銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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ペア続行の難しさ — 高橋成美&マーヴィン・トラン ペア解消に思う —

・・・ まさか?!と、目を見張った・・・

高橋成美マーヴィン・トランが、ペアを解消したという。

これまで、何人かの相手とペアを組んできた高橋成美は、マーヴィンに出会ってから、「五輪とマーヴィンのどちらかを選べと言われたら、マーヴィンを選びます。」とさえ語るほど、彼に対する信頼感は、揺らぎないものに成長していたはずだったが、ここにきて「食い違い」が生じ始めていたようだ・・・。

ソチ五輪団体戦に向けて、橋本聖子会長は超党派議員に呼び掛けるなど、マーヴィンの帰化に熱を入れていたが、日本に居住していない彼には、かなりハードルが高く、少なくともソチ五輪には限りなく「不可能」に近いものだった。

一時期は、マーヴィンも帰化に「ほんの少しだけ」気持ちが傾いたこともあったのかも知れないが、本音は「Yes」よりも「No」に近い気持ちではなかったろうか・・・。

目前に迫る五輪だけに焦点をあてて帰化などされても、彼にとっても周囲にとっても「効果」はあまりないと、私は帰化に関してのみ懐疑的だったが、もはや、高橋成美とのペアを解消してしまったのだから、帰化問題も頓挫したまま、消滅せざるを得なくなり、橋本聖子会長の勇み足になったのではないかと感じている。

二人のベア解消は、帰化問題は全く関係ない話で、「目指す方向性」や「意見の食い違い」によるものだそうだが、日本においてペアを目指す限りは、嫌でも「国籍問題」が付き纏う。何故なら、日本人男子がペアを志そうとしないからに他ならない。

リンク確保の問題だけではない。まず、まずは、男子選手が皆「シングル」を目指してしまうことが、最たる要因だと私は思っている。

それは、日本人の国民性やジェンダー教育に起因するところが大きいだろう。

そして、フィギュアスケート放映における「シングル優先」のテレビ番組のあり方・・・これも、ペアを目指す人口が少ない理由のひとつに、間違いなくベストテン入りしていると私は睨んでいる。

日本期待の「大型ペア」、高橋成美マーヴィン・トランだったが、残念ながらペア解消となってしまった。しかし、この二人には心から大きな拍手と感謝の意を伝えたいと思う。

マーヴィン、あなたは小柄で男気溢れる日本のキュートな高橋成美を、今まで支えてくれて、ファンのひとりとして、心から「ありがとう」を贈りたい。

実は、あなたに密かに“ 胸キュン ”していた事実を・・・マーヴィン、いつかカミングアウトしようと企んでいたが(笑)。

— また逢える日まで —

Thank you !!