銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

ビールマンスピン

フィギュアスケートも、競技としては、今はシーズンオフですね。

そんな時…

ふと

ビールマンスピン

私の頭を駆け巡りました。

フィギュア通の方々には、今更かも知れません…が、なにぶん私、通ではありませんので、あしからず です。

今では、女子シングルスケーターの方の多くが取り入れている、

ビールマンスピン

私が、その、華麗なる技を初めて目にした時…、

「何じゃ、こりゃぁ〜!!」

「凄〜い!」

とても人間技とは、思えませんでした、、。

驚きました!!。

興奮しました!!

フィギュアスケートで、こんなにも、アクロバティックなのに、こんなにも、美しく、見る者全てを魅了させてしまう、、

そんな「大技」が、あるのか…と。

そのように感動させてくれたのは、

そう、

デニス・ビールマン(スイス。女子シングル選手)

1981年の、世界フィギュアスケート選手権チャンピオン

デニス・ビールマンが、涙ぐましい努力の末、

自分のものにし、世に知らしめた、スピン。

ですが、

1960年代なかばに、ビールマンスピンの「原型」を最初に披露したのが、

タマラ・モスクビナ

(旧ソ連、現ロシア。当時女子シングルスケーターで、結婚を機に、ペアに転向)

なんだそうですね。

どこかで、聞いたなぁ〜、この名前…そうだっ!

川口悠子&スミルノフ組(ロシア代表ペア)

の、コーチですね。

当時は、全く見向きもされなかったスピンだそうです。

ビールマンスピン

片足を頭上まで高く持ち上げ掴む、かなり柔軟性を要求される技。

安藤美姫選手は、肩を痛めて以降、ビールマンポジションを取ることが出来なくなったと聞いていますが、以前は、安藤選手もビールマンスピンを披露していました。

今では、女子シングルにおいて、当たり前のように目にしているスピンですが、

当時は、全然、当たり前ではなかったスピン。

思えば、、

人の名前がつけられている技って、ビールマンスピン以外に私は知らないのですが…。

いつの時代も、

「大技」に挑戦するということは、色んな意味で

犠牲を払ったり、リスクを伴ったり…

それでも、尚、

「大技」に挑戦する…その答えは

ビールマンスピン

この素晴らしいスピンが

全てを、教え、物語ってくれている…そんな気がしてならない今日この頃です。