銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

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浅田真央 — 佐藤信夫コーチに全件委任 —

ネットニュースによれば、浅田真央選手は、佐藤信夫専属コーチに全件委任する…とのこと。

佐藤信夫コーチが言うには、既に決まっているジャンプのフォームを変える(修正する)のは、危険極まりない…と、指導者二人の意見が合わない…ということもあり、浅田選手も「信夫先生といると落ち着く」と、今後は、二人三脚でいきたい等の理由から、長久保ジャンプコーチとは契約解除する…らしい、、。

マスコミが言うには。

敢えて取り上げる必要もないかな、、と思ったけれど、何も「ボヤ騒ぎ」させるように表現しなくても…。

実際問題、長久保コーチは鈴木明子選手を抱えている他、今季シニアに上がった今井遥選手や、無良崇人選手、ジュニアで頑張っている後藤亜由美選手等を抱えて、シーズンがくれば、いくらジャンプコーチとは言え、浅田選手にかかりっきりにはなれない。

そのあたりは、百も承知で依頼したでしょうから、別段どうこう言うことでもないかなという気がする。

佐藤信夫コーチが全てを指導することで、スケーティング指導には定評あるけれど、ジャンプが…この点で、ファンの方の中には心配に思う声もあるようだ。

自分が好きな人や応援している選手には、誰でも「欲」が出てくる…「良くなって欲しい」と。

当然のことだと思う。

…思うんだけれど…

どんなに巨匠に教わっても、鉄人に師事したとしても、「伸びる人」と「伸びない人」がいる。これは、スポーツ界に限ったことではないと思う。

浅田選手にとって、巨匠や鉄人よりも、「心落ち着ける環境」が何よりの「薬、栄養剤」になるはず…バンクーバー五輪前から、そう感じていた私としては、スポーツニュース内で、二十歳の誕生日を祝いながら、佐藤信夫コーチを隣にコメントしていた時の、何とも言えないスッキリとした、楽しそうな、お爺ちゃんと孫のような、浅田選手の笑顔を見ていたら、「佐藤信夫コーチで、良いかも」と、感じた。

一番大事なのは、「相性」だと思う。相性合わなければ、どんな優れた先生であっても、その人の良さを引き出すことは出来ない。

最後は、自分。

頑張ってしまう人は、ついつい色々なことを背負ってしまうことがある…気付くと、愚痴のひとつも吐けず本当に「頑張っちゃう」。

頑張る…言葉の由来には二通りあるが、そのうちのひとつに「我を張る」、という由来がある。昔は、あまり良い意味には使われてはいなかったらしい。

浅田選手は努力家で、インタビューでも愚痴や弱音を吐かない…だからこそ、心を落ち着かせられる人や環境じゃないと、力は発揮出来ない…僭越ながら、そんな気がしていた。

ちなみに、佐藤信夫コーチは、もう生徒を引き受けない…つもりだったらしい。

また、長久保コーチは口は悪いけれど、素晴らしいコーチじゃないかと、私は感じている。

鈴木明子選手の長久保コーチを見つめる眼差しが、何よりそれを表明している。

それにしても…辛いものを食べていると、「熱く」なれるんだろうか?私も、少しはキムチを食べようかな…。