銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

ついに…高橋大輔「引退」

随分、久しぶりの投稿になってしまったが、やはり、こちらに投稿するのがいいだろうと。

ついに、その日がきてしまった…。

高橋大輔「現役引退」。

この日が来ることを、心してはいた。覚悟はしていた。

しかしながら、いざ、ニュースでこの話題に触れるや否や、つい、目頭が熱くなってくるのを感じて、職場のランチタイムにネットニュースを閲覧するのは、危険と判断。そのため、時間がたってしまっての投稿となった。

折に触れ、大輔のことは文字に起こしてきたので、改めて復唱するのもどうかと思うが、どうしても忘れてはならない点について述べたい。

● 今の日本の男子フィギュアスケート界があるのは、間違いなく高橋大輔の功績が「大」であること。

● 華のある女子シングルに負けまいと、常にマスコミの前に立ち(陰に立ち)、「男子シングルって面白いんだよ」と訴え続けてきた地道な努力

● 己が目立つことより、フィギュアスケート界のことを常に考えた控えめな姿勢

● 努力だけでは賄いきれない、天性の音楽センス、ダンスセンス、色気、表現力で世界中のファンを魅了

… まだまだある。

これほどまでに、天才的な「人を惹きつける魅力」を兼ね備えた選手は、しばらくは出てこないのではないかと思う。

陸上では、少し舌ったらずな喋りで甘えん坊な少年を思わせるような、優しい口調で、リンクにいる時の大輔とは違うそのギャップにも、多くのファンは惹かれたことと思う。

足のケガをする前は、どことなく鼻をへし折りたい雰囲気が感じられ好きではなかったという人も、ケガから復帰して、人の思いやりと温かさに支えられた大輔の「変化」に、復帰後の方がより好感度があがり大好きになった、そういう人もいた。

大輔ファンでありながら、こんなことを言うのはお叱りを受けるかも知れないが、五輪で金メダルを獲得するのは、大輔には厳しいものがあるとみていた。

しかしながら、彼の演技は「メダル以上のもの」を私達に与えてくれた。

杓子定規にはかることなど出来はしない、類まれな表現力で、何度も何度も感動の涙を流させてくれた高橋大輔は、おそらくこれから先のフィギュアスケート界においても、「唯一無二」のフィギュアスケーターであることは、揺らぎようのない事実だろうと思う。

いくらスタンディングオベーションをおくっても、何度拍手喝さいしても、彼への感謝の気持ちを表現するのは簡単ではない。

しんどいことも多々あったでしょう。

逃げたくなることも多々あったでしょう。

それでも、必ずファンの前に姿を見せ続けてくれた大輔には、心から感謝の気持ちを伝えたい。

ありがとう…。

無事に出演可能となれば、私は今度「初めて」高橋大輔の演技を、ライブで堪能することが出来ることになった。とうとう。

来年、東京で開催されるアイスショー「STARS ON ICE JAPAN TOUR」国立代々木競技場第一体育館

2015/01/17(土) 12:00開場 13:00開演 のチケットに、見事当選したのだ。

やっと、やっと、生で見られるのか!?と、思うと、感慨深いものがある。

快晴で穏やかな天候に恵まれることを祈りつつ、今からそれを励みにしながら、高橋大輔の現役引退をかみしめたい。

本当に、ありがとう。