銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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原点に戻ろう

サッカーワールドカップも大詰めですが、リアルタイムでの応援は岡田ジャパンで燃え尽きました…。

( 夏バテしてはいけませんのでね… )

残る試合は、都合によりダイジェストで見ることにしまして、いざフィギュアスケートへ。

浅田真央選手は、ジャンプの修正や2連続3回転ジャンプの習得など、「原点」に回帰している…。

では、私も原点に戻ろう。

昨シーズンは、フィギュアスケート界において、色々と波乱に満ちたシーズンだったように感じています。専門的なことは分からないものの、ブラウン管を通して「素直に感動した」演技や「率直に驚いた」技やスケーティングなどが、こちら側の印象とはかけ離れた結果となることが多かった。

そのためか、気がつけば「このジャンプは…回った?」とか、「スピン回転遅い?」「私はいいと思うんだけどなぁ」…等々、いちいちチェックしながら応援しなけりゃいかんのかいなって、実は疲れてきはじめていました。

六点満点の採点方式を知っている私には、正直、今の採点の仕方が、分かりづらい…素直に言えば、面倒くさいのですね。

それでも、選手達は立ち向かっていかなければいけない。頭が下がります。

そこで…

私も、本来のスポーツを純粋に楽しむ という「原点」に戻り、来たるフィギュアスケートシーズンを、応援しよう…岡田ジャパンを応援しながら、サッカーを見ながら、ふと、そう感じたのでした。

ちなみに、浅田真央選手の新プログラム楽曲を、何の先入観なしに、純粋に曲だけを聴いてみました。

◆タンゴ ( 作曲:シュニトケ )…ショートプログラム楽曲

今まで耳にしたことのない曲です。正直な第一印象は、「え?!これなの?」

私は、タンゴ系は好きなのですが、何と言いますか、一般的に馴染みやすいタンゴメロディではない印象を持ちました。

前奏曲 鐘のようには重厚ではないけれど、かといって、浅田選手がエキシビション等で演じてきた躍動感溢れるタンゴとも、違う。

ショートプログラム用に用意した楽曲と聞いていますが、原曲は約6分。どこをどう使うのか。浅田選手の従来のイメージとは、対極にある、妖艶な大人なメロディ。ちょっと場末のバーなのか。

かつての女王、カタリーナ・ビットなら、どう演じるのか…と、想像してしまったほど。

浅田選手にとって、これは、チャレンジなのかも知れない。

愛の夢 ( 作曲:リスト )…フリープログラム楽曲

最初、「愛の夢」と聞いてピンとこなかったけれど、実際曲を聴いてみると、すぐ分かりました。よほど小さな子供さんでない限り、大抵の方はよくご存知かと。コマーシャル等にも、よく使われているんじゃないでしょうか?

誰もが知っているメロディ。だからこそ、浅田真央ならどう演じるのか…期待しやすい分、プレッシャーも大きいのではないか?

男女の愛をテーマにした曲とは言いながらも、私には何故か「新しい夜明け」のようにも感じられて仕方ない。

この曲の方が、浅田選手の清純さや可憐さ、シンプルさ等の本来のイメージに、近い気がします。

逆に、基本となるスケーティングが美しくないと、良し悪しがはっきりしやすい曲なのかも知れない。

妖艶さが加わった新たな大人な一面を魅せるのか、従来の雰囲気にエレガントさや優しさを加味するのか、何だかんだと、来たるシーズンも浅田真央の「チャレンジ」は止まることを知らない。