銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

フィギュアスケート…雑感

世界選手権の女子フリーは、見事な戦いだった。

選手みんな素晴らしかったのだけど、個人的には、アシュリー・ワグナーの演技に心を奪われた。

圧巻だった。アメリカ勢にメダルを!のプレッシャーは半端じゃなかったと思うのに、負けず、ノーミスで演じきった姿は素晴らしかった。

個人的に、皆さん好きな選手や応援している選手がいらっしゃるでしょう。

それぞれに、好きなタイプの選手、好きな楽曲、好きなプログラム…色々あると思う。

私がここ、スポナビサイトにブログを開設したのは、バンクーバー五輪以降のこと。

当時、浅田真央VSキム・ヨナ という構図が成り立っていて(マスコミが仕掛けたせいもあるのでしょうが…)、どこのブログを読んでも、誹謗中傷でうんざりしていた。

そんな中、ここスポナビサイトで冷静に記事を書いているブログがあり(それがどのブログかというのは、過去記事に書いており、当のブロガーさんにもコメント出したりしているので、ここではあえて記載しない。)、私はそのブログにコメントをしたい心境にかられた。

「どうしたら、コメント投稿出来るのだろう?」

そう考えてから、2か月くらい経過しただろうか…?

いや、だって、見ず知らずの人さまの書いた文章に、コメントを出すなんて…緊張しないわけがない(私の場合)。

どうやら、IDとかパスワードとか必要らしいぞ…当時、パソコンを持ち合わせていない私は、ガラケーで懸命に操作し、何とかパスワード等取得出来たものの、同時に、ブログも開設されてしまった。

規約等を読めば書いてあったんでしょうけど、なにせブログなんぞ全くお初でパソコンにそこまで精通していない。

ましてやガラケーだ。

気づけなかったのだ、ブログが開設されてしまうってことを。

まぁ、新規記事を投稿さえしなければ、永遠にブログが読まれることもないわけだけど、そこは何故だろう、勿体ないと感じた。

だから、ブログについてとフィギュアスケートについて、必死に知識を蓄えていったんだけど…今振り返ると実に恥丸出しの文章を書いてきたなと。

それでも、心温まるコメントを下さった数々の皆様方のおかげで、どうにか頓挫せずにここまでブログを続けていくことが出来た次第。

正直、専門的なことは分からないし、そこまで分からなくてもいいやと思っている。

ただ、ここスポナビサイトのシステムが大幅に改変されてからというもの、素人の書く記事とは言え、より専門性を求められるようになるのかな?という思いもあって、ブログの更新が滞っている。

勿論、好きな選手がたくさん引退してしまって、以前よりは気持ちが入り込めない日もあるっていうこともあるんだけど。

私がブログを開設した当初から、今もここスポナビサイトで書き続けているブロガーさん、結構少なくなっている気がするが、ここ2年くらいだろうか、様々なブロガーさんがブログを立ち上げ、記事を書く。

※記事を書く…敢えて、書く という表現にしているので、ここに訂正コメントはしないでくださいね。

素晴らしいと思う。

人は、感動すると、自然と感動を分かち合いたくなる。

私のように、「このブログ記事にコメントしたい」となると、コメントしたくなる。

スポナビサイトの改変により、改変前のようなコメントのやりとりが出来ず、「○○さん、元気かな?」と時折思い出すことがあるが、心温かいコメントを下さる方々や、コメントせずとも愛読してくださっている方々がいなければ、私はここまでブログを続けてはこられなかった。

本当にありがとうございます。

アシュリー・ワグナーの世界選手権での演技は、勇気と感動を与えてくれた。

それは、私自身が率直に感じたことで、技術的な細かいことや難しいことは、私には どうでもいい。

思い出したのだけど…、

私の友人が、初めてフィギュアスケートの試合を見に行ったそうだ。たまたま、私の友人の友達が行こうとしていた人が行けなくなり、急きょ私の友人が一緒に行くことになったそうだ。

(いつの試合だったか…ちょっと忘れたけど)

私の友人は、初観戦のため、失礼がないように周りの動きに注視しながら、行動していたそうだが…。

どこぞのご婦人だろうか、「ちょっと、邪魔!」「うるさい!!」等と怒られてしまい、せっかくフィギュアスケートを見にいったのに、「フィギュアスケートファンて恐い」と委縮してしまったそうだ。

私の友人は、別段迷惑になるような動きもしていないし、むしろ遠慮しながら小さくなりながらの観戦だったそうなのに、怒られてしまったらしい。

試合におけるフィギュアスケートって、アマチュア競技だけど、有名選手はタレントのようにマスコミに追われることもあってか、スポーツ選手なんだけどスポーツ選手じゃないみたいな、不思議な感覚が生じてしまう場合もあるんでしょう…。

フィギュアスケートを観戦したいんだけど」

「今、注目はどの選手ですか?」

そういった、フィギュアスケートを応援しようと「入り口」にきている人たちを委縮させることのないように、ゆるりと応援していければと思っている。

小塚崇彦が引退?!・・・氷上から去るなんて勿体無い・・・

タラレバを言うのはよろしくないでしょうが、股関節のケガさえなければ、選手生命はもう少し長くなっていたのかも知れない。

小塚崇彦が、この3月末でもって、フィギュアスケート界から引退するという記事が出ていた。記事によると、今後は所属先でもある「トヨタ自動車」の一社員となって、新たな人生を歩き始めるとのこと…。

え?!

小塚くん…、すっかり氷上から去ってしまうの??

え…?!?!  マジで?????

ちょっと~~~~、それはあまりに勿体無いのではないのかしら?

人様の人生、外野の私があれこれ言えた義理じゃないのは百も承知しているが、世界にも胸を張って自慢出来る小塚崇彦の滑らかなスケーティングを、一切封印してしまうというのは、あまりにも勿体無いと思う。

記事によると、スターズ・オン・アイスの最終公演への出演が決まり、そこで挨拶が行われるという。

あぁ…私ね、その前日の4月16日(土)に行くことになっているのだわ…残念…。

体の調子や気持ちの問題もあるでしょうけど、指導者とか解説者とか、何等かのかたちでフィギュアスケートには携わっていて欲しいと言うのは、フィギュアファンのエゴだろうか?

あまり書きたくはないが、お父様の件でもゴシップで色々とあったらしいし…フィギュアスケート界に関わらない別の人生を歩むという選択に、このことが多少なりとも関係していたのか否かは、知る由もないが…。

あれやこれやとお節介しているわけではない、人様の人生だもの、小塚崇彦が決めたことなら、それを応援していくだけだ。

ただ、フィギュアスケート界からすっかり離れてしまうのか?そう思えば思う程、小塚崇彦の滑らかなスケーティング、ぶれないイーグル、これでもかと私の脳裏をかすめていく。勿体無いと…。

股関節の調子さえ良ければ、もっともっと男子シングル界を引っ張っていく存在になっていたことだろう。

だが、高橋大輔織田信成らとほぼ時を同じくして、日本の男子シングル界を輝かしい存在にしてくれた一人、功労者であることに間違いはない。

時に、誤解を与えるような発言で物議をかもしたこともあったが、何も間違ったことは言ってはこなかった(と、私は思っている。)むしろ、小塚崇彦のような「物言い」が出来る人間が、末永く活躍出来るフィギュアスケート界であってほしいとさえ思ったくらい、「よく言ってくれた!」と感じることも少なくなかった。

サラブレッド」と呼ばれ、人知れず気苦労なこともあったのかも知れない…一言で語るのは容易ではない程、長い間、たくさんの感動を本当にありがとう!

今月末での引退ということで、まだ気が早いとは思うが、私自身も現在の職場を今月末付で立ち去るため、少々慌ただしい日々を過ごしている。

日にちが近づいたらまた、違う言葉を伝えたいと思っているけれど、今は、とにかく「ありがとう」を伝えたい。

残り少ない日々、悔いの無い時間を! 小塚くん、本当にありがとう!!  

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希望郷いわて国体 成年女子フリー

本日も行ってまいりまいした、希望郷いわて国体フィギュアスケート

今日は成年女子フリー。

平成28年1月30日(土)8:45スタート。

今日は自宅から直接アイスアリーナまで車で向かいました。

盛岡市アイスアリーナと、昨年オープンしたアイスリンクって隣り合っているので迷いそうになりますが、駐車場の誘導員の適切な指示で無事駐車出来て良かった~。

さてさて、フィギュアスケートも今日で最終日、しかも村上佳菜子選手や本郷理華選手の演技が見られるとあって、第三グループの6分間練習のあたりから、徐々に会場の座席は埋まっていきました。最終的には、立ち見の方も出るくらいに。

(入口から遠い座席には空席もあったのですが、皆さん、いい位置で見たいのでしょうね。)

今日は、ダウンコートの中にホッカイロを2枚貼り、足元にもホッカイロを貼り、ひざ掛け用は2枚、クッション代わりに1枚用意し、勿論、手袋やマフラー、イヤーマフラー(耳あて)も。

人口密度が高かったせいでしょうか、冷気が幾分人で遮られておりました。

岩手県勢の成年女子は、残念ながらフリーに進めなかったようです…。その分、他県の皆さんの頑張りに注目していました。

が、何と言っても

本郷理華選手の「リバーダンス」 …ノーミスの圧巻な演技を魅せてくれましたよ。テレビで見るよりも、手足の長さが際立っていて、リンクにこれまた映えること、映えること。

何だかもうね、興奮してしまって嬉しくて涙が込み上げてきましたね。本郷選手の演技で涙したのは初めてです。

素晴らしい演技でした。ミヤケン先生の絶妙な振付と、軽快な音楽は会場を巻き込みますね。

会場からも、小さなお子さんの声で「りかちゃ~ん、りかちゃ~ん」と呼ぶ声も。

村上佳菜子選手は、いつもの悪いクセですかね、ジャンプにミスが出てしまったのですが、バスに乗り込むまでの「出待ち」(?!)では一番人気でとにもかくにも佳菜子人気が凄かったです。

寒さと闘いながらの国体応援でしたが、本郷選手のノーミスのリバーダンスを見ることが出来たのは私にとって最高に嬉しく興奮する出来事でした。

希望郷いわて国体、行って良かったです!

希望郷いわて国体 成年男子ショートプログラム

希望郷いわて国体の冬季大会がスタートしました。

今日は18:30から成年男子のショートプログラムがありましたので、せっかく地元での開催ですから仕事が終わってから盛岡市アイスアリーナへ向かいました。

盛岡駅行きのバスに乗り、盛岡駅西口のマリオス前のバスロータリーへ行き、そこから無料シャトルバスに乗りアイスアリーナ到着。

盛岡駅とアイスアリーナ間は、時間にしておよそ15分程度。

国体のスポーツを観戦するのは初めてですが、試合を観戦するのも初めて。

しっかし、アイスアリーナは寒い…。この間開催された「NHK杯フィギュアスペシャエキシビション」の会場もアイスアリーナでしたが、行ってきた人の感想は「凄く寒かった…」とのことでしたので、どれほど寒いのかな?と思っていたら、確かに寒い!!

会場へ出向かれる方は、「ダウンコート、マフラー、手袋、ひざ掛け、ホッカイロ(足用もあれば尚良し)」は最低限必要です。

ホッカイロ2~3個くらいあっても足りないかも知れないほど寒いのでご用心くださいね。

国体ですので、普段テレビで見るような世界レベルの選手の参加は多くありませんが、「この中からどれだけの数の選手が、世界レベルになっていくのかな?」ということを想像しながら見るのも楽しいものだなと感じました。

我が地元の岩手県が誇るフィギュアスケーター 佐藤洸彬(さとうひろあき)選手の演技も見てきましたが、ジャンプ成功率が上がってくるといい選手になるんだけどな…そんな印象を持ちました。観客を湧かせる才能は十分備わっている、岩手期待の星です。

※地元故、一番多くの声援を浴びていましたね。

駐車場の関係で、私が見ることが出来たのは、第三グループまで。

田中刑事選手は第三グループでした。私が見終わった時点では1位の成績だったんですけどキープされているか追い越されたか…。

試合は18:30からスタートしたのですが、19:40頃から約20分間の製氷があり20:00スタートする頃には、お手洗いにたったこともあって、寒さが余計に身に染みた瞬間でした。ホントに寒い…アイスアリーナ…。

会場へお越しの際には、暖かい服装でお越しください。

「引退」したことにやっと納得出来たー鈴木明子の講演を聞いて-

去る12月8日(火)、18:30~20:30(開場18:00)

いわて県民情報交流センター 7階 アイーナホールにて、「希望郷いわて国体 冬季大会50日前・本大会300日前 記念イベント」と称して、ボランティア団結式が開催された。

希望郷いわて国体・希望郷いわて大会盛岡市実行委員会と盛岡市が主催したものであるが、この団結式の閉会前のフィナーレを飾る時間帯に、鈴木明子の講演が行われた。

リンク以外での、鈴木明子を見るのも声を聞くのも初めてのことだったので、違った意味で楽しみに当日を迎えた。

鈴木明子の語り口調と言えば、テレビで聞いている分にはどちらかと言えば「ゆっくり」話すイメージがあったのだが、講演では緊張があったのか割と早口目で、しかもあまり息継ぎがなく、汽笛がポッポッポ~とキレッキレにあがってゆくようなとでも言えばいいだろうか、あまり間をあけることなく言葉を紡いでいっていた。(このあたりは、喋りのプロじゃないので、まぁ、良しとするか…。)

次から次と出てくる言葉をしっかり耳に心に焼き付けねばという思いで聞いていたが、登場した時から終始「あっこスマイル」で場を和ませてくれたのはさすがだなと感じながら、鈴木明子の言葉を聞いて、今更かも知れないが、いちファンとして やっと「引退」したことに納得出来た そんな気持ちがした。岩手県民としては申し訳ないが、ボランティア団結式よりも鈴木明子の講演が目的で出向いたのだが、聞きに行って良かったと改めて感じた。

私の中で印象に残っている言葉をいくつかピックアップしたい。

(私の記憶力の関係上、1文字1句発言通りというわけにはいかないけれど、意味を変えずに要約しているのでご了承のほどを。)

● 石橋を叩いて叩いて叩いて渡れなくしてしまっていたタイプだったけれど、そんな恐がりの私が、引退後は様々な分野の仕事に呼んでもらい、初めはどうしようかと思った。失敗したらどうしようと…。でも、私に依頼してきてくれたということは、鈴木明子に何らかを期待して声をかけてくれたのだと。周囲が背中を押してくれたこともあって、今は 逃げずに色々な分野に挑戦しています。

● 未知の分野だから、分からないから恐いからと、失敗を恐れていたのでは、前へ進めない。

● 思い切って前へ踏み出したことで、新たな出会いがあったり新しい発見があったりするので、失敗を恐れて守りに入りすぎちゃいけない。なぜなら、勿体ないから。

● 過去には戻れないけど、これから未来をつくっていける、新しい自分をつくりだすことは出来る。

● 今でも周囲から「まだやれるんじゃない?」と言われるけれど、「まだやれるんじゃない?」と思われるうちに引退したかった。

● バンクーバー五輪後、(引退の)ゴールを決めずに「まず1年、また1年」と1年1年を大事に進んできたものの、ゴールを決めずに突き進むことの難しさを肌で感じていた。どこまで頑張ったらいいんだろう?と。目の前にゴールがあれば、そこを目指せばいいわけで。

● 引退するまでの後半2年間(←確か2年て言ってたと思われる。)は、ベストな時期から言えば、正直、落ちてきていた。

● 選手として、「やり尽くした」という思いがあるので、今復帰したいとは全く思わない。悔いがないんです。

時間にして、およそ40分間から45分間くらいだったと思う。

よく年を重ねていくと「早口が聞き取りにくくなる」とはよく聞くが、御多分に漏れず私もその口だろうか(苦笑)。少し早口気味の鈴木明子の言葉をとにかく漏らすまいと耳を傾けていたが、本を1冊読んだような気分だった。

私自身を癒すことが出来、また、引退したことを今更ながらファンとして認められたというか、「うん、あっこちゃん、あの時引退して良かったんだね。」と、納得出来た気がした。なんて変な言い方かも知れないが…。

選手時代は敢えてメディアへの露出を控えていた部分もあったようだが、今じゃ織田信成ともども大活躍である。

鈴木明子が引退を発表した当時、職場の同僚に言われた言葉…「鈴木明子って、引退して何するの?需要あるの?」

名選手が必ずしも名監督になれるわけじゃないとは、野球の世界でよく言われたように、選手として決して派手ではなかったし、目立たなかったかも知れないが、病気をしたこと、病気を克服したこと、天才ではなかったこと、スケート場の貸し靴担当の仕事をしていたりと、鈴木明子の経験は、一般人にも大いに役立てることが出来る、一般人にも通じる部分があると感じている。

むしろ、引退後の今の方が、需要は大きい。

振付師としても、今年第1歩を歩みだした。

余談だが、おでこに小さなほくろがあるようで、このほくろは、「何をやっても成功する」という素晴らしいほくろだそうな。

いい仲間に囲まれたことも鈴木明子の大きな財産となっている。本当に人に恵まれているなと感じる。

第二の人生、応援している。いい話を聞かせてくれて、ありがとう。

ガンバー!!

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というわけで、今年の「銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-」のブログ更新は、本日でおそらく最後となります。

ブログ解説以来、最もブログ更新をしない日が多かった年となってしまいましたが、全日本選手権で久しぶりにテレビ画面にかじりついて応援することが出来て、それが1年の締めくくりの全日本で良かったなと思います。

1年間、どうもありがとうございました。

皆さま、よいお年を~!!

浅田真央のメンタルが気になる…。

浅田真央のことに関しては、正直、いい悪いも記事にするのは避けてきたのだけども…。(反響が有りすぎるのでね…)

演技をする前から、浅田の「顔の表情」でなんとなく結果が分かるというのも皮肉なものだけど、スケート以外の心配事でもあるんじゃないだろうか…?とさえ感じてしまう。

プライベートなことは知らないし詮索する気もないのだけど、インタビューを見ていても、あまりに覇気がなさ過ぎて「大丈夫?」と思うのだが…。

ここ最近の浅田真央の表情及び体の内側から、「活き活き」とした空気が感じられなくなってきている。それは、復帰以前にも感じたことがあったから、相当悩みを抱えてしまっているのだなと…。

佐藤信夫コーチと言えば、日本のフィギュアスケート界においては、名コーチと言われ特にスケーティングには煩いことで有名だが、鈴木明子を指導したことで知られている長久保裕コーチは、ジャンプの指導に定評がある。

また、宮原知子の活躍をきっかけに注目するようになったのだけど、濱田美栄コーチも指導が上手なのだなと感じている。

昨日の女子ショートプログラムを見ていて、特に、濱田美栄コーチの教え子達はジャンプに安定感があるように感じた。

佐藤信夫コーチが浅田真央の指導を引き受ける時、即答は出来なかったらしい。ダメならダメで、タラソワ女史がマスコミに大バッシングされたようなことがないとも限らないわけだし…。

国民的スターと言っても過言ではない浅田真央の指導を引き受けることが、こんなにも大変なものなのかと報道で感じたのだが。

バンクーバー五輪後、一時期、長久保コーチがジャンプ指導をしたことがあったが、「よく銀メダルが取れた」と言うほど、ジャンプが崩れてしまっていたというから、佐藤コーチもなかなか苦難の道のりだったのではないだろうかと。

浅田がジャンプに入る直前に、頭が上下動するとコーチが語っていたことを思い出した。「ここをどうにかしないと」と。

他にも気になることは多々あったようだ…。

浅田真央が復帰することを知った時、私は正直「厳しいな…」と感じていたが、私のこういう思いが「取りこし苦労」であることを祈りたい…。

振付師の重要性を感じさせた、全日本選手権男子ショートプログラム-無良崇人-

昨日から、男子ショートプログラムを皮切りに、フィギュアスケート全日本選手権大会が始まった。

かつて、高橋大輔が「男子シングルだって、面白いんだよと思わせたい」と言っていた男子シングルも、気づけば、「女子より最近面白いな」と感じる場面が多々ある。正直…今は、男子シングルの方が個人的には面白いと感じている。(大輔や町田樹織田信成鈴木明子の引退により、今シーズンはなかなか気持ちが入り込めずにいたが…)

そんな中で、昨夜は眠気を感じることもなく、テレビ画面をひたすら見つめていた。

羽生結弦が「仙台にいた頃の羽生」以上に、成長を遂げているのはご覧の通りなので、そこは割愛する。

ファンの方には申し訳ないが、昨夜の男子シングルのショートプログラムを見ていて、私が 初めて  無良崇人の演技を見て「カッコイイ」と感じた。

「無良君て、こんなにカッコイイ演技が出来るのね?!」と、はっきり言えば、随分と 垢ぬけて  見えた。

一緒に見ていた母親でさえも、「あらぁ、今日は無良君いいねぇ。こんなにカッコイイ無良君は初めてだね。」なんて語ったほど。

今季のショートプログラムの振付は、チャーリー・ホワイトにお願いしたとのこと。

チャーリー・ホワイトと言ったら、アイスダンスの「メリル・デービスチャーリー・ホワイト組」のチャーリーではないか!私の大好きな二人組だわ。で、チャーリーのあの無造作な動きをする髪型が、時にセクシーさを醸し出すのよね…って、そう感じるのは私だけなのか(苦笑)。

そのチャーリーが振り付けたという今季のショートプログラム。夕べ初めて見たのだけど、アイスダンスの方は振付のアイディアが豊富なんだなとつくづく思う。振付師に元アイスダンスという肩書きを持つ人、少なくないし。

今まで無良崇人の演技を見て、「ジャンプ、高さもあっていいジャンプ飛ぶんだけど…どうも、表現面が…」とか、「出来のいい悪いの波が有りすぎる」ということを、凄く感じていたわけだけど、夕べの無良は違った。全く違った。

採点を待っている間も、「これ、90点超える」という確信があった。いくらフィギュアスケート好きな私でも所詮は素人だが、その素人の私が見てもすぐ分かった。案の定、90点を超えてきた。

こんなにジャンプに安定感あって、ジャンプ以外のつなぎの要素だったり、手の表情の豊かさ、体から溢れ出る「フィギュアスケート楽しくてさっ」というような躍動感、彼の演技にここまで「男っぽさ」や「カッコ良さ」を感じたことは、いまだかつてなかった。

「振付でここまで違うものなのね」 と、改めて、振付師の重要性を感じさせられたシーンだった。

チャーリーが振り付けたプログラムは、無良崇人にすごく合っていると思うと同時に、今までのちょっと垢抜けきれなかった無良崇人を、ガラっと変化させた素晴らしい振付だと私は感じている。

無良崇人を当ブログで単独記事で取り上げたのも、今回が初めてのこと。

今、個人的には、宇野昌磨村上大介を応援しているのだけど、それはそれ。素晴らしい演技には、心より称賛を贈りたい。

と言って、今日はフリーがあるから、今までの波を激しく変動させることなく、「上り調子」でこのまま突き進んでいって欲しい。

かつての町田樹も調子のいい悪いの波があったのだが、その後は引退を「惜しまれる」ほどの存在になったことは周知の事実。

そろそろ 無良崇人も「覚醒」していい頃ではないだろうか。

頑張れ!!