【銀盤の舞】バンクーバー五輪を超えたベストパフォーマンス—鈴木明子—
・・・羨ましすぎる・・・鈴木明子のショートプログラムを「生」で観戦している、真駒内会場のお客様達。
実際、私は八戸のアイスショーで鈴木明子を生観戦しているが、鳥肌ものだった。彼女のステップは、本当に観客を魅了する、間違いなく。
羽生結弦で、今シーズンのフィギュアスケート初泣き・・・だったのだが・・・それを上回る「本泣き」をしてしまった私。
仕事帰りに、車を暖気しながらしばし、NHK杯に向けて等のメッセージ—高橋大輔、浅田真央、小塚崇彦、鈴木明子—この4人のインタビューを再生していた。
それを聞いて感じたことだが、「どこに向かいたいのか」といった、メッセージがはっきりしていたと感じたのが、高橋大輔と鈴木明子だった。
—今シーズンのアッコはいいんじゃないか!?—
彼女の演技の時だけ、何故か私は物凄く“緊張”していた。(NHK杯だぞ。五輪じゃないぞ。落ち着け、、。)
いや、落ちついてなどいられなかった。何故って、浅田真央にはあと1回試合が残っているが、鈴木明子はこのNHK杯が、ニ戦目。ファイナルへ行けるかどうかの「鍵」を握る大事な試合だからだ。
—頼む・・・3—3(ニ連続三回転ジャンプ)下りて。頼む・・・表彰台あがって—
こちらも気合いが入った。
・・・
3—3下りたぁ〜!
ジャンプ成功したぁ〜!
「うわぁ〜、凄〜い!凄〜い!!」
アッコが3—3やったよ、出来なかったジャンプやったよ、ちょっと奥さん聞いてぇ〜状態の私(笑)。
後はもう・・・スピンの回転速い、スケーティングも速い、何週間あったかな?前回の試合から。わずか数日で見事に調整してきた鈴木明子。こんなに「スピード感」あるアッコの演技を初めて見たような気がする。
バンクーバー五輪をはるかに超えた演技だ。
これ、これ、これなの!そうなのよ!!私が求めるフィギュアスケートの演技とは、こういうことなのよ。
(興奮しているため、文体は統一不可能。あしからず。)
いくら完璧な演技であっても、私は感動しないことがある。
「魂」や「情熱」「心」を感じて初めて感動するのだが、ハートで演じる鈴木明子がやっと戻ってきてくれた!と、嬉しかった。
冷静になど書いてはいられない・・・無理だわ。
五輪会場か?ここは・・・。そんな錯覚に陥らせてくれた鈴木明子に、心から「ありがとう」と言いたい。
辞めないでくれて、本当にありがとう。
今シーズン、こんなに素晴らしいショートプログラムを魅せてくれるなんて、今シーズンも応援出来る喜びに、ただただ感謝するばかり。
被災者を思って精魂込めていたのは、羽生結弦だけではなかったことを詫びたい。
鈴木明子にとって「仙台市」は第二のふるさとだった。かつて長久保コーチとともに、仙台市で頑張っていたのだ。
演技終了後、リンクの上でぴょんぴょん跳ねていたアッコ、可愛かった。
思いは伝わるってことを、今日もまた鈴木明子が教えてくれた。
フリーは、どうか羽生くんのように潰れないで、羽生くんの分まで、元気と喜びを仙台市は勿論、日本中に届けて欲しい。
あなたのファンであることを、今日程嬉しく感じたことはない。