頑張った“長洲未来”
地上波で、女子シングルのフリーの放映が始まった時、ゲデバニシビリの採点を待っている場面からだった・・・80何点×▼□・・・え?・・・フリーで80点代?!ど、どうした?ゲデバニシビリ。ブライアン・オーサーに師事したばかりの頃は、見違えるようだったが、ショートプログラムを見ていても、ジャンプがうまくいってない様子。
またしても、ジャンプ迷子になってしまったか・・・と、ゲデバニシビリの不運を嘆いていたところに、トラブルが起きた。
採点システムの不具合だ。
いったんコールされた、ゲデバニシビリの得点が、「保留」となった。
キス&クライで結構待たされたであろうに、ゲデバニシビリは気の毒だったが、一番“トバッチリ”を受けたのは、次の演技者である、長洲未来だ。
リンクに降りてから、20分も待たされた。
その間、ジャンプを何度も確認した長洲。
日本でもお馴染み、人気のある彼女に、客席からは応援の拍手が相次いだ。
日本人の血を受け持つ長洲未来だが、アメリカで生活している分、どこか度胸の座ったところがあるように見受けられる。多少のトラブルにも、動じることはないだろう・・・このトラブルが、吉と出るか凶と出るかでいけば、吉と出る確率が高いようにも、思った。
しかし、ジャンプにミスが出てしまった。
今回のショートプログラムは、完璧とはいかなかっただけに、採点システムのトラブルが悔やまれる。
終わったことに、「たられば」は禁句だが・・・。いつも通りにスタートしていたら、長洲のフリーはどのようなものになっていたのだろうか?そちらも、見たかった。
オーノー!
オーマイガッ!!
とでも呟いたかどうかは知らないが、愛嬌のあるスマイルに、惜しみない拍手が送られたあの瞬間の、客席のスタンディングオベーション。
自分が日本人に生まれて良かったと、ふと、感慨深い思いにかられたワンシーンでもあった。
エキシビションでは、とびっきりの未来スマイルを魅せて欲しい。
※ しかし・・・採点システムがトラブって、長い時間“宙ぶらりん”なんて、テレビで初めて見た。解説していた荒川静香によれば、この会場は前にも採点システムがトラブったことがあると言う・・・会場の問題か?
選手のモチベーションにも影響してしまうから、再発しないようISUにはしっかりと対策してもらいたい。