スターズ・オン・アイス東京公演を見にいったのだけど…。
記事をアップすべきかどうか…考えたのだけど…敢えてアップすることにした。
昨日、H28.4.16(土)に、スターズ・オン・アイスを見に代々木第一体育館へ出かけた。
熊本では大きな地震が起きたので、東日本大震災を経験している私としては、何とも複雑な心境になりながらも東京へ向かった。
テレビの報道では、「ボランティアの受け入れ態勢はまだ整っていない」ということだったので、目立った支援活動はこれから…ということなのでしょう、自衛隊の炊き出しや水の補給、地元の有志のメンバーによる炊き出し等が始まり出したところ、そんな状況のようだ。
受け入れ態勢はまだ…と言うのは、当然だろうと思う。
善意でボランティアに来てくれても、全国からたくさんの人が詰めかけると交通網がマヒしてしまう。また、混乱に紛れて悪さを働く偽ボランティアというのも生じてくる。現場では、様々な混乱が生じるから、理解できる。
その一方で、被災した人たちにとって、緊急に必要な物資があるのも事実。
我が岩手県の遠野市では、友好関係を築いていることから、早速物資の搬入手配をしたと、お昼のニュースで知った。
ネットを見れば、野球界やゴルフ界でも、「現時点で出来うる範囲での活動」とも言える、募金の呼びかけ等をすぐさま行っているとあった。
実際に被災地へボランティアへ出向かなくとも出来ることは必ずあるわけで、勿論、それらを「見極めて」少し時間をおいてからの行動でも、なんら問題はないと思っている。
しかし…、
昨日出向いたスターズ・オン・アイスでは、大型スクリーンにメッセージを出すことも、募金を呼びかける動きなどもなかった。
会場が代々木第一体育館で、グッズ売り場と出入り口が接近しており、公演が終わってから退場する際も、出入り口付近にグッズ売り場が設けられているため、グッズを求める人と退場したい人とが、そこでいったんブロックされる感じになってしまい、余計に混雑が生じている。そんな状況なので、緊急に「募金」を呼びかけるなんていうことは出来ないだろうし、スターズ・オン・アイスは有名選手やメダリスト達が来るので、余計に混乱を生じさせることにもなり兼ねず、スターズ・オン・アイスの特性として、難しいのだろうとは思う。
だが、そういった中でも、大型スクリーンに何かメッセージを出すとか、出来ることはあったのではないだろうか?と、勝手ながらそう感じてしまった…。
だって、熊本にはフィギュアスケートファンもいるでしょう?
地理からすれば、東京公演よりは大阪公演の方が近いだろうけど、もしかしたら、東京公演に来ようとしていた人もいたかも知れない…。
また、熊本や九州出身だけど、東京在住という人もいるだろうし…。
そう思ったら、「何か出来なかったのかな?」と、ふと、感じてしまったのだ。
気持ちが複雑な中、浅田真央がフリーのプログラム「蝶々夫人」を演じてくれたのを見て、何故だか心がじーんとして、今回彼女の演技が一番脳裏に焼き付いた。真央ファンじゃないんだけど…。
「トリプルアクセルを飛ぶか」「難しいジャンプを飛ぶか」…ごめん、私にはそういうことはどうでもいい。
いつもそうなんだろうとは思うが、今回、とても心を込めて滑っているように感じたのだ。
正直、浅田真央のことについては、良くも悪くも反響が大きすぎて書かないんだけど、今回は贔屓にしている高橋大輔でもなく、鈴木明子でもなく、浅田真央が演じる蝶々夫人に胸を打たれた。
いや、言い方を変えましょう…高橋大輔も鈴木明子も良かった、特に鈴木明子は昨年のリベンジと言っては語弊があるかも知れないが、ジャンプをきちんと決めてくれた。転倒はなかった。良かったんです、皆さんがね。
その中でも、浅田真央の蝶々夫人が、私にはより一層心に響いてきた…。
感動の仕方は、人それぞれ違う。
羽生結弦タイプの演技に感動する人もいれば、高橋大輔タイプの演技に感動する人もいる。以前の職場の同僚なんて「私は、羽生君や真央ちゃんはいいの、私はプルシェンコが見たいのよ」と言う。人口何人だ?たくさんいるんだから十人十色の感じ方があってむしろ健全だと思う。
また、感動とは、同じ人物でもその人の置かれた環境や体調等によっても、感じ方は異なってくる。
私が大輔ファンだからと言って、いつも同じように感動するかと言えば全く違う。
「何だ?今日の大ちゃんは、覇気がないな…」と感じた試合だって過去にあったように。
蝶々夫人にじーんとなったのも、今シーズンずっと見てきたプログラムでもあったし、思うように演技がまとめられない場面も見てきているので、熊本地震があって複雑な心境になっている私の心と、何かリンクしたのかも知れないが、本当に不思議なんだけど、私はテレビを通してみる浅田真央よりも、生で見る方が伝わるものがある。
テレビがバイアスかけているせいかな…?
熊本では大きな地震があり、今日から北日本では天気が大荒れとなって、強風による被害も出ている。
スターズ・オン・アイスの東京公演、今日H28.4.17(日)は小塚崇彦の現役最後の演技となっているはず。東京でも強風の被害が場所によっては出ているらしいが、見に行く予定だった人たち、無事に行くことが出来ているだろうか…。
被害に遭われた方々、どうかお体ご自愛ください。
岩手より愛をこめて…。
y-loveやっち。
※追記…スターズ・オン・アイス東京公演については、状況が整い次第、こちらか別ブログでアップする予定です。