銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

プリンスアイスワールド 八戸公演 ③

— 第1部終了後、20分間の休憩を挟み、第2部へ —

【第2部】

PIWチームによる、エンターテイメントやスーパーコレクション等の群舞を挟み、いよいよ終盤。

②第2部に書き忘れましたが、チームリーダーである、八木沼純子さんのソロ演技やペア演技等、1部・2部通して、随所に色々な演技を披露してくれました。

八木沼さんは、とあるテレビ番組の企画で、「芸能人社交ダンス部」というコーナーに、出演されたことがあるんです。社交ダンスをわずか何週間かで学び、披露する…という無謀とも思える企画なんですが、フィギュアスケートで、長年「シングル」ひとりで「表現」することの習性が身に付いていた八木沼さん、相手の男性よりも、どうしても一歩「自分が」前へ前へ…出てしまう。

何度も修正しながら、見事な社交ダンスを披露されていた…八木沼さんを見ながら、ふと、そういった昔のことを、思い出しておりました。

八木沼さんのMCで第2部に突入。

鈴木明子 … 真っ赤なコスチュームに身を包み、ポップなリズムでリンクを舞う。途中、曲が変わりました。何と、バンクーバー五輪の「あの感動をもう一度!」と言わんばかりに、曲は「ウエストサイドストーリー」。

チャッチャッチャッチャッチャッチャッチャッ、チャチャチャ…あどけなく両腕をクルクル回しながら、客席に向かって指差し。キメのあのポーズから、五輪を再演。

いゃぁ〜〜〜、まさか「生で」ウエストサイドストーリーを見ることが出来るなんて!!生で見たかったんですよね。五輪のあっこちゃんの「感無量の涙」。両手をパッと広げてフィニッシュした途端、堪え切れずに涙したあの姿が思い出されて、何と言いますか、私、またしても「涙堪えて」しまいました。

あっこちゃんの時だけ、泣きそうになりました。

鈴木明子で感動するか?」そう思っていらっしゃる方には、是非一度「生」でウエストサイドストーリーを見て欲しい…そう、叫ばずにはいられなかった程、会場はプルシェンコにも荒川さんにも引けを取らない「溢れんばかりの手拍子と歓声」に包まれました。

鈴木明子ちゃん、この人いい方なんでしょうね。そんな素朴な空気をも感じました。

エストサイドストーリー、1部分でも生で見られて最高でした。

羽生結弦 … 今季の新プログラム曲ですか、「白鳥の湖」和風アレンジ。

いつぞやのテレビ放送があった「ドリームオンアイス」では、ジャンプが悉く決まらなかったですが、今回は、ピタッピタッと、ジャンプが決まっていました。

そして、演技中のリンクを滑るスピードは、おそらく一番速かったように感じました。リンクに登場した瞬間、「速いなぁ〜」と、羽生君に結構見入っていましたもの。

昨シーズンまで、ジュニアの選手だったとは思えない程、羽生君への声援も凄かったです。私の周囲の人間に、「羽生結弦、知ってる?」と聞いても、みんな「知らない…」と答えます。フィギュアに興味がないと、そんなものなんですね…。早よ、見返したれ!

ビールマンスピンも決まってました。

羽生君、いいですね。若かりし頃のプルシェンコと、ジョニー・ウィアーを感じさせる羽生君。

ソチへ羽ばたけ〜。

エフゲニー・プルシェンコ … 言わずもがな、一番人気。「あなた達、どこからロシアの国旗出してきたの?!」

いつの間にか、観客席にはロシア国旗が目立ちました。

曲は…ニジンスキーでしょうかね。上下黒のコスチュームに身を包み、悲哀に満ちた表情で演じる。

4回転こそ無かったものの、ジャンプは明らかに制裁を欠いたものはなく、決めてきました。

テレビで見る方が「細い」イメージでしたが、実際はそこまで、ガリガリでは無かったです。

それにしても、プルシェンコ人気は凄い。

資格剥奪…ソチ五輪招致運動には、尽力したと聞いています。ロシア国内や世界におけるプルシェンコ人気は…日本程ではないのかしら?ソチ五輪には、何らかの形で「参加」して欲しいな。「何らかの形」で…。

荒川静香 … トリ。プルシェンコの後、どうなるかなぁ?そう思いながら、心待ちにしていましたが、取り越し苦労でした。

フラメンコの曲に乗り、情熱的にフラメンコ特有のあの足捌き。見事です。

荒川さんは、鈴木明子ちゃんや高橋大輔のような、ハートで演じるタイプではないのですが、生で見ると、やはり、迫力が違います。さすが、金メダリスト。

荒川静香、やはり見応えありました。私の席からは、イナバウアーは仰け反った顔側が見える位置でしたので、反り加減は見えなかったのが、ちょっと残念。

荒川さんの演技は、生で見る方が「伝わって」くるもの、あります。

赤と黒のコスチューム。それにしても、痩せましたね…忙しすぎるのかな?大丈夫かな?

そして、フィナーレ。

今回、初めてPIWを見ましたが、八戸公演、良かったと思います。皆さん、破棄の無い演技をする方は、どなたも無かったので、いやらしい話ですが、「元は取れたかな?」と、思います。

少し…音量が大き過ぎたような気も。太田由希奈さんの演目は、「ピアノレッスン」だったんですよね?あまりの音量で、しっとり聞こえなかったのは、私だけでしょうか…。

PIWをまた見に行きたいか…それを考えると、即答に困る自分がいます。

ある意味、「氷上のミュージカル」的要素が濃い内容なんですが、シンクロナイズドスケーティングのような部分もあり、そうなると、人間、「一糸乱れぬ」動きに感動するもの…。

「プロ」だと思うからこそ、見方が厳しくなるのかも知れませんが、高いお金を払って遠路見に行く方もあるので、劇団○○やらブロードウェイのようにとは言わないものの、何かもう少し工夫が必要なのかな?

僭越ながら、そんな気がしました。

クロバットじゃなくても…いいんですよね…基礎のスケーティングが美しくて、ジャンプやスピンも、軸がブレない、「フィギュアスケート」を見たいんですよね。

そうなると、競技会を一度覗いて見たくなりました。

あっこちゃん、奈也ちゃん、羽生君に会いたい。

由希奈さん見たい…ついぞこの間まで、見たいと思っていた人達に、偶然ではあれ、会えたことは、ご先祖様に感謝をしなければ。

今は、高橋大輔に会いたい。

そして…、

「行かないで、後悔しません?」背中を押してくれた同僚に、心より感謝。

そして…、

日頃より、アイスショー等の観戦の楽しさを伝えてくれている、各ブログ管理人様方にも感謝。

久々に、自分へのご褒美でした。

リンクからの帰りに乗車した、三八五交通のタクシーの運転手さん、心和む喋りで楽しい一時を、ありがとうございました。

たくさんの方へ、ありがとうを伝え、プリンスアイスワールド八戸公演の記事を終わります。

最後まで、目を通して下さった方々、ありがとうございます。