銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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羽生結弦〜意地を見せろ!〜

グランプリシリーズの中国杯が開幕する。

織田信成村上佳菜子、、、日本人選手には頑張ってもらいたいが、とりわけ“羽生結弦”には、「意地」を見せつけてもらいたい。

3.11・・・東日本大震災という大惨事が起きて、多くの方が“家族・親戚”や“友人・知人”など大切な人々を失った。

それだけではない。

“幸せ”や“夢”“希望”等、お金に換算することなど出来るはずもない、「心」までをも、震災は奪っていった。

震災から月日が経つにつれ、今まで頑張って堪えてきた人々の心には、少しずつ闇を感じていく人、ようやく「泣く」ことが出来るようになった人、やっと「笑う」ことが出来るようになった人・・・様々だ。

“被害”を受けたのは、沿岸地域の被災者だけではない。被害の少ないあるいは殆ど無かった内陸部にいる人間も、“心身”に不調をきたす人が少なくない。

皆、心が被災したのだ。

— 全国の方からたくさんの支援をいただいたんだもの。いつまでも泣いてらんね。下を向いてらんね。前向きに頑張らねばわがねな・・・。—

— 復興復興言ったって、ガレキはまだ大量にあるぅ。我がほうだけでは、処理仕切れねぇ、、だども、放射能が心配だって、受け入れたくても受け入れらんねぇ自治体が殆どだぁ。そんな中で、東京には感謝しねばな・・・。もちつもたれつ、、本当にその通りなんだぁけんど、そんでも、心配なんだべ。おら達、何も悪いことしてないけんど・・・なぁ・・・。—

被災者や被災地に対して、変わらぬ思いを持ち続け、時に「英断」下さる方々には、本当に感謝しても仕切れない。

ありがたい。

宮城県在住の羽生結弦も、被災者のひとり。

震災以降、宮城県を拠点に活動することが出来なくなった今は、練習場所を確保するだけでも至難を強いられているだろう。

どうか、“負けないで”!

勝って欲しい。

我が岩手県の最大地元新聞のスポーツ面に、羽生結弦がデカく掲載されるくらいに・・・。(先日のスケートカナダに至っては、小さいスペースだったが、写真が掲載されたのは、鈴木明子だった。表彰台に乗ったが3位だった高橋大輔の写真の掲載はなかった。)

羽生結弦の「意地」が、現実問題かなり厳しいと言われている、仙台市のリンク再開(修復等)にこぎつける原動力となることが出来たら、こんなに嬉しい話はない。

今シーズンの羽生結弦には“特別な思い入れ”でもって、応援してしまうが、応援することが出来る・・・これが、どんなに有難いことか、嬉しいことか・・・。

羽生君、生きててくれて“ありがとう”。

東北の星になって、みんなに「夢」と「希望」を分けて欲しい。