銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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ファイナル — フリーでは活きた「音」を —

「・・・あれ?音が低すぎる・・・」

昨日、放送されたグランプリシリーズ ファイナル 男女ショートプログラム を振り返るに、会場内に響き渡るはずの、各選手が用意した「楽曲」が、こもって聞こえ、せっかくの演技に「色」をつけることが出来ていない、、ことに、気付いてしまった、、。

アモディオ選手の音も、織田選手の「吉田兄弟三味線」も、ベルネル選手の「雨に唄えば」も…驚く程、音が響いてこないのには、驚いてしまいましたよ。

音響が酷すぎる…。

フィギュアスケートには、演技構成点があり、「曲の解釈」なる意味不明な採点もあるんだけれど、こうも音響が悪いとなぁ…。

会場では、しっかり聞こえたんだろうか?

鈴木明子・・・素晴らしい出来に思えましたが、シーズンベストを出したと言っても、もう少し点数をあげたかった、、。本人も納得してはいない様子。メディアは「アッコちゃん」を殆ど取り上げない。バンクーバー五輪の記者会見インタビューでも、某番組では、一人だけインタビュー内容をカットされる等、ファンとしては「悔しいっす!」

フリーで「見返して」欲しい、、。

安藤美姫・・・曲の変更は「吉」だったのかな、、?変えなくても良かった気がしますが、競技でしっとりした楽曲を使うことが、今まで少なかったことを思えば、来季に向けて「新たなミキ」を見せるキッカケとしては、良かったかも知れないですね。

村上佳菜子・・・やはり、60点を超えてきました。正直なところ、スケーティングはまだまだ荒い。手や腕の使い方も、まだまだ、、。でも、2連続3回転ジャンプをあんなに豪快に決められると、しかも、スピードがあるから、得点は出るでしょうね。いつもの笑顔ではなく、緊張感がかなり感じられたので、私はあまり心揺さ振られませんでしたが、「平均点」を叩きだすのは上手い選手だなぁと実感。

ジャンプに入る時の姿勢が、ジャンプ矯正前の、キャロライン・ジャン選手の構え方に、よく似ている。と思うのは私だけかな?

カメラがいようがいまいが、頬っぺたふきらませながらも水分を取り、思いっきり鼻をかむ村上佳菜子…将来、大物でしょ。

高橋大輔・・・少し髪型を変えましたか。評判悪かった南米系ヘアスタイルより、やはりこういう髪型—少しだけ散らす—が、よく似合います。練習中の転倒の影響かは分からないけれど、ステップでつまづくという珍しいミス以外は、まぁまぁまとめてきていた印象があります。大輔選手の好きなところは、「言い訳がましいこと」言わない点もひとつ。かつては、ガラスのハートと言われたのが嘘のよう、、。

毛穴ひとつひとつから溢れ出るような「色気」は、やはり他の選手にはない、彼独特の「代名詞」と言ってもいいでしょうね。

織田信成・・・ショートプログラムに4回転を入れてくるなんて!しかも見事な出来栄えです。狂いもしなかった。本当に、ジャンプの質がいい選手ですね。高い得点です、80点を超えてきました。パトリック・チャンと1点差ですか?!フリーで転けないで欲しい。ニコライ・モロゾフと別れて正解でしたね。

小塚崇彦・・・リンクに降り立つ前から、緊張感に溢れていました。「勝つ」顔じゃないな、今日は。そんな思いで見つめていました。上位3人が80点に乗せてきたこと、練習中に高橋大輔選手とぶつかった時の精神的な影響(申し訳なさそうな表情をしてましたっけ)…緊張感を活かすことが出来なかった原因かも知れないですね。

ショートプログラムは、とにかく身体が固くなっていましたから、フリーでは思いっきり演じて欲しい。

お願いだから、音響はしっかりしてくださいな。只でさえ、客席の空席もかなり目立つし…。ファイナルなんですがね(汗)。