銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

続・【銀盤の舞】表現力への挑戦 小塚崇彦-NHK アスリートの魂より-

 先にエントリーした、

 【銀盤の舞】表現力への挑戦 小塚崇彦NHK アスリートの魂より-

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/y-love/article/215

冒頭に追記したのだが、いただいたコメントを読み、続編をエントリーしたくなった。

 番組で、パトリック・チャンがその「表現力」の主たる比較対象となったわけだが、これについては何ら異論はない。

 ただ、時間枠が限られている中で難しかったかとは思うが、出来たらその“分析”をして欲しかった。

 点差とその中身から、何がどのくらいどう足りずにいるのかを…。

 今まで何度小塚の良さを、周囲の人間にも伝えたか分からない。

 「スケーティング、上手でしょ!?」

 「有香さんがきちんと考えながら、段取り踏んで少しずつ彼をフォローし振付しているんだよ。」

 周囲の反応は鈍かった…。

 こと、表現力に至っては、なかなか良さを分かってはもらえなかった。

 高橋大輔という“別次元”の男の演技を知ってしまった以上、悲しいかな大輔のような表現力を求める向きも(それくらい派手にしても、小塚君いいんじゃない?ということらしい。)一部ある。

 だが、それは違う。それぞれに個性をいかせばいい話だ。

 と、今までもふれている。 

 佐藤有香のスケーティングも、玄人受けすると言われてきた部分があったが、小塚のスケーティングもさんざんそう言われ続けてきた。

 

 いつか素人にも受ける日がくる…。

 それをずっと信じてきた。

 今シーズンのフリー楽曲のナウシカは、彼の誠実で透き通るようなスケーティングの良さを、存分に引き出した作品となっていると思う。ショートプログラムよりも、好きなプログラムだ。

 コスチュームも、フリーの方が好みである。

 ただ、発展途上にあって表彰台を目指していた時とは、小塚が置かれている今の立場は全く異なる。“世界”が彼をより、注目しはじめている。

 そんな期待の中にいる小塚が、より上を目指すには、現状で満足してなどいられないのは確かだと思う。

 勝ちたい…。

 静かなる闘志が、沸々と湧きあがっている小塚崇彦を、心から応援したい。