国別対抗2012 男子フリー — 高橋大輔のプロトコル引用 —
何故、ダイスケだけなのか?・・・他の選手は書いてくれないのぉ・・・?
そんな声が聞こえてきそうなこないような(苦笑)。
他意はない。
私の準備が間に合わないだけなのだ。プロトコル(スコア)の確認が・・・。
何が手間だって、パソコンのようにウインドウをたくさん開きながら、時に印刷したりコピー&ペースト(ペースト:コピーしたものを別の画面に張り付けること)する作業が、携帯電話では出来ないから、一旦データを携帯電話に取り込んで、見えるくらいに拡大しながら、ひとつひとつ選手名や要素、項目を確認して、紙に書き起こしていく。
※ 紙に書き起こしてからでないと、比較が出来ないのだ。
自慢じゃないが、これ、かなりの作業よ(;^_^A
早く自分のパソコン買いなって?・・・そうしたいのはヤマヤマだが、回線(通信手段)をどうするかで、まだ決めかねている。
そういうわけで、今日はダイスケ編。(チャンとジュベールが間に合わなかった・・・。プロトコルは書き起こしているが、打ち込み作業が・・・汗。)
結果と順位は、他のブログやISU(国際スケート連盟)のサイトにも掲載されているので、ここでは敢えて記載しない。
男子フリー演技が終わったばかりの昨夜は、日中の苛々と高橋大輔の素晴らしい演技を見た興奮と喜びが交ざりあったおかげで、さっぱり寝付けなかった。
※ 世界選手権の時も、羽生結弦の演技に感動しっぱなしでやはり寝付けなかったが(笑)。
今回のフリーのプロトコルを確認すると、必ずしも「完璧」ではなかったことが窺える、数字の上では。
●高橋大輔 (数字は何番目の要素かを示す。フリーは全部で13の要素をこなす必要がある。)
4、足替えキャメルスピン レベル判定3で2.80点
7、3アクセル+3トウループ 回転不足判定 12.54点
これが、、
4、レベル判定4だと、3.20点
7、回転が足りていたら、13.86点
1.72点のマイナス。
更に言うと、
10、3ルッツ+2トウループの部分に、シーズン後半から、2ループをつけて3連続ジャンプにしていたのだが、今回は2ループをつけていないため、技術基礎点では−1.98点となる。ただ、ここは敢えて3連続にしなかったのかも知れない。
四大陸選手権、世界選手権と、いずれも10番目の要素に3連続ジャンプを持ってきた後で、11番目に3フリップと続くのだが、間合いが苦しくなるのか、そのGOE(加点)は、いずれかがマイナス判定となっていたことを思えば、敢えてかミスなのかはともかく、今回3連続ジャンプにしなかったのは、むしろ良かったように私は思う。
※ 11、3フリップ 基礎5.83点 GOE0.90(今回)
技術基礎点に関してはわずかな減点だが、「GOE(加点)」と「演技構成点」がのびている。
GOE : 11.17点
ジャンプGOE : 4.99点
スケーティングスキル:9.32
トランジション:9.04
パフォーマンス:9.54
コレオグラフィ、コンポジション:9.39
インタープリテーション:9.50
素人目にノーミス演技だった先の世界選手権では、
GOE : 8.25点
ジャンプGOE : 2.74
演技構成点は、
SS:8.71
TR:8.14
PE:8.61
CH:8.61
IN:8.82
と、なっている。
大輔の演技構成点に、今回10.00点をつけたジャッジが3人。最も低い点数で8.50点と、いつもより高い評価だったと言える。
※正直、私は「(ジャッジは)バランス取ったのかな?」という気がしないでもない。むしろ、来季の得点の出方で今回の得点がインフレでないかどうか・・・ジャッジだけではない、高橋大輔に取っても大事なシーズンとなるだろう。
(私はインフレだとは思わないが・・・。)
高橋大輔自身は、「〜(チャンを抑えたこと)希望のないところから近づいたので、勝ったのは自信になる。」(時事通信)
「〜来季は、今日の得点にふさわしいスケーターになることが必要となる」(サンスポ)
と語っていることから分かるように、メディアと違って本人は浮かれてはいないし、得点についてもかなり謙虚に捉えているから、この先も余計な心配をする必要は全くなさそうだと、実感した。
今の自分に何が必要で、何がいらないか(削ぎ落とすか)を、勘のいい彼は、経験と直感と相手の演技から、掴み取っていける選手だと改めて感じた。
つくづく思うが、スピンでレベル判定4がとれるようになって、本当に良かった。スピンも大事な得点源となる。そういう点では、ジュベールにもスピンでレベル判定4がとれるように、頑張ってもらいたいが・・・。
今回は、ショートもフリーも、高橋大輔フェロモンといったらお叱りを受けるかも知れないが、「満載」だった。彼の内側からの魅力が“これでもか!?”と溢れ出ていた。
彼のフリー得点を待つ間、各国の選手達が日本チームに駈け寄っていたあのシーンは、いいもの見せてくれたと、そのスポーツマンシップに心から敬意を表したい。
ありがとう、選手の皆さん。
後日、続く・・・。