銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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成長が楽しみな若き日本のペア 【高橋成美&木原龍一】

五輪参加に避けては通れない「国籍問題」に翻弄され、スケート連盟の“メダル欲しさ”に、ひとりの青年の人生を狂わせてはしまわないかと、帰化問題が一人歩きしたかの印象を与え、結果的にはコンビを解消せざるを得なかった、高橋成美

内情は様々あろうが、私には些かスケート連盟の勇み足のようにも思えた騒動だった。

それゆえ、木原龍一選手と新しく組むことになったと知った時、「それは彼が心から望んでいるのだろうか?」「成美選手はどう思っているのだろうか?」等、少しばかり、無理矢理感を抱いていた。

が、今日放映された「エキシビション」を見て、私の懸念材料は払拭された。

勿論、技術面は素人の私が見ても、まだまだ という感は否めないが、何より心配していたのは、両選手の気持ちや相性の面だった。大丈夫だろうか?と。

成美選手は風邪で調子を崩していたようで、「豊の部屋」でのインタビューでは、今まで我慢していたのだろう、咳こむ場面が何度か見られたが、そのたびに“相棒”である木原選手に「ごめん、ごめんね」と、詫びをいれていた。

エキシビションでは、木原選手が成美選手を宙に放り投げた後の、成美選手の着氷がうまくいかず転けてしまったが、「大丈夫?」と気遣いながら、何度も「ごめん」と鼻の前に手をたてた。

この二人、大丈夫だな・・・私はそう感じた。

何より、木原選手が“楽しそう”なのが印象的だった。申し訳ないが、木原選手のことを、まじまじと見つめたことがなかったので、顔をよく覚えていなかったが、好感度高い青年だと感じた。どことなく、憎めない要素を持ち合わせている。

成美選手から見たら、「木原君、大丈夫かな?」と、心配の部分が大きいとは思うが、練習していて楽しいと応えているので、時がくれば、マーヴィン以上の“相棒”になる日も、案外早くくるのかも知れない。

優しそうな木原選手。

“男らしい”成美選手を、どうかよろしく!