銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

2010年の感謝の気持ちを込めて

全日本選手権が終わり、2010年ももうすぐ幕を閉じようとしています、、。

寅年の今年は、皆様におかれましては、どのような1年だったでしょうか?

来年は、うさぎ年。うさぎというのは、とても寂しがりやで繊細な動物なんだそうです。まるで、私みたい…え?嘘をつくな?そ、そんな、突っ込まなくても(笑)…職場に来年が年男だという方がいますが、「天の邪鬼」か知りませんが、そういえば、内面はとても寂しがりやで、繊細…。

今年は、ブログを開設して、たくさんの言葉を発信し、色々な方からのコメントをいただきました。漢字一文字で表現すると、「縁」…でしょうか。

仕事においてもですが、たくさんの方との出会い、様々なシチュエーション、偶然と勘に助けられる等、とても「縁」を感じる1年でした。

2010年をフィギュアスケートで回想すると、バンクーバー五輪に始まり、全日本選手権で終わった1年。

採点問題に話題が集中したのも、バンクーバー五輪がキッカケだったと思います。

振り返れば、ソルトレイクシティー五輪のペア競技において、「不正」があったとされ、それをキッカケに今の採点方式が誕生した…ロシアのペアの男性が、わずかに着氷が乱れたに過ぎない「ミス」だった、対するカナダのペアは、ノーミス。

「ノーミスが勝てないのは、おかしい!」北米のメディアが、周囲が驚くほどの過熱ぶりを見せて、騒ぎ立てたそうで、・・・ すったもんだがあり、最終的には、カナダのペアにも金メダルが授与され、ロシアとカナダ、2つの金メダルが存在する、唯一の大会となったようです。

フィギュアスケートについて書かれている、田村明子さんの著者に、詳しく記載されているようですから、興味のある方は、ご覧になってみて下さい。

・氷上の光と影

・パーフェクトプログラム

専門家ではないので分かりませんし、正直なところ、わかりたくもないかな?とは思いますが、北米対ロシア…今もなお、「冷戦」の余波というのか、後遺症というのか…あるそうです。スポーツの世界にまで、持ち込んで欲しくないなぁと、思いますがね。

※ ちなみに、ロシアのペアとカナダのペア…両者の演技を改めて、映像を確認しましたが…個人の好みかも知れませんが、私は、ロシアのペアに惹かれましたね。カナダペアは、確かに「ノーミス」なんですが…何で、五輪の大事な舞台に、グレーの目立たないコスチュームで挑んだんだろう?…ノーミスながら、心惹かれないんです…この時、日本のジャッジは、ノーミスだったカナダ側に得点をしているようです。

カナダペアの振り付けは、ローリー・ニコル女史。

おかしいな…?

ノーミスが勝てないなんて、おかしいでしょうと、騒ぎ立てた北米メディア。それで採点方式が変更されたはず。しかしながら、現在の採点方式では、ノーミスじゃなくても勝てることがありますね。

北米だかロシアだか冷戦だかは、分からないですが、今のフィギュアスケートは、フィギュアスケートが本来持っている「技術的な評価」と、「表現力の評価」の、総合的な評価を、目指しているように思います。

採点競技である以上、常に「公平」であるはずはないと私は思いますが(表現力においては、主観的な部分がありますし…)、フィギュアスケートは、貴族から始まった競技と言われていますから、「表現力」に分類されるであろう、優雅さなどは、やはり必要不可欠な要素なんだろうと。

ジャンプが得意、表現力が優れている、、。旧採点方式では、それもありでしたが、今は、「平均点」や「総合点」が獲れないと、勝てない時代になっているなぁと、今年1年を振り返り、そう感じています。

フィギュアスケートが本来持っているであろう貴族性や優雅さ、加えて、スポーツとしての進化していく必要性・・・高得点を叩きだす選手を見て思うことは、「基本を大事に鍛練する」根性、高みを目指す強い意志と意地、これらが不可欠だと、つくづく感じます。選手にとっては、総合力を目指さなきゃいけない、大変な時代でもあるかな?と、、。

ジャンプも大事なんですが、基本のスケーティングはもっと大事。

それを証明して見せているのが、日本人では小塚崇彦選手でしょうね。

浅田真央選手も、いずれそうなると思います。全日本選手権エキシビションで見せた舞は、まさに「菩薩」のようでした。私は、スケーティングが滑らかな選手が好きなのですが、浅田選手は、改善途上にありながらもスケーティング技術が、良くなってきているように感じました。

高橋大輔選手においては、語る必要がない程、世界に通用する表現力。ノーミスでも勝てる才能は秘めていますから、後は、柔軟性をもっと強化していただきたい…イーグルは、柔軟性がないと出来ないそうです…レイバックスピンを取り入れたのは、イーグルの代わりかな?違うかな?

日本のジュニア達も、たくさん有望な選手が出ていますが、ジュニアのグランプリシリーズでは、女子シングルでは、庄司理紗選手以外、なかなか表彰台に近付けなかったことを思うと、手放しでは喜んでもいられない思いも…。世界は広いですし。

ロシアには、アデリーナ・ソトニコワエリザベータ・タクタミシェワ…庄司理紗選手と同い年ながら、シニアに負けない程の演技をするジュニア達が控えてますから、メディアももう少し「裏側」なり「本質」なりに即した報道を心がけていただきたい…と、感じる今日この頃。

拙い文章に、お付き合いくださった皆様方、コメントをくださった皆様方、今年1年間の出会いに、心より感謝申し上げます。

ブログ構成上とは言え、上から目線の物言いや、好き勝手な吠え等、今年1年のご無礼の数々、謹んでお詫び申し上げ、皆様方のご健康とご多幸を、お祈りいたします。

来年が、皆様方にとりまして、素晴らしい1年でありますように・・・。