんどん出してくれると楽しくなるに違いない。何せ、パトリック・チャンとは違うタイプ。ガチンスキーの演技には「迫力」を感じる。
3位:ジェレミー・アボット
サスペンダーに時折手をかけ、軽快にかついつもの滑らかなスケーティングで、“大人の男”が茶目っ気たっぷりに楽しんでる様が、こちらも楽しくなった。フリー、こけなきゃ良いが、、、。
特別賞:織田信成
ケガをしたとは思えない見事な演技。4回転が無かったためか、点数はあまり伸びなかったが、ジャンプの美しさは流石だ。フリーでは、「ザヤック」しないことを祈るのみ。
■ 女子シングル ■
1位:長洲未来
先週のスケートカナダは「どうした?」と思ったが、今回は“いつもの未来ちゃんが帰ってきた”。迫力があって、スピンも綺麗で、見ていて気持ちが良かった。フリーでズブズブいかないで欲しい。
2位:村上佳菜子
かなりの負けず嫌いだ。悔しくてたまらない様子と、年相応の子供っぽさに何故か妙に「安心」した。昨年より難度をあげてきたことに“敬意”を表する。今回フライングシットスピンが見られたが、女子シングルにおいて、フライングシットスピンが出来る選手は、日本人では伊藤みどりさん以来、見たことがない。フリーでは“嬉し涙”を是非。
3位:カロリーナ・コストナー
音量が低く感じたのは、静かな曲調のせいだろうか?あまりインパクトのない曲だが、だからこそ、演じるのは難しいような気がする。3回転—3回転にチャレンジ。全体的にジャンプが今一つだったが、昨年より難度をあげてきたことに“拍手”を送りたい。
シニアの演技であればエリザベータの方が好みだが、流石ソトニコワ、一番スピードと迫力ある演技だった。もう少し滑らかな印象があったが、曲のせいだろうか?ルッツ—ループが武器とは、末恐ろしい15歳だ。(ん?16歳か?)
以上、銀盤の舞セレクションより。