明暗を分けた 羽生結弦と鈴木明子
四大陸選手権が、今季の滑り納めとなる、２人の選手がいた。
皮肉なことに、明暗を分けてしまった。
羽生結弦・・・今季、シニアに上がり、同期の村上佳菜子に一歩リードを許してしまった感のあった羽生結弦も、やっと花咲かせた。シニア国際舞台での、初の表彰台。二位。
誰もが想像していなかったようだ。それもそのはず。高橋大輔や小塚崇彦、ジェレミー・アボッド等、強敵がいる中で羽生が表彰台に上がるなど、条件的に厳しいものがあった。
しかし・・・
小塚崇彦がショートプログラムを出遅れてしまった。この時点で、私は「ひょっとしたら！」と思った。順位は想定出来なかったけど、表彰台に上がる可能性はあるかも・・・そう、感じた。
体力面では、まだまだ課題が残る。やはり、身体の線が細すぎるのかも知れない。敬愛するジョニー・ウィアーのように、ピラティスを取り入れては？と、余計なお世話だが、考えたりする。
が、「志」はかなり強気なものを持っている。
トップにいくに必要な、強気な志。
ジョニーではないが、この羽生結弦、面白い選手になりそうな気がする。
宮城を離れるつもりは、今のところ考えてないという。東北に拘り、そのうち世界の巨匠達が、羽生結弦の元に指導を願い出る・・・そんな「絵図」があるとしたら、最高に嬉しい。
鈴木明子・・・練習では悪くなかったが、本番では心と体がうまく噛み合わなかった。ブログで、そういったメッセージを出している。
カメレンゴ振付けの、フリーも、完璧に「屋根の上」でバイオリンを演奏しきれず、終わってしまった。
鈴木明子は、人柄良く周囲にも、やはり良い人達が集まってくるようだ。
が、勝負師たるもの、負けん気は欲しいところ。
もっと「我」を出して良い気がする。
ナチュラルメイクのせいか、安藤美姫や浅田真央より、どうしても控え目に見えてしまう。
鈴木明子ファンだからこそ、メディアにはいつも三番手、四番手扱いなのは、悔しい。
来季は、もっと「負けん気」露骨にしてもいい、バチは当たらない。
しかしながら・・・
そんな控え目なあっこちゃんだから、ファンも応援し続ける。
ストレートラインステップで、また熱く魅了して欲しい。 あなたのペースでいいから・・・。
