銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

キム・ヨナ — 練習拠点をロサンゼルスへ —

キム・ヨナ選手が、ブライアン・オーサー コーチと袂を分かち…という話は既に知られているが、オーサーコーチは、カナダのトロントで、選手を指導している。当然、ヨナ選手も4年にわたりトロントを練習拠点としてきた。

が…、

オーサーコーチとの決別に伴い、練習拠点をアメリカはカリフォルニア州にあるロサンゼルスに、移すことになった模様。

現時点では、日本のネットニュースでは詳細が分からないが、韓国ニュース「innolife.net」によると、、

ヨナ選手の専属コーチが決まるまでの間、ミシェル・クワンの個人訓練リンク「イースト・ウエスト・アイス・パレス」にて、個人訓練を行う…と、ヨナ選手のマネジメント会社が、発表している。

キム・ヨナと言えば、アメリカ女子シングル選手の、ミシェル・クワンに憧れ慕っているというのは、フィギュアスケートファンなら周知の事実と言えるだろう。他に、長洲未来キャロライン・ジャン等も、クワンを慕っている。

キャロライン・ジャンは、クワンのリンクで練習している、していた…そういう話も聞いたことがある。

ミシェル・クワン

1998 長野五輪

2002 ソルトレイクシティ五輪 銅

現役引退宣言は、まだしていない。が、公式記録では、2005年で事実上「競技記録」はストップしている。また、同年より、クワンと家族らで、アイスリンクとスポーツセンターを経営している。

ミシェル・クワンと言えば、大技やジャンプのイメージはないものの、片足を頭上高く開脚し、両手を180度に広げながら滑るスパイラルは、彼女の代名詞だった。

その場面になると、決まって観客席から大きな喝采が起こった。

トリノ五輪選出の際の、クワンに対する特別扱いが問題になったこともあり、一時期マスコミに叩かれて以降、現役選手としての彼女を、競技会等で見かける機会も減っていった。

引退宣言はしていないとは言うものの、現在30歳になると言うから、現役選手として続行というのは、正直厳しい…かと思う。

自分を慕うキム・ヨナ選手を迎え入れることで、クワン自身の「選手魂」に再び火が点くのか…。

あるいは、ヨナ選手自身の「心のあり方」に、何か刺激や変化が起きるのか…。

2001年に、ミシェル・クワンは、「ジェームスサリバン賞」を受賞している。

ジェームスサリバン賞…アメリカで活躍した最高のアマチュアスポーツ選手に、全米体育協会から贈られる賞で、1930年から続く、世界的にみてもアマチュアスポーツ界では、伝統ある賞のひとつ。

この賞は、「リーダーシップ、性格、スポーツマンシップの資質、そしてアマチュアリズムの理想に基づいて、競技の成果のみならず、受賞者の強い道徳的性格に敬意を表する」とある。

※ クワン以外に、フィギュアスケート界では、2002年にサラ・ヒューズが受賞したのみ。

ミシェル・クワンは、性格的にも、とても評判が良いそうだ。

きな臭い噂ばかりがついて回るようになったキム・ヨナ選手も、少しは「心が解放」されるだろうか…。

— 参考資料 —

Wikipedia