銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

STARS ON ICE東京公演 H27年1月17日

未年の新年がスタートして、早や1か月が経過しました。

暮れに小塚崇彦の記事で納めのご挨拶をしたまま、ひと月も放置してしまったことに我ながら驚いた次第。

楽しみにしていた方には大変申し訳ない限り…。

今更ではありますが、遅ればせながらではありますが、本年が皆様方にとって素晴らしい1年となりますよう、心よりお祈り申し上げております。

さて、

行ってまいりました、「STARS ON ICE」の東京公演。

私の観覧日は、H27年1月17日の1回目公演。(その日は夜に2回目の公演あり。)

プログラムの詳細(滑走順及び楽曲名など)や、会場の寒さ、JRの切符などについては、別ブログ「やっちのブログへおでんせ!」に掲載いたしましたので、そちらをご参照いただければと思います。

ここでは、個人的に印象に残ったことの中からいくつかをピックアップすることとします。

(順不同)

パトリック・チャン

 やはりこの人のスケーティングは、上手い。さほど足を動かさなくても、スイスイと水面を舐めるように動いていく様は、テレビで見るよりも美しく見とれてしまう。素人にさえ分かるのだから、ジャッジは「基本の能力の高さ」を間近に感じているということでしょう。個人的な印象では、アップテンポの曲よりもバラードなどのスローテンポな曲の方が、彼のスケーティングの持ち味を存分に堪能出来るように思う。この日のアイスショーではまさにそれ。

小塚崇彦

 チャンとはスケーティングのタイプが違うけれど、リンク中央に出てきてスタンバイする時の何と静かなこと。氷をガリガリと削って登場するのではない。最近の車で言うならば、ハイブリッド車というところだろうか。この人も本当にスケーティングが上手な人であると実感した。

昨年、埼玉で開催された世界選手権のエキシビションでは、休憩時のお手洗いの長蛇の列で彼の演技を見ることが出来なかったため、実質今回が初めて生で見たことになる。昨年暮れの全日本選手権大会のフリー演技が脳裏をよぎった。隣で見ていた宮城県出身のお姉さんは、「小塚君、素敵でしたね。」とあまりのスケーティングの美しさに酔いしれていた。

村上佳菜子

 不本意な成績を残してしまった昨年だったけれど、この日は「頑張れ~」と背中を押すかのような会場の声援に、いつもの佳菜子スマイルがさく裂していた。やっぱり、このスマイルがなくっちゃ。素人が言うのは失礼かも知れないものの、「姿勢」がまだ少し前かがみになってしまっている嫌いがあるので、ここを修正していけば、美しさもより一層磨かれると思う。本当に気持ち、ちょっと前かがみ気味なので、ジャンプに入る時もつい…となってしまうのかなと。いい素質を持っているだけに、もっと花咲かせて欲しい。頑張れ!!

浅田真央

 昨年の埼玉での世界選手権でも見ているのだけど、SOIよりも席は近くはなかったことと、その時は町田樹のあまりのオーラに目も心も奪われていたため、浅田真央の存在感という意味では今回が一番印象に残っている。明らかに拍手も声援も大きく、登場しただけでそこにパッと花が咲いたようだった。「真央スマイル」は健在。この日の曲が持つ雰囲気と振付の効果もあるでしょうが、観客と近づく場面や盛り上げるような動きなど、私としてはテレビで見るよりも実際生で見る方が、凄くいいなって感じた。

高橋大輔

 4度目?!の正直…やっと、念願かなって生大輔に会えた。確かに、身長は高くはない。けれど、この人も会場を湧かせるというか毛穴のひとつひとつから溢れ出るんじゃないかと思うほど、セクシーな空間がすぐ出来上がっていた。どちらかと言うと、「I’m Kissing You」のナンバーを見たかった気もするけど(いや、欲を言えばタンゴかな?)、人差し指でシーッとする仕草で観客をみつめるなど、それはそれで大輔ワールドが垣間見えて充分堪能することが出来た。にしても、アリーナ席の人は堪らないだろうな。そばに来られたら…?いや、それはもう、北島康介じゃないけど「何も言えねぇ」(笑)。嬉しすぎて、ホントにポーっとしてしまい、実はあまり覚えていないという勿体ないことを…。でも、群舞でも彼のことを一番目で追っかけてはいたんだけどね。鈴木明子とのペア演技も、なかなか様になっていた。メディアの報道によると、アメリカで勉強してみたいことも言っているようだから、もしかしたら私にとって「貴重な」アイスショーになるのかも知れないが、今度は、じっくりと心に刻み込みたいから、時折ショーへの参加も数は少なくてもいいから是非とも継続してくれたらと思っている。浅田真央の次に大きな拍手と声援を受けていた。

鈴木明子

 個人的には、動画で探せない「ツィゴイネルワイゼン」を見てみたかった(今はあるのかな?)。ジャンプは意外に少なく2回。そのうちの1回は転倒。あっこファンだけれども、ジャンプが今はちょっと厳しいのかな?という印象を受けた。しかし、それ以外の部分では、ベテランの余裕を見せてしっとりと演じてくれた。フィギュアスケートアイスショーも、生で見るのは私にとって初めてだった八戸のプリンスアイスワールド。もうずいぶんと年数が経過してしまったが、あの時はバンクーバー五輪の後だったこともあり、ウエストサイドストーリーを演じてくれた。その時は、物凄く興奮して嬉しかったことを今でも覚えている。現役を離れた今、これからは色々な角度からフィギュアスケートを楽しむべく元気な姿を見せていってくれたらと思っている。

織田信成

 噂通りの「猫ジャンプ」。着氷が見事に膝が柔らかくて滑らかに氷の上を進んでいく。まだまだ現役いけるんじゃないか?と思わせるものがあった。声援も大きかった。今回の曲は表現面でとてもプラスになっていると思う。男っぽい演技だった。

●テッサ・バーチュー&スコット・モイヤー(カナダ)

 気づいたら、観客席の向こう側にたくさんの「カナダ国旗」が見える。「あなた達いつの間に国旗を用意したの?」(笑)曲がセクシーな雰囲気を持っているため、テッサのちょっとした肩の動かし方、目線、腰つきなど、どうしたって日本人女性には出し切れない色気を、これでもかっていうくらい溢れんばかりに放出していた。今回最も見たかったスケーターの一組でもある。地方公演のアイスショーにはまず参加しない組でしょうから、私にはボーナスをもらったような、嬉しいキャストだった。

メリル・デービスチャーリー・ホワイト(アメリカ)

 テッサ~にしても、この組にしても、世界最高水準にある2組の演技を生で見られたことに、心より感動している。実は結構、チャーリーが好きだったりする。大輔とは全く違うタイプなのだが…。ここの組も地方公演にはほとんど参加しないでしょうから、今回は本当に行って良かったと思っている。群舞での大活躍、椅子を使った演技など、愉快さ、快活さ、セクシーさ等、様々な表情を楽しむことが出来た。

SOI関係者の方へ一言…

小塚崇彦のエントリーが急だったため、パンフレットに掲載することは出来なかったかも知れないけれど、せめて、A4サイズ1枚にでも、顔写真とプロフィールなど載せたものをパンフレットに挟んでいただくなりの配慮は欲しかったなと。

購入したグッズについて…

大会パンフレットとネイビーのバッグのセット(200円引き)、「DISKチケットケース」(高橋大輔)、「DISKブレスレッド」(高橋大輔

イヤホンジャックはすぐ売り切れていました。タオル欲しかったのですが、大輔タオルの販売はありませんでした。

当日券を求める方と、グッズを求める方とでごった返していましたが、何とかゲットすることが出来ました。開場は約15分くらいでしょうか、遅れまして、開演も13:00から少し遅れて始まり、終わったのは15時半を回っていたかな?会場から原宿駅までの道路が、恐ろしいほどの混雑ぶりでしたが、どうしても明治神宮に行きたかった私はやむを得ず波にのまれながらの大移動。

終わったあとは、渋谷駅に回るのがスムーズでいいと思います。

普段の競技では見ることの出来ない、群舞でのシングル同士のペア演技や、小道具を使った演技など、充分に満喫することが出来ました。

岩手から行くとなると交通費もバカにならないため、たとえ年に1回だとしても毎年行き続けるわけにもいかない。限られた範囲の中でいかに楽しむか…それを考えると、会場となった代々木第一体育館のすぐそばに明治神宮があるので、参拝しないわけにはいかないだろうと、ハードスケジュールの中、参拝のみ行ってきました。無事にアイスショー観覧を迎えることが出来たことへの御礼も兼ねて。残念ながら、パンケーキを食べ損ねてしまいましたが、友人と10年以上、いやもっとかな?久しぶりに再会するなど、パンケーキ以外の目的は果たすことが出来、充実した東京デーを過ごしてまいりました。