銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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朝靄に包まれた中国杯

— 目覚めの陽射しは、靄がかったシルバーグレーに包まれていた・・・。—

中国杯

個人的な収穫はただひとつ — 町田 樹が、やっと「表舞台」に躍り出てきたことだった。

高橋大輔に憧れ、高橋大輔を慕い、高橋大輔と同じ進路(高校、大学)を歩んできた青年は、その才能を感じさせながらも、今一歩のところで「自滅」してしまう傾向にあった・・・決して派手ではない自身のキャラクターも関係してか、マスコミにはほとんど相手にされてこなかった町田 樹。

( 早く、見返してやれ! )

何度となく、私は声にならない声をテレビの向こうにいる町田に向かって送り続けてきたが、スケートアメリカでは3位、中国杯では優勝と、早々「ファイナル」への進出を決めることとなった。

それでもマスコミの扱いは、まだ小さいと言えるだろう。

高橋大輔が「自滅」してしまったこともあり手にした優勝に、町田が酔いしれることはない。

今度こそ、納得のいく“ 消化良好 ”な演技を見せてくれると期待したいし、マスコミへもリベンジ出来るような選手になって欲しいと思う。

とは言え、今大会。

日本人選手男女通して、一番ガッツが伝わってきた演技を披露したのは、他ならないこの町田 樹、ただひとりだった・・・と、私は思う。

勝ちたい、

上にいきたい、

彼の下剋上精神、私は間違いなく受け取った。

朝靄が晴れるのも・・・時間の問題だろう。