銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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気持ち、切らすな。高橋大輔!

町田 樹がいい演技をした。

羽生結弦はおそらく全日本選手権史上初の、100点超えをしたが、町田 樹にはその羽生にないものを、奥底に持ち合わせている・・・そんな気がしてならない。

込み上げてくるものがあった「エデンの東」— 私には忘れられない「名演技」となった。この人は、やはり今シーズン何かが違うようだ。覚悟と言えばいいだろうか・・・どんなに不調でも、試合後のインタビューでは「やってやる!」という悔しさや意気込みを感じられる。

そんな今シーズンの町田 樹を見ていただけに・・・エース、高橋大輔の「心ここにあらず」状態の試合後のインタビューに、私は実感してしまった・・・あぁ、高橋大輔は本当に、今シーズンで引退なんだな・・・と。

あんな魂が抜けたような力のないインタビューを受けている大輔を見たことがない。

言葉がなかった。

気持ちで既に負けてしまっている。

ケガはアンラッキーではある。本人や関係者にしか分からない苦悩があるはずだ。実際は完治していないだろうし・・・。ジャンプすることすら、やっとの思いかも知れない。いや、実はメンタル面にかなり影響がきていたのだろうな。

繊細であまり器用ではない人だから・・・。

だから、せめて「気持ちで負けるな!」

※ 先日、ふらっと本屋に立ち寄った。高橋大輔の本が目に入ってきたので、手にとり斜め読みをした。最後のあたりだろうか・・・ソチに行けても行けなくても・・・という記述があり、正直ショックを受けた。

もしかしたら・・・。

周囲の思いとは裏腹に、本人にしか分からない様々な葛藤があるのだろうな、そう感じたら、思わず「お疲れ様・・・ありがとう」と、呟いていた。