高橋大輔「欠場」で感じた寂しさ
右足の負傷で、グランプリファイナルを欠場せざるを得なかった日本のエース、高橋大輔。
予めお断りしておくが、私は羽生推し、町田頑張れ、織田運を掴め、小塚目覚めよう・・・など、それぞれの選手に思いはあるが、何といっても一番は高橋大輔である。これは、譲れない。
変な例えだが・・・、日常生活において何か不調があったとしよう。
そんな時、人はよく「原点に帰れ」と言う。
私にとって、フィギュアスケートの原点、いや、男子シングルの原点と言うかな・・・それは、どんな先駆者たちがいようと、誰が何といおうと、私にとっては「高橋大輔」をおいて、他にはいない。
フィギュアスケートに何ら関係のない、興味のない人間ですらをも巻き込んでしまうのが、「大ちゃん」なのだ。
母の知り合いが、やはり今回グランプリファイナルをテレビで見ていたのだそう・・・そして、口をついて出てきたのは
「何か物足りないね。」だったという。
母の知り合いだから、世間的にも人生経験豊かないいお年頃ではある。「おばちゃん」とか「おばあちゃん」などと言われるお年頃だ。
そんなお年頃でも、心は「女」である。高橋大輔の氷上における、本人もよく分からないというその「色気」は、多くの「女心」をも鷲掴みにしてきたことは、今さら私が言うまでもない。
老若男女の心を「ガシっ!」と掴んできた、27歳の日本のエース。
羽生が持ち前の「強気な負けん気」を、いかんなく発揮している試合を見つめながら、心の片隅では「大輔欠乏症」のような感覚が目覚めようとしていた。ビタミンが不足すると、何か元気が足りないなと感じるように・・・。
来シーズンは、もっと寂しくなるのだろう。引退するのは大輔だけではないから。
今、この時を大切に見つめ、応援していきたい。世間では、ジャッジに対してや選手に対しての・・・「色々」が渦巻いているようだし、これからも渦巻くのだろうが・・・。
「今このとき」は二度とこない。時間は、消えていく。
私は、私のペースでフィギュアスケートに向き合っていきたいと思う今日この頃だ。