銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

デニス・テン-あなたを忘れない-

日付が変わったので昨日になるが、デニス・テンが殺害されたとのニュースを見て、何が起こったのか、どういうことなのか・・・私の頭の思考回路が停止してしまった。

その後は・・・嗚咽とともに涙が溢れだし、止まらなくなった。どれくらいの時間、泣いていたのだろうか?

デニス・テンは、私の家族でもなければ親戚でもない。まして友達でもなければ知人でもない。あくまで、フィギュアスケーターの一人としてテレビで応援している側でしかないのだ私は。

それでも、何でこんなに涙が止まらない?

何でこんなに胸が苦しい?

何でこんなに切ない?

何でこんなに悔しい?

犯人が捕まったということだが・・・捕まったところで、テンはかえってはこない。

あの流れるような美しいジャンプを二度と見ることは出来ない、現在進行形では。

今は、ただただ、ただただ・・・「悔しい!」

この言葉しか浮かばない。他にはどんな言葉も霞んでしまう。

 

冷静に言葉を綴ることが今は出来ない。

せめて、私のブログの中で彼のことを扱った過去の記事をまとめておくので、それもってデニス・テンへの言葉としたい。

もう5年前になるのか・・・2013年の世界選手権での演技。

ショートプログラムもフリーも、映画「アーティスト」からチョイスした楽曲で構成されている。見事な演技で2位に輝いた時のことを綴ったものがこれだ。

「アーティスト」な世界を作った、デニス・テン - 銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

後にも先にも、デニス・テンを単独で取り上げたものは、この時の記事しかない。

それほどに私には、とても印象に残った演技だった。

 

もっともっと、彼の演技を見たかった・・・ガッツポーズも見たかった。

頭の整理が全くつかないけど・・・「デニス・テン」というひとりのスケーターは確実に存在した。カザフスタンの小柄な英雄を、私は忘れない。

25年・・・私の半分しか生きられなかったのかと思うと、言葉も見つからない。

悔しい、、、今は、ただただ悔しい。

 

普段は乱暴な言葉は使わないようにしているが・・・犯人へ言い放てるなら一言だけ、

テンをかえしてくれ!!