銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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羽生結弦に“吉”となるか — ブライアン・オーサーを新コーチに —

ビッグニュースが飛び込んできた・・・いや、私にはビッグニュースなんだが・・・(;^_^A

羽生結弦が、来シーズンより「新コーチ」を迎えると言う。

ブライアン・オーサー氏だ。

ご存知の通り、キム・ヨナを五輪女王に育てた(育てたと言っても、過言ではないだろう。腰痛で苦しみやむを得ず3アクセルへの挑戦を断念し、精神的にも弱かった彼女を、あそこまで成長させた立役者だ。ちなみに、ブライアン・オーサー氏は、キム・ヨナのスケーティングの素質を見抜き、質を極める方法で勝負に挑む方がよりいいと、ヨナを説得したと言われている。)もはや、名コーチと言ってもいい“ミスタートリプルアクセル”だ。

男子シングル選手では、ハビエル・フェルナンデスが師事している。

女子シングル選手では、エレーネ・ゲデバニシビリがいる。

「もっと上手くなりたい。」という、羽生の強い意志の表れだと思うが、現在は東北高校に在学しているため、どうやらオーサー氏のいるカナダのトロントと、宮城県を行ったり来たり・・・するらしい。

大丈夫か、行き来が負担にはならないだろうか。

震災を乗り越えた羽生結弦だから、何より「タフ」であることは充分に分かってはいるが。

私が勝手に気になっていることだが、オーサー氏にとって初の教え子がキム・ヨナだ。以降、まだ日が浅いせいもあるとは思うが、オーサー氏が抱える選手達が、なかなかここぞ!というところで、伸び悩んでしまっている嫌いがあるように感じる私は、見方がせっかちなのだろうか・・・。

フェルナンデスは勢いよく、その存在を私達に知らしめたが、ここ最近は演技中盤からどうも失速してしまう。

ゲデバニシビリは、オーサー氏に師事してからというもの、物凄いスピードを身に付け「あの、もたついてたゲデバニシビリか?」と、その劇的な変化に目を疑った。最も最近は、またしてもジャンプにてこずっているようだが。

ブライアン・オーサー氏に師事することが、羽生結弦にとって“吉”となるか、今のところ私には分からない。

しかし・・・、

オーサー氏が何をどう考え先の計算をするのか分からないが、羽生結弦にはカリスマ性や内面から溢れ出る情熱、天性の人を惹き付ける力が備わっていることは、先の世界選手権で充分過ぎるほど感じたはずだ。

しかも、羽生は、加点がたくさんとれる「質のいいジャンプ」の持ち主でもある。オーサー氏の、質を磨き開花させる指導力は、既に折り紙つきだろう。

羽生結弦は、高橋大輔を脅かすほどの「潜在能力」をも秘めている。

オーサー氏は、羽生結弦に、再びコーチ人生を賭けよう・・・それくらいの意気込みが、ありそうな気がする。

“吉”となるよう、祈りたい。

※ 何なんだろう・・・オーサー氏に羽生を取られた感は(苦笑)・・・来シーズンは、羽生結弦にとってターニングポイントとなるのかも知れない・・・。