銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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スケートカナダ2010 男子シングル SPについての感想

 BS放送ですと、家族が見たい地上波の番組と重なってしまって、地デジ対応録画の出来ない我が家は、放送をリアルタイムで見るしかないのですが、ありがたいことに最近では、「動画サイト」である程度確認が出来ます。上位選手の演技を見ての感想です。

 ※ BS放送で本日夕方から放送される「男子シングル フリー」と、今夜放送される「女子シングル フリー」がまだ控えていますので、それらについての感想は、可能な限りまた改めて・・・。

  男子シングル ショートプログラム (SP) ≪結果≫

 ↓

 http://www.isuresults.com/results/gpcan2010/SEG001.HTM

 国際スケート連盟(ISU)サイト 

  略語の意味については、当ブログ内10月30日付「スケートカナダ 女子シングルを見終わっての感想」に掲載しています。

1、織田信成 (日本) 81.37 技術点43.37点 演技構成点38.00点

2、ケビン・レイノルズ (カナダ) 80.09 技術点46.03点 演技構成点34.06点

3、アダム・リッポン (アメリカ) 77.53 技術点41.10点 演技構成点36.43点

4、パトリック・チャン (カナダ) 73.20 技術点36.73点 演技構成点39.47点

8、南里康晴 (日本) 61.00 技術点31.60点 演技構成点29.40点

 ※ 一部省略、上位選手のみでご了承願います。

 ◆ 織田選手 ・・・ 今までとは違う「和」のテイストを存分に出した楽曲で、これもまた新しい振付でありステップ。足の使い方というのか動かし方が、上半身と下半身のバランスの取り方が難しいように感じました。ステップの途中にバランス崩して転倒する選手もいる中、よく滑り切ったと思います。特別織田ファンではないのですが、彼の「ジャンプ」は正直、大輔選手よりもダイナミックで着氷後のスケーティングがとても滑らかだな、、と、以前から感じておりましたが、今回はその良さが存分に発揮されていて、見ていて気持ちの良いプログラムでした。

  デキ婚もあり、結構叩かれた織田選手ですが、キス&クライでの表情や態度などは、一回り大きく「大人」に成長したような気がしました。とても落ち着いていましたね。素晴らしいです。

 ◆ ケビン・レイノルズ ・・・ いい選手ですね。2種類の4回転を跳ぶ技術力がありながら、シニアにきてからなかなか頭角をあらわせないでいたようですが、この人のスケーティングには、「誠実さ」というか「純粋さ」を感じます。とても好感のもてるスケーター。4回転お見事!細かい部分(滑らかさだったり、要素のつなぎだったり、手のしぐさだったり)が、もっと洗練されてくると、演技構成点も上がってくるんでしょうね。今後に期待したい選手です。

 ◆ アダム・リッポン ・・・ タノ・ジャンプと云うんでしたっけ?片手あげてのジャンプと両手あげてのジャンプ。もう代名詞ですね。天使かと思ったら、ロミオのコスチュームだったんですね。羽をつけたくなってしまいました。アダム選手も貴公子のような雰囲気を持ってる選手。これからどんどん伸びてくると、強敵かな?案の定、表彰台争いに加わりました。点数には納得していない表情でしたね・・・。

 ◆ パトリック・チャン ・・・ 何度も動画を確認したのですがね、点数ちょっと高いような?良い点:スケーティングがとっても滑らか、氷に吸いつくような。スピンの軸が全くぶれない、チェンジングの時もスムーズで回転が落ちない、姿勢が綺麗。ジャンプの空中でのバランスと着氷時及び着氷後が滑らか・・・といった点は、見つけることが出来ましたが、演技構成点高いですね。しかも、「TR」というトランジション(要素のつなぎ)の点数が、一番高いですね。「CH」は振付ですが、今季彼のコーチ兼振付師は、ローリー・ニコル。コーチがもうひとりいらっしゃいますが、ニコル女史もコーチに名を連ねています。ローリー・ニコルと言えば、浅田真央選手の振付も担当しています。昨季は、バンクーバー五輪金メダリストの、エバン・ライサチェックの振付も担当していました。だから、どうした?・・・いえ、「別に・・・」(苦笑)。

 ◆ 南里康晴 ・・・ 今季で競技生活を終えるという南里選手。紫を基調としたコスチュームは素敵でした。緊張からでしょうか、全体的に少し演技が固いな、という印象を受けました。タラレバは禁物ですが、彼にもっとダイナミックさと繊細さを旨くコーディネイト出来るネジが、もう何本かあったなら・・・そう、思わざるを得ない、いいもの持っているんですけどね。

  カナダという国は緑が多くて、日本人にも住みやすい国だと言われていますが、フィギュアスケートに関しては、話は違う様です。「ライバルの音楽を低くかける」等、昔から関係者の間では噂されているとか。

  北米とロシアの対決がまたありそうな4年後・・・。古くは「冷戦時代」に遡る・・・って、お願いだから「政治色」は払しょくしてもらえませんかね?

  男子シングル ショートプログラムに関しては、織田選手の素晴らしい成長と進歩がみられたので、そこは良かったと思います。