銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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気になった観客の声援 — 高橋大輔、羽生結弦 —

四大陸選手権が始まった。男子シングルのショートプログラムからスタート。

今回何故か、凄く気になったのが、「観客の声援」だった・・・。

しかも、高橋大輔羽生結弦の時だけに私は、違和感を覚えたのだ。

大輔は、コーチの薦めもあり、競技人生初のシーズン途中でプログラム変更という作戦に打って出た。

安藤美姫を指導していた時から、ニコライは「あまり得点が出ないな」と感じると、シーズン途中だろうと容赦なくプログラムを変更してきていたので、それについては驚かないが、ある意味“不器用”な側面もある高橋大輔に、シーズン途中でのプログラム変更は、大丈夫か?と私は心配だった。

本人も「どんな演技が出来るか、どんな評価になるのか」いささか緊張していたのではないだろうか?(そんな表情に私には感じられたが。)

名前がコールされて、リンクの中央に向かう大輔。中央を旋回しながら、ゆっくりと位置につこうとしているその瞬間だ・・・。

これがゴルフなら、「お静かに!」と札が掲げられている時間帯だ。

ほんの数人の声だろうか・・・シーンと静まり返った会場中に、無防備に響き渡った。

— ダイスケぇ〜、大ちゃぁん ・・・ —

何故か妙に、ヒヤッとした。私だったら、集中の糸が途切れてしまうかも知れないが・・・。

「月光」・・・演技中盤に始まるステップに、観客は興奮と喜びを抑え切れず、黄色い声援を浴びせる。だが、この曲に黄色い声援は似合わないなと、私は感じた。

羽生結弦の「パリの散歩道」は、私好みの色気のある楽曲だが、これもまた、部分的に黄色い声援は似合わない気がする・・・。

声援を送った人を責めているんじゃない。

私が気になったのだ。

違和感を覚えたのだ。

ただ、それだけだ・・・。