プリンスアイスワールド 八戸公演 ③
— 第1部終了後、20分間の休憩を挟み、第2部へ —
【第2部】
PIWチームによる、エンターテイメントやスーパーコレクション等の群舞を挟み、いよいよ終盤。
②第2部に書き忘れましたが、チームリーダーである、八木沼純子さんのソロ演技やペア演技等、1部・2部通して、随所に色々な演技を披露してくれました。
八木沼さんは、とあるテレビ番組の企画で、「芸能人社交ダンス部」というコーナーに、出演されたことがあるんです。社交ダンスをわずか何週間かで学び、披露する…という無謀とも思える企画なんですが、フィギュアスケートで、長年「シングル」ひとりで「表現」することの習性が身に付いていた八木沼さん、相手の男性よりも、どうしても一歩「自分が」前へ前へ…出てしまう。
何度も修正しながら、見事な社交ダンスを披露されていた…八木沼さんを見ながら、ふと、そういった昔のことを、思い出しておりました。
八木沼さんのMCで第2部に突入。
◆ 鈴木明子 … 真っ赤なコスチュームに身を包み、ポップなリズムでリンクを舞う。途中、曲が変わりました。何と、バンクーバー五輪の「あの感動をもう一度!」と言わんばかりに、曲は「ウエストサイドストーリー」。
チャッチャッチャッチャッチャッチャッチャッ、チャチャチャ…あどけなく両腕をクルクル回しながら、客席に向かって指差し。キメのあのポーズから、五輪を再演。
いゃぁ〜〜〜、まさか「生で」ウエストサイドストーリーを見ることが出来るなんて!!生で見たかったんですよね。五輪のあっこちゃんの「感無量の涙」。両手をパッと広げてフィニッシュした途端、堪え切れずに涙したあの姿が思い出されて、何と言いますか、私、またしても「涙堪えて」しまいました。
あっこちゃんの時だけ、泣きそうになりました。
「鈴木明子で感動するか?」そう思っていらっしゃる方には、是非一度「生」でウエストサイドストーリーを見て欲しい…そう、叫ばずにはいられなかった程、会場はプルシェンコにも荒川さんにも引けを取らない「溢れんばかりの手拍子と歓声」に包まれました。
鈴木明子ちゃん、この人いい方なんでしょうね。そんな素朴な空気をも感じました。
ウエストサイドストーリー、1部分でも生で見られて最高でした。
◆ 羽生結弦 … 今季の新プログラム曲ですか、「白鳥の湖」和風アレンジ。
いつぞやのテレビ放送があった「ドリームオンアイス」では、ジャンプが悉く決まらなかったですが、今回は、ピタッピタッと、ジャンプが決まっていました。
そして、演技中のリンクを滑るスピードは、おそらく一番速かったように感じました。リンクに登場した瞬間、「速いなぁ〜」と、羽生君に結構見入っていましたもの。
昨シーズンまで、ジュニアの選手だったとは思えない程、羽生君への声援も凄かったです。私の周囲の人間に、「羽生結弦、知ってる?」と聞いても、みんな「知らない…」と答えます。フィギュアに興味がないと、そんなものなんですね…。早よ、見返したれ!
ビールマンスピンも決まってました。
羽生君、いいですね。若かりし頃のプルシェンコと、ジョニー・ウィアーを感じさせる羽生君。
ソチへ羽ばたけ〜。
◆ エフゲニー・プルシェンコ … 言わずもがな、一番人気。「あなた達、どこからロシアの国旗出してきたの?!」
いつの間にか、観客席にはロシア国旗が目立ちました。
曲は…ニジンスキーでしょうかね。上下黒のコスチュームに身を包み、悲哀に満ちた表情で演じる。
4回転こそ無かったものの、ジャンプは明らかに制裁を欠いたものはなく、決めてきました。
テレビで見る方が「細い」イメージでしたが、実際はそこまで、ガリガリでは無かったです。
それにしても、プルシェンコ人気は凄い。
資格剥奪…ソチ五輪招致運動には、尽力したと聞いています。ロシア国内や世界におけるプルシェンコ人気は…日本程ではないのかしら?ソチ五輪には、何らかの形で「参加」して欲しいな。「何らかの形」で…。
◆ 荒川静香 … トリ。プルシェンコの後、どうなるかなぁ?そう思いながら、心待ちにしていましたが、取り越し苦労でした。
フラメンコの曲に乗り、情熱的にフラメンコ特有のあの足捌き。見事です。
荒川さんは、鈴木明子ちゃんや高橋大輔のような、ハートで演じるタイプではないのですが、生で見ると、やはり、迫力が違います。さすが、金メダリスト。
荒川静香、やはり見応えありました。私の席からは、イナバウアーは仰け反った顔側が見える位置でしたので、反り加減は見えなかったのが、ちょっと残念。
荒川さんの演技は、生で見る方が「伝わって」くるもの、あります。
赤と黒のコスチューム。それにしても、痩せましたね…忙しすぎるのかな?大丈夫かな?
そして、フィナーレ。
今回、初めてPIWを見ましたが、八戸公演、良かったと思います。皆さん、破棄の無い演技をする方は、どなたも無かったので、いやらしい話ですが、「元は取れたかな?」と、思います。
少し…音量が大き過ぎたような気も。太田由希奈さんの演目は、「ピアノレッスン」だったんですよね?あまりの音量で、しっとり聞こえなかったのは、私だけでしょうか…。
PIWをまた見に行きたいか…それを考えると、即答に困る自分がいます。
ある意味、「氷上のミュージカル」的要素が濃い内容なんですが、シンクロナイズドスケーティングのような部分もあり、そうなると、人間、「一糸乱れぬ」動きに感動するもの…。
「プロ」だと思うからこそ、見方が厳しくなるのかも知れませんが、高いお金を払って遠路見に行く方もあるので、劇団○○やらブロードウェイのようにとは言わないものの、何かもう少し工夫が必要なのかな?
僭越ながら、そんな気がしました。
アクロバットじゃなくても…いいんですよね…基礎のスケーティングが美しくて、ジャンプやスピンも、軸がブレない、「フィギュアスケート」を見たいんですよね。
そうなると、競技会を一度覗いて見たくなりました。
あっこちゃん、奈也ちゃん、羽生君に会いたい。
由希奈さん見たい…ついぞこの間まで、見たいと思っていた人達に、偶然ではあれ、会えたことは、ご先祖様に感謝をしなければ。
今は、高橋大輔に会いたい。
そして…、
「行かないで、後悔しません?」背中を押してくれた同僚に、心より感謝。
そして…、
日頃より、アイスショー等の観戦の楽しさを伝えてくれている、各ブログ管理人様方にも感謝。
久々に、自分へのご褒美でした。
リンクからの帰りに乗車した、三八五交通のタクシーの運転手さん、心和む喋りで楽しい一時を、ありがとうございました。
たくさんの方へ、ありがとうを伝え、プリンスアイスワールド八戸公演の記事を終わります。
最後まで、目を通して下さった方々、ありがとうございます。