銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

せっかくの国内試合をライブ放映しない理由は、何だろうか? — フジテレビ フィギュアスケート番組制作班 殿 —

先頃、大阪で開催されていた四大陸選手権が終わった。何故か、エキシビションのテレビ放映は、来月に入ってからのようだが・・・。

気にして数えたことはないが、メディアへの注文なり改善策を願う記事を、私は何度か書いてきた。そのたびに、他の内容のものより読み手の方々の反応が大きいことからみても、フィギュアスケート番組に対して、皆、何らかの“ストレス”を抱えながら、テレビ観戦しているということが言える。

四大陸選手権・・・日本国内で開催されたISU公認の国際スケート試合であるにも関わらず、「ライブ中継」がなされなかった。

テレビ放映は、男子シングル、女子シングルともに、所謂「ゴールデンタイム」にぶつけるように、半ば無理矢理「編集」を重ね、やたらと長時間の枠を組んでいた。(・・・長すぎる。無駄に編集が多い。)

案の定と言っては何だが、浅田真央に特に焦点をあてて、真央特集を組みさえすれば視聴率は稼げる!という、“何とか”のひとつ覚えとでも言いたくなるような作りだった。

ライブ放映出来ない、あるいはしない理由って、一体何なのか・・・?

つい先日、四大陸選手権のテレビ放映視聴率が公表されたが、わずか16%代に留まった。国民的大人気の“復調の兆し”を見せている浅田真央が参戦したにも関わらずだ。勿論、瞬間視聴率は必ずしもこの数字ではないようだが。

視聴率が伸び悩んだ理由は、いくつかあるだろうが、最大の理由は、ネットで先に結果を知ってしまうことで、「編集されてると分かっている番組」をわざわざ見ようとしない・・・本当にフィギュアスケートが好きな人は、ストレスを抱えながらでもテレビ観戦するが、そこまでのファンじゃない人にとっては、「結果を分かって見ることほど、つまらないものはない。」からだ。

次に、特定選手をドラマチックに編集したポエム的映像と言葉を、繰り返し流すことも、「お腹いっぱい、ごちそうさま」となる。

高橋大輔ファンの私だって、大輔ばかりを放映されても実は全く嬉しくはないのだ。

女子アナを2人も配置する理由もよく分からないし、申し訳ないがインタビューが素晴らしく上手いとは言えない。

八木沼純子の解説も・・・「この選手は、ジャンプ以外にも得点の取れる選手です。」(って、当たり前じゃ・・・)

「キャメルスピン、チェンジフットスピン・・・」(それ、技の名前ね・・・)

「スケートがよく滑ってますね」(・・・だから?だから何かしら?)

国分太一も、すっかりフィギュアスケート番組の顔になったが、必要なんだろうか?と思うことがある。断っておくが、私はTOKIOの中では、城島茂国分太一が好きなんだが、それとこれとは私の中では別問題だ。

初日のアイスダンスの組み込み方も、中途半端ではないかと思う。

ショートダンスを一部放映しておいて、フリーダンスはスルーだ。

シングルでも言えることだが、ショートプログラムの放映時に放映した選手は、フリーも責任持って放映してくれないだろうか?

気になって仕方ないではないか。

民放だから視聴率が大事なのは分からないではない。

しかし・・・、

フィギュアスケートをスポーツとして捉えず、エンターテイメントとして捉え続けるうちは、視聴率はさほど期待出来る数字にはならないということを、今回肌で感じていただけたら、テレビマンとして、まだまだ望みは持てると思うが、フジテレビ殿、いかがだろうか・・・?

— 「本当のプライド」を持った制作スタッフの意見が反映される組織であることを、切に願う・・・ —