銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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出来栄えの大事さを痛感させられた試合 ‐ グランプリファイナル 男子シングル ‐

先ほど、女子シングルのテレビ放送を見終えたところ。

我が国日本の選手が、パトリック・チャンに勝つのは「いつか?!」と指を咥えて毎年テレビ画面にかじりついては、「羽生君なら出来るかも知れない」と、ただその日を待っていた。

ショート、フリー通して、羽生結弦のシニア生活最高の得点で王者パトリック・チャンに勝ったのは、見ていて“爽快”だったが・・・同時に、「心配」が頭をよぎった。

全日本選手権・・・どうなるの?と。

三枠のうち、ひとつは羽生結弦、もうひとつは高橋大輔でほぼ決まりだろう。残る一枠「第三の男」の指定席は誰が掴みとるのか・・・心配・・・ではないな・・・気の毒な思いに駆られてきた。

織田信成、町田 樹、小塚崇彦無良崇人・・・男子シングルは冷静な気持ちでテレビ画面を見つめることが、出来ない自信がかなりある。

と、ファイナルでの羽生結弦の活躍を見つめながら、頭の中では来たる全日本選手権に思いをめぐらせていたものの、改めて痛感させられた。

高難度技術を駆使すりぁいいってもんじゃないってことを。

高難度ジャンプを飛びゃあいいってもんじゃないってことを。

前々から分かっていたことではあるけれど、どれほど「出来栄え」が大事かということを、羽生結弦自信も驚くような最高得点を目の当たりにして、嫌というほど思い知らされた。

元々羽生自信が持ち合わせている「素質」に、“名匠”ブライアン・オーサーの巧みな「スパイス」が加わって、何とも言えない舌筒の“良質”な一品に仕上がり始めている・・・そんなところだろうか。

無論、まだまだ改善点はあるけれど。

出来栄え・・・同じ4回転でも、やはり「美しい」方がいい。見ていて気持ちがいい。

いくつも組み込めば勝てるってもんじゃない。

バンクーバー五輪は・・・大嵐がいつまでも吹き荒れたが・・・ソチ五輪でも、何か・・・波乱がありそうな気がするのは、私の気のせいであって欲しいと願う、今日この頃だ。

羽生選手、織田選手、浅田選手、表彰台おめでとう。