銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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鬼プログラムを華咲かせたケビン・レイノルズ — 日本×カナダのコラボ —

ようやく、長いトンネルをくぐり抜けたその先には、日本×カナダのコラボレーションが誕生した。

振付けは我が日本の名振付け師である宮本賢二

演じるはカナダが誇る4回転ジャンパー、ケビン・レイノルズ。

ショートプログラムに2本の4回転、フリーには何と3回の4回転ジャンプを組み込んできた。

合計5つの4回転ジャンプ。

ワイルドだろ?・・・いやいや、鬼プログラムだろ?

かつて、ブライアン・ジュベールも、エフゲニー・プルシェンコも、4回転ジャンプには相当エネルギーを消耗する・・・と語っていたことがあった。

フリーに、3回の4回転ジャンプは、鬼プログラムとしか言いようがない。

しかも、今大会のケビンはすこぶる調子が良いと見えて、ジャンプ全て成功した。

パトリック・チャンの影に隠れて、技術がありながら今一歩スポットライトを浴びることが出来ないでいた印象が強くあった、ケビン。ここぞ!という時、決まってジャンプを失敗していたケビンだったが。

宮本賢二の振付けで、ケビンの「影の光」は、ようやく堂々と華咲かせたと言っていいだろう。

これは、素直にスタンディングオベーション、拍手喝采していいはずだよ、太一君・・・。

日本のエース、高橋大輔が表彰台を外すという、“まさか”の展開に、驚きを隠せないのは分かるが、鬼プログラムを見事に滑り切ったケビン、ジュニアからシニアデビューしたばかりの新鋭、ハン・ヤン について、何かもっとコメントはないのだろうか・・・日本のテレビ局の方々は。

凄いよ、ケビン・レイノルズ!

しかも、宮本賢二の名前を世界に更に広めてくれた。

ありがとう、ケビン。

あなたの「意地」を堪能することが出来て、私は嬉しい。

優勝、おめでとう!!