銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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魅せる大輔が戻ってきた—NHK杯男子シングル—

先ほど、地上波放送によるNHK杯男子シングルのフリー、及び表彰式の放送が終わった。

フィギュアスケートは女子シングルが「華」と言われてはいるが、生中継のタイミングや滑走順、あるいは視聴率等の理由があるのだろう、男子シングルの方が、比較的しっかり放送されていたように思う。

今頃BS放送では、「エキシビション」を生放送している時間帯だが、地上波のゴルフ放送があるため、我が家はそちら優先。仕方ないので、今夜のNHKエキシビション録画放送を見ることにする。(かなり短縮されてしまうが・・・)

NHK杯が始まってから、気がつけば「女子シングル」オンリー(しかも、都合により鈴木明子浅田真央メイン)の記事のみ書いてきたが、男子シングルが終わったので、ぼちぼち書こうかと思う。

・・・しかしながら、都合により、高橋大輔メインになりそうだ。あしからず。

トマシュ・ベルネル

ショートプログラム始まって間もなく、「ん?おかしいな?体ダルいのか?調子悪いのか?曲に乗り切れてないな・・・こんな切れ味悪い選手じゃないぞ。」 おかしい、おかしいと思っていたら、やはり転倒した。フリーでも、ここから見せ場だというステップに入る時に、転倒してしまった。

どうやら、病み上がり?らしい。不本意な出来と結果になってしまったが、それでも彼は日本人に愛されている。プレゼントの山、山・・・。私も、ベルネルの滑らかなスケーティングが好きだ。どうか、お体大事にして、また美しいスケーティングを見せてほしい。

■町田 樹(たつき)■

羽生結弦もまだまだ知名度は高くないが、町田は一般的にはもっと知られてはいない。いい選手なので、もっと表彰台にあがって欲しいと思うのだが・・・。ショート、フリーともに彼の演技もテレビ放送されたのは、嬉しかった。

余計なお世話だが、ニキビが痛々しい。私が治してあげたかった(気持ち)。

小塚崇彦

今シーズンのプログラムでは、私はフリーの方が好みだ。

ショート、フリーともに悪くはない・・・いや、良かったと言う評価が多いかと思うが・・・ん、、、小塚が試合結果判明した後のインタビューに、「大輔選手の演技(フリー)を裏で見ていたのですが・・・僕は、まだまだだと思いました。魅せるという点では、全然足りない・・・。」

そう語っていたが、私もそれに賛同する。

NHK杯は確かに悪くは無かったけれど、昨シーズンの“最高の演技”を見ているだけに、何か「物足りない」感は否めなかった。

少し・・・元気がなかったような、迫力がなかったような、そんな印象を受けた。

小塚崇彦は、高橋大輔とは全くカラーが違う。同じような表現力を求めるのもどうかと思うが、「魅せる」という点においては、残念ながら大輔が何枚も上手だ。正統派スケーティングも良いが、もっともっと「恥ずかしがらず」に、「僕を見ろ!」でいって良いと思う。

高橋大輔

ショートで90点超え。80点後半かな?と思っていたから、びっくりはしたが、同時に、ここにパトリック・チャンがいたら面白かったかな?・・・そう思ったのは、私だけだろうか?

ショートプログラムもカッコ良かったが、フリーには痺れた。4回転フリップ失敗したものの、それくらいじゃないかな?細かいミスはほとんど気にならなかった。前回、フリーを見た時「え?」と思ったが、カメレンゴ先生の“狙い”が、なんとなく分かったような気持ちにさせてくれた。それ程、痺れるフリーだった。

一緒に見ていた家族が、「大輔は、指先から頭から足先、足の指は見えないけど、それでも全身から、他の選手と違うんだよね。本当に魅せるよね。大輔は、“踊ってる”。他の選手もそうしてるかも知れないけど・・・でも、やっぱり大輔は魅せるねぇ。」と、言っていた。

最も生で見たい選手・・・高橋大輔

納得だ。

本来ならば、今年の世界選手権エキシビションに、観戦しに「東京」へ行くはず・・・だった。東日本大震災がなければ・・・高橋大輔を「生観戦」したいという私の望みは、いつ叶うだろうか・・・。