銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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やはり惹きつける男 — 高橋大輔 —

結果的に優勝したのは、羽生結弦だった。ショートプログラムの貯金が表彰台の“テッペン”へと導いた。

残念ながら、所要のため男子のショートプログラムを見ていないので、羽生結弦の演技がどれほど素晴らしかったのか分からないが、彼の今季のショートプログラムは、高得点が出やすいので、だいたいの想像はつく。

優勝、おめでとう!

(体調はもう大丈夫かな?)

で、私が心持っていかれたのは、やはりこの男。

高橋大輔

フリーは、2本の4回転ジャンプを見事決めて(2本目は堪えた感があったが、転倒せずに済んだ。)、プログラムに勢いをつけた。

後半、ステップが始まる時の「準備はいいかい?いくよ、いくよ」とでも言われているかのような、観客を煽るかのような、魂の叫びを表すかのような、両手をグイグイ動かす仕草に、たまらなく痺れる。

中盤のジャッジ席付近へ向かう時などは、少し気だるいような何とも言えないセクシーな表情を示しながら、両手を伸ばすところもたまらない。

大輔は、追われるより、追う時の方が内側からのエナジーを発揮し、心に訴える印象深い演技をする。何よりそういう時の方が得点も高くなる傾向にある。

圧巻のフリーだった。

鳥肌が立った。

私も、テレビ画面に向かって何度も拍手をおくった。

今日になるが・・・いよいよASKAコンサート(仙台サンプラザホール)に行くため仙台へ出向く私は、正直、フィギュアスケートより心はASKAになっている。

気持ちは既に、ライブのど真ん中(笑)。

そんな私の心を、グイグイ惹きつけた高橋大輔のフリー演技。

追う立場で「本気(マジ)」になった彼ほど、強いものはない・・・それほど、大輔のメンタルもずいぶん成長したということだろう。

ソチ五輪まで、自分に何が足りないか、彼は分かっている。今のままでは勝てないということも・・・。

まだまだファンを飽きさせない裏切らない、日本のエース高橋大輔に、心よりエールを贈りたい。

まだずっと・・・あなたのファンでいようと思う。