銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

ピョンチャン五輪 男子シングル-凄い時代が来たな…-

表彰台の3名の総合得点が、全て300点超えなんて!

バンクーバー五輪の頃、そんなことが想像出来ただろうか…?

物凄いハイレベルな戦いになった、男子シングルフリー。

ショートプログラムは平日の放映だったため、日本人選手以外の演技を全く見ることが出来なかったので、フリーについてのみ。)

考えてみたら、海外主催のオリンピックのフィギュアスケート中継を、下位グループから全て堪能出来たのは、今大会が初めてかも知れない。

トリノの時は、朝起きたら「荒川静香、金メダル!!」とテレビで知ったし、バンクーバー五輪の時は、仕事中だった。ソチの時もリアルタイムでは見られなかったような気がする。

たまたま仕事が休みの土曜日に重なったことは、ラッキーだった。

 

優勝候補の一人であろうとみていたアメリカのネイサン・チェンは、ショートプログラムで撃沈したと聞いた。何でも、見事な演技を披露した羽生結弦の直後の滑走だったそう…。

「勝って当然」と思われているであろうネイサン、どれほどのプレッシャーと緊張感だったろうか?ショートプログラムである程度の順位につけていたら、フリーでの大挽回劇を見ると、表彰台の顔ぶれもあるいは変わっていた可能性もあったと思う。

「運も実力のうち」と人はよく言うものの、羽生結弦の直後の滑走順になってしまったショートプログラムを、「運」と見るべきか否か…。

ソチ五輪浅田真央状態とネットでは話題になっているが、今回のこと、必ずや「収穫」となりうるものがあったであろうと思う。

今後のネイサン・チェンに期待したい。

ネイサンのフリー、アッパレだった!!

 

イスラエルAlexei Bychenko(アレクセイという表記とオレクセイの表記がある)

ベテラン枠に達している30歳のビチェンコ、彼のフリー演技はもう素晴らしかった。ネイサンのように何種類もの4回転を飛ぶわけではないけれど、スピン、ステップ、一つ一つのエレメンツに「心」を感じた。

丁寧に大事に、でも「挑戦」していく姿は、特別彼のファンなわけではない私だけど、気が付けば茶の間のこたつをバンバン叩いて拍手を贈っていた。(今ね、両手で拍手が出来ないのよ…左手首を亀裂骨折してしまって。)

何だろう、とても魅力的な選手だと思う。

 

アメリカのアダム・リッポン

彼の演技構成に4回転は組み込まれていないため、ノーミスで終えても得点はさほど伸びてはこない。しかしながら、ジャンプに不安定な時期があった頃を思えば、よくぞここまで復活してくれたものだと、嬉しく思う。

何種類もの4回転をこなす、いくつもの高難度ジャンプを飛ぶ…これも、スポーツの側面も持つフィギュアスケートでは当然と言えば当然である…けれど、「美しさ」「魅せる」といった表現面も大事な要素であるフィギュアスケート

彼の演技を見ていると、「そうそう、こういう演技、実は好きなんだよなぁ」と思い出させてくれる、そんな一面がある。ジュニア時代から注目されていたリッポン、ようやく花咲かせたね。復活してくれて、ありがとう。

 

カナダのパトリック・チャン

バンクーバー五輪以降から、「絶対王者」だったチャン。あのころ、「チャンを倒せる選手なんている?」本気でそう思っていた。それほど強かった。

しかし、羽生結弦がシニアにあがり、その姿をテレビで見る機会も多くなっていった、そんな時に彼は仙台拠点で頑張っていたのだが、「五輪で金メダルをとるのは、羽生君だよ、きっと…」そんな予感をさせていた羽生結弦が、「絶対王者」だったチャンを、やがて破っていくことになる。

羽生の存在が、チャンのいい刺激ともなっていくのだが、若手がどんどん新しい4回転ジャンプに挑戦していく中、スケーティングスキルでは右に出るものはないほどの実力を持つパトリック・チャンも、近頃は若手に押され気味ではある。

けれど、滑らかなスケーティングはチャンならではのもの。

これで、表現面(両手の可動範囲があまり広くないため、常に両手を水平にしているイメージが強い)でもっと違う顔を見せてくれたらな…個人的にそう感じる。

 

スペインのハビエル・フェルナンデス

表彰台乗りしてくれたことに、個人的にとても嬉しい!

羽生結弦と同じブライアン・オーサーコーチに師事しており、彼もまた綺麗なジャンプを飛ぶ。程よく肉付きのいい男っぽい体格で下りるジャンプは、決まれば最高にカッコイイ。羽生結弦とは違った魅力のある選手。ストーリー性のあるプログラムを演じさせたら、むしろ私はハビの方が好きかな。

 

田中刑事

団体戦の時は「心ここにあらず」なくらい、カチコチに緊張していたように見えた。

個人戦大丈夫か?というくらいに。

結果は18位。

せっかく高身長でキリッとした顔立ちをしているのだから、もう少しシンプルな衣装とか、クールでカッコイイ楽曲の方が似合うんじゃないかと思うんだけどな。

彼の雰囲気と、楽曲や衣装があまり合ってない様に感じたのは私だけだろうか?

(今回のフリーの楽曲、どうしても高橋大輔を彷彿とさせるのよね…。誰がチョイスしたのだろうか…。)

彼にはコミカルな楽曲よりも、もっとクールな渋い楽曲が似合いそうだけど。

来シーズンの田中刑事に期待したい。

 

宇野昌磨

「全員の演技を最後まで見ていたので、自分がどのくらいの演技をすれば順位はどのくらいになるってわかったので、ノーミスでいけば羽生君に勝てると分かったけど、最初のジャンプで失敗したので、もう笑うしかないなと…」

なんじゃ、この心臓の強さは!!??

どんな逆境も乗り越える羽生結弦が一見すると「メンタル強そう」に見えるのだけど、私の母親が「いや、宇野君の方がメンタルは強いよ」と。

そうかも知れない…初の五輪の大舞台で堂々2位なんて、お見事というしかない。

見ているこちらも、「いつもの宇野君と変わらず」冷静に見つめることが出来た。

かつて「町田語録」(町田樹が試合後や雑誌のインタビュー記事などで語る言葉が、それまでの他の選手と違い、個性を放っていたことから、ファンの間で町田語録と呼ぶようになった)が存在したのだけど、そのうち「昌磨ボキャブラリー」とか「宇野辞典」とか名前がつくのだろうか。

彼の後に続く世界レベルの選手が、日本からもっと出て来てほしいと思う。

 

そして、羽生結弦

ケガの状況をメディアに一切伝えることなく、五輪を迎えることになった。

情報を出さないようにしていたのだろう。それも結果的に良かったと思う。

「無理じゃね?」「やばくね?」…そう感じていたが、ハン・ヤンと激突しながらも試合を強行突破した時のことを思えば、「彼は異次元だからな、ひょっとしたら」。

ちょっと、こういう選手は何十年に一度とかレベルの選手じゃないかな。

フィギュアスケートの神様がいるとしたら、正に「選ばれし選手」だと思う。

陰陽師のパワーも味方に取り入れた、そんな気さえする。

野村萬斎さんは、嬉しいだろうな。五輪の舞台で披露しくれたことも。

ソチの時は、ショートプログラムで稼いだ得点のおかげで、フリーでボロボになっても金メダルだったことから、一部では揶揄する声もあったし、本人も納得がいっていなかった…そこから、4年。

「そんなにメンタル強くないんです」とアナウンサーからの紹介があったが、そうは感じさせない「強さ」、どうやって生じてくるのかとても興味がある。

ソチでの忘れ物、充分収穫出来たのではないだろうか?

 

かつて、羽生結弦は「23歳で引退する」と公言していたのだが、今日のニュースで「もうしばらくフィギュアスケートに人生かけたい」と。

耳を疑ったが、「4回転アクセル」に挑戦すると言っていた…マジか?!

いやいや、現役の羽生結弦の姿をもうしばらく見られるのは、有り難いと思う。

思うんだけど…帝王プルシェンコは現役後半には、体がボロボロになっていたというから(ケガ、手術、ケガ、手術の繰り返しで)、体が心配になる。

昨年のケガも、本当はまだ痛みがあると言っていたし。

どうかどうか、お体お大事にして欲しい。

 

史上初のハイレベルな戦いとなった男子シングル。

とても見応えがあったと同時に、ハイレベルな戦いをすればするほど体も消耗してくるので、ケガや体調が気がかりでもある。

ビールマンスピン」の発案者、デニス・ビールマンは、その後腰痛に悩まされたと言うし、彗星のように現れた女子シングルのタラ・リピンスキーは、股関節を痛めて現役を早くに退いたとも聞く。

どうか、体は大事にして欲しい。健康あって初めてことを成し遂げることが出来るのだから。。。

見応えのある演技を披露してくれた男子シングルの皆さんに、心から拍手を贈りたい。

 

 

追記:

個人的に気になる選手だけのピックアップで。

私の左手首に今、ギブスが巻かれているので、右手だけで打ち込んでいるため、誤字・脱字など何卒ご了承のほどをm(__)m

雪道は、余計なことを考えず「足元だけを見て」しっかり気をつけて歩きましょう。

ホント、シャレになりません…。。。橈骨ちゃらっていう疾病名だそうで。

その件「やっちのブログへおでんせ!」にアップ出来るかな…ちょっと今は、こっちの管理だけで精一杯。いずれそのうちということでm(__)m

 

 

ピョンチャン五輪「団体戦」-点数はよく分からないので…-

風邪がなかなか抜け切れず、吐き気や咳や喉の不快感など風邪症状オンパレードといった1月と2月の頭…気がつけば、「スポナビ+ブログ」は既に終了していた。

試しに自分のブログへアクセスしてみたところ、1月末でサービスは終了した旨の告知画面が出た…体調が悪くなければ、せめてサービス最終日のアクセス数など画面のハードコピーを残しておくんだったなと少々後悔。

とは言いながら、気づけばピョンチャン五輪が始まり、フィギュアスケート団体戦がすでにスタート。

昨日今日と、可能な限り団体戦を録画映像、ライブ映像交えながらテレビ観戦した。

いつもはシングル優先の地上波テレビ放映なのだが、NHKBS1でアイスダンスショートプログラム、ペアのショートプログラム、フリープログラムを、思う存分堪能することが出来て、個人的には日ごろの鬱憤をいくらかはらせたような気もしていた。

私の大好きなアメリカのシブタニ兄妹、カナダのテッサ・バーチュー&スコット・モイヤー組を見ることが出来たのは、本当に嬉しい。

たまたま土日に重なったことと、五輪であるということで、どっぷりテレビ観戦出来たわけだが、相変わらず、息のあったツイズルだこと。

シブタニ組も、テッサ&モイヤー組も。

実に美しい。

そんな強者がいる中で、日本の村元哉中(かな)&クリス・リードの2人は、堂々とショートプログラムを演じていた。かつては下位グループだったのに、今は上位グループで演じられるという何とも素晴らしい進歩。

姉のキャシーが現役を退いてから、クリスどうなるのかな?誰と組むのかな?と気にしていたが、村元哉中と実にいいコンビを組んでいるのが、テレビ画面を通しても伝わってくる。

お互いに強い信頼感で結ばれているんだろうなと、微笑ましく安堵した気持ちにもなる。表情がとても良かった。

ペアの須崎&木原組は、フリーが残念だったけど、ショートプログラムは演じる前から須崎海羽(みう)の表情がとても柔らかくて、いい結果を出しそうなことは想像出来た。逆にフリーでは緊張したのか、表情がとても硬かったように感じた。

初めての五輪で、独特な緊張感もあったことと思う。

個人戦では思いっきりいって欲しい。

 

と、楽しく見ていたんだけども、女子シングル。

宮原知子の得点が伸びない…。回転不足をとられたとのことだったけど、それにしても伸びないな…何でだ??

ここ最近、70点代を出してきていただけに、「68点てどういうこと??」と、こちらも目がテンになった。

海外のファンからも異論の声が噴出しているらしいが、好意的に考えれば最近の試合で回転不足をとられることが多かっただけに、ジャッジに「回転不足が多い」印象が刷り込まれて高得点が出なかった…のかも知れないけど、はためにはノーミスに見えたから、70点代にのらなかったのは疑問が残る。

ジャンプの低さゆえ加点が付きにくい難点はあるけれど、こういう採点競技は本当に難しいな、だから、客的が満席になるのは日本くらい…世界では、日本ほどフィギュアスケートの人気はなくなっているんだろうな。

 

男子ジャンプのノーマルヒルは、強風で何度も競技が中断され、待たされる選手はたまったもんじゃないという悪天候の中、欧州あたりのテレビ時間に合わせての夜遅い試合運びとなって、気の毒だった。

 

順位とかメダルとか、申し訳ないがどうでもいい、とにかく何事もなく無事に帰国出来るようにと始まったばかりなのに、そう願ってしまう。

 

日本選手の皆さん、ファイト!!

 

コメント設定について

スポナビ+ブログから引越しをして間もないので、ブログのトップ画面の表示にまだカスタマイズの余地があるのですけど、その第一「コメント表示」について。

スポナビ+ブログでは、運営事務局の意向もあって全て自動的に表示される設定をしていましたが、こちらに引っ越した際に、コメントについては「承認制」を設定しました。

そこで気づいたのですが、スポナビ+ブログで過去にいただいていたコメントの数々…大切なコメントなのですが、こちらのはてなブログで「承認制」にしたため、全て一から手動で承認しなければならないという事態に…(-_-;)

ごめんなさい、5年以上もやっていたブログなもので、いただいたコメントもたくさんあるんですよね…最新コメント20件ほど承認してから、「これらを全て手動で承認てちょっと無理」と判断。(しかも1度承認したコメントに、承認したよという表示がつかない…何で??)

そのため、過去にいただいたコメントについては、ごめんなさい、表示しきれないと思いますので、ご了承願います。

(管理人画面からは、全て見ることが出来ます。)

もっと使い勝手いい方法があるのでしょうけど、ちょっとヘルプ画面への入り方が分かりにくいんですよね…。

アクセスカウンターなどもまだついてない状況でして。

しばし見づらい状況が続くと思いますが、そのうち(ホント、そのうち)カスタマイズしていきますのでご了承願います。

※ スポナビ+ブログ時代のIDは「y-love名義」となっていますので、過去分についてはそのように表示されますので、ご注意ください。

 

ブログの引越しについて

明けましておめでとうございます。

スポナビ+ブログで「銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-」を開設していたy-love改めy-loveroseと申します。

スポナビ+ブログサイトのブログサービス終了に伴い、こちらに引っ越して参りました。(すでに、gooブログでは別のブログを開設中です。)

ブログの引越しを完成させたばかりですので、細かいカスタマイズはこれからやっていく予定です。

現在、gooブログサイトでもブログを運営していますので(やっちのブログへおでんせ!)、こちらの新規記事投稿に関しては、不定期になるかと思いますが、主にフィギュアスケートについて書いていこうと思っています。

引っ越したばかりで、使い方などさっぱり把握しておりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

y-loverose(スポナビ+ブログ:y-love)

スポナビ+ブログサービスが来年の1月末で終了するそうなので、「無期限休止」していましたがお知らせでございます。

長い間お世話になりました…そう言って、「ブログの筆」を置いたのは昨年の4月でした。

改めて最終投稿した内容を読み返していきますと、手前味噌ながら「随分とフィギュアスケートに対して情熱を持ち愛情を持って応援していたんだなぁ、それまで…」と、何となくそんな気分になりもしましたが、「無期限休止」としていたこのブログも、「無期限」とはいかなくなりましたので、1年以上の時間が経過した今、久しぶりに記事をアップしています。

皆さま、お元気でいらっしゃいましたでしょうか?

今運営しているブログ、「やっちのブログへおでんせ!」(gooブログ)では、フィギュアスケートの話題を随分長いことアップしないできましたが、この間、カロリーナ・コストナー選手が復帰されたことを知り、彼女の演技をテレビで見ることが出来て、「当時の情熱」を思い出しました。

久しぶりに「書きたい!」

そんな心境になったのもつかの間、スポナビ運営事務局から突然の「ブログサービス提供休止」の案内が届いたのです。

休止の理由は明確には出来ないようで、運営上の理由からとしか知らされておりませんが、「無期限休止」とはしながらも、「閲覧」可能な状態にしていたので、「さて、どうしたもんかな」と…。

事務局の案内によりますと、他ブログへのお引越しは可能だとのこと。

しかしながら、私が現在運営しているgooブログへは技術的な問題からエラーが生じてお引越しは出来ない様子。

ブログサービスが休止されるまで、まだ2か月少々ありますので、いくつかのブログを検討しみようかと思っているところです。

全てをなくしてしまうことも出来ますけれど、gooブログへお越しくださる方の中には、未だにスポナビブログサイトから見てくださっている方もいらっしゃるため、「閲覧」だけでも出来るように他のブログへお引越ししておくことが、せめてもの礼儀だろうか…そう思いながら、アナログ人間の私にどこまで出来るのか未知数な部分がありますので、「確約」は出来ないけれど、「ブログのお引越し」を検討しているということをお伝えいたします。

取り急ぎご報告までm(__)m

y-love

長いことご愛読いただき、ありがとうございました。

バンクーバー五輪以降、細々と続けてまいりました当ブログですが、ここでいったん幕を閉じたいと思います。

スターズ・オン・アイス2016の東京公演の記事を楽しみにされていた方がいらっしゃったとしたら、大変申し訳ありません。

理由としましては、一言では言い表せないものがありますが、敢えて申し上げれば、スポナビブログサイトの大幅なシステム改変により、私自身にとっては「表現しづらくなった」ことがあります。

● コメント投稿が、スポナビIDかYahoo!IDのいずれかに絞られたことにより、活発な意見交換が出来なくなったこと。

● テンプレートが統一されてしまい、ブログパーツも貼り付けられなくなり、「ブログの個性」を表現しづらくなったこと。

● より専門性の高い記事を求められるようになったこと。

まず、これらの3点が理由にあります。

が…。

一番私の中で大きい理由は、別にあります。

● 有名選手が相次いで引退したことで、以前のようなフィギュアスケートへの情熱が薄れてしまっていること。

● 大好きで仕方のなかった高橋大輔氏の引退後の演技に、魅力を見いだせなくなっていること。

この二つが、一番大きい理由でしょうか…。

高橋大輔氏について

現役時代の大輔氏の演技を、生でみたことがありません。

現役最後かも知れないと思った、2014年の世界選手権にはどうしても行きたくて、エキシビションのチケットに応募し、当選出来ました。「現役の大ちゃんの演技を見られるのは、私にとってはこれが最初で最後のチャンスかも知れない」そう思って…。

ところが、足の負傷により出られなくなってしまいました。

エキシビションも欠場です。

大輔氏目的でチケットをゲットした私は、ガクっときました。

結局、現役時代の大輔氏の演技を生で見る機会にはとうとう恵まれず…。

それでも、鈴木明子さん、町田樹氏など好きな選手はいましたし、海外の有名スケーターの演技も見られるので、気持ちを切り替え、さいたまスーパーアリーナまで出かけました。(今となっては、スターズ・オン・アイスより、世界選手権エキシビションの方が、私には思い出深いショーとなりました。)

そこで…、

町田樹氏の演技に、心奪われてしまったのです。 

(これについては、当ブログで過去にアップしています。)

大輔氏がいないので、「何かひとつでも自分にとって、心に残る演技と出会えたら本望」という思いで観覧していましたところ、第二部後半に町田樹氏登場。

驚きました…大ちゃんいないのに???…え????…マッチー???…え?え?

町田樹の放つ空気感が、会場全体を支配していって、息つくことを忘れさせるほど、高橋大輔がそこにいるような錯覚に陥ったのです。

これには、ひとつ、振付が宮本賢二先生だったこと、町田樹氏が高橋大輔をリスペクトしていたこと、これらが体中からぶわっと放たれていたんだろうと思います。

が、今になって思うことは、ある意味遅咲きとも言える町田樹氏は、「自分の引退時期」というものを模索していたのかも知れません。また、自ら振付を行うことの出来る彼は、エキシビションまでもひとつの作品と捉えていたのかも知れません。

色々な思いが、何重にもなって町田樹を作り上げていったのだろうと…。

2014年の世界選手権エキシビションでのナンバーも、私が勝手に「今思えば」的回想をすると、ある種の覚悟のような思いがあったのかも…時がたてばたつほどそのように感じられて仕方ないのです。他の方が何と言おうが…。

そんな町田樹氏の演技、ゾクゾクっと身震いしたくなるようなあの空気感が、2年たった今でも実は脳裏に焼き付いて離れないでいるのです。

大輔氏のいない世界選手権エキシビションの中で、町田樹氏の演技は想像以上に私を虜にしました。あの時の感動が、今も尾を引きづっている…のかも知れません。

昨年初めてスターズ・オン・アイスを見に行きました。

しかし、あろうことか大輔氏の演技をあまり覚えていないんです。

初めて念願かなって、生で大輔氏の演技を見ることになったある種「軽い緊張感」からだろうか…そう思っていましたが、どうやらそれは違いました。

今年のスターズ・オン・アイスで、人生二度目の高橋大輔氏の演技を生で見て、「何か、違う」そう感じたのです。

何が違う?

現役時代に、リンクに出てくるだけで会場を支配してしまうほど、熱く強い空気を放っていた彼、それはテレビ画面からも充分すぎるほど伝わってきていました。だから、心惹かれたのです。

何度も熱中し、何度も興奮し、「男子フィギュアスケートって面白い」って本当に感じさせてくれた人。

高橋大輔氏の功績はとても大きい、その思いは今も変わりません。

けれど…、

スターズ・オン・アイスでの彼の演技を見ていて、何というか、体中から湧き上がるような情熱やハートを、どういうわけか私は全く感じられず、キャッチ出来ずにいたのです。

昨年も今年も…。

アイスショーでは、グループ演技も楽しみのひとつとなっているのですが、そのグループ演技でも「大ちゃん、どこ?…あ、いた、いた」なんて、ファンの私が何故見失うんだろう…真央ちゃん、あっこちゃん、佳菜子ちゃん、織田君…遠目からでもすぐ分かるのに、何故、大ちゃんを見失うんだろうと、自分でも不思議で…。

「おかしいな、私は大輔ファンだよね?そうだよね??」変な話ですが、自問自答するなんていう日もありました。

今年になってから、ネットの対談記事みたいなものだったでしょうか、ちょっとソースを探せないんですけど、大輔氏の言葉の中には、将来どの方向に行くべきか、いまはまだ答えを見つけられていない、狭間にいるような、だから色々なことにチャレンジして…といったようなことを述べている記事を見つけたのです。

これだ!!

私が、引退後の彼の演技に以前のような魅力を見いだせなくなっている理由が、やっとわかったのです。

彼自身が、自分の方向性というものを模索している段階にあるから、それが「迷い」とまではいかないものの、現役時代の獲物を狙うかのような激しい目つきであったり表情であったり心であったり、そういった情熱が、今は現役時代のようには持ち合わせていない、だから、私の心にヒットしないんだなと。

技術力がどうの、表現力がどうのという「目に見える部分」だけが、私の心を鷲掴みにするというわけではないんです。

オーラというんでしょうか、空気感。

私生活においても、男女問わず「あの人、魅力的だな」とか「話しやすい人だな」と感じるのは、私にとっては空気感そのもの。

私が高橋大輔氏の演技に心惹かれたのも、技術力云々じゃない、彼の体から発せられる空気感に他ならない。

その空気感が、引退後の演技からは、少なくとも私自身のアンテナには、現役時代のように引っかかってはこなくなってしまったのです。

2014年の世界選手権エキシビションにおける、町田樹氏の演技が想像以上に瞼に焼き付いているだけに、それ以上のものを求めてしまう私がいることは否定しませんが、そこを差し引いても、今の大輔氏の演技には、グッとくるものを感じられず、そのことが私のフィギュアスケートそのものの楽しみ方を、迷わせている…そんな気もしないでもありません。

話はそれますが、私は、つんく♂さんが結構好きなんですが、今口から言葉を発せなくなってしまった状態にあっても、再びつんく♂さんの魅力を感じてきています。それでも、何年か前、「どうしたんだろう?最近のつんく♂さん、あんま、魅力を感じないなぁ」という時期があったんです。

その際、後で知ったことですが、テレビで「この先、どういう方向に進めていったらいいのか」彼は迷っている段階にあると知りました。

迷っている最中に作り出した作品には、以前のような勢いや魅力はない…当然と言えば当然です。

今のつんく♂さんは、声を失うという状況で、今自分に出来ること、今の自分だから出来ることは何か を懸命に考え、覚悟を持って仕事をされていますが、それがテレビを通しても、つんく♂さんの表情や空気に凄く表れている…。

大輔氏も、今、その途上にあるんだと思います。

だから、何年後か、必ず再び熱い情熱でもって、私の心を掴んでくる日がくるのではないだろうか…今はそう感じています。

それまで?か、再開するかどうかも分かりませんが、当ブログはここでいったん幕を閉じることにしました。

私自身が、以前のようにフィギュアスケートに熱中しきれなくなっているのに、専門性高い文章など書けるはずもありません。

中途半端な思いで書いたところで、読み手の方に失礼だろうと…。

別ブログを始めたのも、ここで書けることの限界を感じたからでもあります。

別ブログでは生息していますが、フィギュアスケートについては、ほぼ更新しないと思います。よほど心を震わせるものがあれば別ですが…。

長いこと、ご愛読いただいた皆様方、大変ありがとうございました。

以前よりコメント投稿したりお世話になっているブログには、ひょっこりコメントさせていただくこともあるとは思いますが、自ら記事を更新することは今日でいったん終了とさせていただきますが、ブログ自体は、閉鎖せず閲覧可能な状態にはしておきます。

今まで本当にありがとうございました。熱く、熱く、御礼申し上げます。

どうか、お体お大事に、笑顔でお過ごしください。

感謝を込めて。

y-loveやっち。

追記:そのスポーツが長く未来永劫、人々に愛されるために欠かせないのは、子供たちです。子供たちに愛されなければ、未来はありません。フィギュアスケートの魅力というのは、野球やサッカーと違い、個々のスケーターに委ねられるところがかなり大きいです。そのため、個々のスケーターの一挙手一投足、発言や行動に、より、人々は注目していきます。そのため、「言いたくても言えない」ことも少なくないものと想像します。もっと、一人一人のスケーターが自由に発言出来る環境であるといいのですが、マスコミがそれを妨げてしまうところ、少なくありません。

それでも、今までの状態でフィギュアスケート界の未来が明るい…とは、私には思えません。

より一層、地域に愛される、子供たちに愛される、そんな明るい未来に、フィギュアスケート界もなってくれたら…と、切に願います。

スターズ・オン・アイス東京公演を見にいったのだけど…。

記事をアップすべきかどうか…考えたのだけど…敢えてアップすることにした。

昨日、H28.4.16(土)に、スターズ・オン・アイスを見に代々木第一体育館へ出かけた。

熊本では大きな地震が起きたので、東日本大震災を経験している私としては、何とも複雑な心境になりながらも東京へ向かった。

テレビの報道では、「ボランティアの受け入れ態勢はまだ整っていない」ということだったので、目立った支援活動はこれから…ということなのでしょう、自衛隊の炊き出しや水の補給、地元の有志のメンバーによる炊き出し等が始まり出したところ、そんな状況のようだ。

受け入れ態勢はまだ…と言うのは、当然だろうと思う。

善意でボランティアに来てくれても、全国からたくさんの人が詰めかけると交通網がマヒしてしまう。また、混乱に紛れて悪さを働く偽ボランティアというのも生じてくる。現場では、様々な混乱が生じるから、理解できる。

その一方で、被災した人たちにとって、緊急に必要な物資があるのも事実。

我が岩手県遠野市では、友好関係を築いていることから、早速物資の搬入手配をしたと、お昼のニュースで知った。

ネットを見れば、野球界やゴルフ界でも、「現時点で出来うる範囲での活動」とも言える、募金の呼びかけ等をすぐさま行っているとあった。

実際に被災地へボランティアへ出向かなくとも出来ることは必ずあるわけで、勿論、それらを「見極めて」少し時間をおいてからの行動でも、なんら問題はないと思っている。

しかし…、

昨日出向いたスターズ・オン・アイスでは、大型スクリーンにメッセージを出すことも、募金を呼びかける動きなどもなかった。

会場が代々木第一体育館で、グッズ売り場と出入り口が接近しており、公演が終わってから退場する際も、出入り口付近にグッズ売り場が設けられているため、グッズを求める人と退場したい人とが、そこでいったんブロックされる感じになってしまい、余計に混雑が生じている。そんな状況なので、緊急に「募金」を呼びかけるなんていうことは出来ないだろうし、スターズ・オン・アイスは有名選手やメダリスト達が来るので、余計に混乱を生じさせることにもなり兼ねず、スターズ・オン・アイスの特性として、難しいのだろうとは思う。

だが、そういった中でも、大型スクリーンに何かメッセージを出すとか、出来ることはあったのではないだろうか?と、勝手ながらそう感じてしまった…。

だって、熊本にはフィギュアスケートファンもいるでしょう?

地理からすれば、東京公演よりは大阪公演の方が近いだろうけど、もしかしたら、東京公演に来ようとしていた人もいたかも知れない…。

また、熊本や九州出身だけど、東京在住という人もいるだろうし…。

そう思ったら、「何か出来なかったのかな?」と、ふと、感じてしまったのだ。

気持ちが複雑な中、浅田真央がフリーのプログラム「蝶々夫人」を演じてくれたのを見て、何故だか心がじーんとして、今回彼女の演技が一番脳裏に焼き付いた。真央ファンじゃないんだけど…。

トリプルアクセルを飛ぶか」「難しいジャンプを飛ぶか」…ごめん、私にはそういうことはどうでもいい。

いつもそうなんだろうとは思うが、今回、とても心を込めて滑っているように感じたのだ。

正直、浅田真央のことについては、良くも悪くも反響が大きすぎて書かないんだけど、今回は贔屓にしている高橋大輔でもなく、鈴木明子でもなく、浅田真央が演じる蝶々夫人に胸を打たれた。

いや、言い方を変えましょう…高橋大輔鈴木明子も良かった、特に鈴木明子は昨年のリベンジと言っては語弊があるかも知れないが、ジャンプをきちんと決めてくれた。転倒はなかった。良かったんです、皆さんがね。

その中でも、浅田真央蝶々夫人が、私にはより一層心に響いてきた…。

感動の仕方は、人それぞれ違う。

羽生結弦タイプの演技に感動する人もいれば、高橋大輔タイプの演技に感動する人もいる。以前の職場の同僚なんて「私は、羽生君や真央ちゃんはいいの、私はプルシェンコが見たいのよ」と言う。人口何人だ?たくさんいるんだから十人十色の感じ方があってむしろ健全だと思う。

また、感動とは、同じ人物でもその人の置かれた環境や体調等によっても、感じ方は異なってくる。

私が大輔ファンだからと言って、いつも同じように感動するかと言えば全く違う。

「何だ?今日の大ちゃんは、覇気がないな…」と感じた試合だって過去にあったように。

蝶々夫人にじーんとなったのも、今シーズンずっと見てきたプログラムでもあったし、思うように演技がまとめられない場面も見てきているので、熊本地震があって複雑な心境になっている私の心と、何かリンクしたのかも知れないが、本当に不思議なんだけど、私はテレビを通してみる浅田真央よりも、生で見る方が伝わるものがある。

テレビがバイアスかけているせいかな…?

熊本では大きな地震があり、今日から北日本では天気が大荒れとなって、強風による被害も出ている。

スターズ・オン・アイスの東京公演、今日H28.4.17(日)は小塚崇彦の現役最後の演技となっているはず。東京でも強風の被害が場所によっては出ているらしいが、見に行く予定だった人たち、無事に行くことが出来ているだろうか…。

被害に遭われた方々、どうかお体ご自愛ください。

岩手より愛をこめて…。

y-loveやっち。

※追記…スターズ・オン・アイス東京公演については、状況が整い次第、こちらか別ブログでアップする予定です。