銀盤の舞-フィギュアスケートエトセトラ-

スポナビ+ブログから引っ越してきました。

雑感

レクイエム — 安藤美姫の世界に浸る —

暖かい陽射しが降り注ぐ中、知人の葬儀は滞りなく終わった。 享年41歳・・・突然の訃報だった。 阪神淡路大震災を経験した彼女は、「乗り越えるんだ」・・・そう言っていたのを思い出した。 関西から岩手へきて、20年くらいだろうか。 昨年の東日本大震災は…

マーヴィン・トランの“帰化問題”に思う

国別対抗戦2012における、日本チーム初優勝を受けて、日本スケート連盟の橋本聖子会長は、マーヴィン・トランの日本への帰化について、超党派議員に呼び掛け何とか国会で承認させたい意向だ。ソチ五輪に間に合わせるために・・・。 現在、日本スケート連盟所…

必ずしも悲観的になる必要はない — フィギュアスケート男子シングル —

・・・ 何に感銘を受け、何に感動を覚え、何に興奮し、何に興醒めし、何に畏怖の念を抱き、何に尊敬し、何を快しとし、何を遺憾と思うのか・・・それは、全て個々人の“理性”と“本能”の狭間で、波のように揺れ動く、ある意味不確定な想念であると私は思う。 …

震災から1年 — イベントで終わらせてはならない —

明日で、ちょうど1年になる・・・東日本大震災が、数々の“教訓”を我々に押し付けていったあの日から・・・。 全国各地では、様々な催しがあるようだ。 各放送局でも、朝から特番が組まれるところが多いだろう。 ちょっと、いいだろうか・・・? これらを、…

採点競技を“観戦する”難しさ — フィギュアスケート —

昨年の師走にも、採点競技の難しさとして記事をエントリーした。採点に対する思いみたいなものだったが、その際に寄せられたコメントを一言で言うならば、「今の採点方式は完璧ではまだないが、前進はしている。」と概ね前向きに建設的に捉えたご意見が多く…

地上波放送に拘る理由—フィギュアスケートテレビ観戦—

「特定選手に頼った報道の危うさ—メディアの戦略—」(2012.1.13付け記事【銀盤の舞—フィギュアスケートエトセトラ—】) をエントリーしたのだが、テーマを2つ以上並べるとやはり散文してしまう。加えて、睡魔との闘いだった(苦笑)。 改めて・・・。 — また…

特定選手に頼った報道の危うさ—メディアの戦略—

「スケーティングにも注目した報道を—大技の魅力—」(2011.12.1付記事)銀盤の舞—フィギュアスケートエトセトラ— と題して、以前記事を書いたのだが、これには多くの方から共感の声をいただいた。 今回は、また違う角度からメディアに“ラブコール”したい。 …

新しき一年の幕開けに乾杯

穏やかな正月だ。 2011年の年末年始は、大雪で雪かきに明け暮れていたのが、つい昨日のことのように感じられてしまう。 箱根駅伝も終わり、明日からは仕事始めだ。初詣はいつも人混みを避けて、正月三が日をずらしているからまだ出向いてはいないが、昨年は…

2011年への感謝と、2012年に思いを込めて — 書き納め —

録画しておいた全日本選手権のエキシビションを、「地上波で見たいのないから、エキシビション見ようよ。」と母に言われ、夕飯時一緒に見た。 普段頂くコメントの中に、何名かの方からその言葉を頂戴するので、「私の文章ってそうなのか?!」と改めて思うこ…

選手の“背景”に思いを寄せたい —全日本選手権大会—

— 雨は、夜更け過ぎに“雪”へと変わった — 山下達郎ではないが、昨夜は本格的な積雪となった我が岩手。 “しばれるなぁ”(寒い) そんな中、いよいよ全日本選手権大会が始まる。 昨年いただいたコメントの中に、「世界一面白い試合だと思います。」という言葉が…

採点競技を楽しむ難しさ — グランプリファイナルに思う —

・・・パトリック・チャンのフリー演技が終わった直後に映し出された映像には、モニターを見ていた高橋大輔と振付けのカメレンゴ氏がいた。 点数が発表されてから、ほんの数秒・・・だったのかも知れないが、私には長く感じられた。 その間、ブルースに思い…

友人の言葉で我に返った瞬間 — スポットライトの向こう側 —

NHK杯のショートプログラムでベストパフォーマンスを魅せ、フリーでは少々崩れたものの、初優勝した鈴木明子。 私の周囲には、フィギュアスケート好きな人は、数少ない。日常会話の如く、フィギュアスケート話をする・・・といった環境にはない。 そんな中で…

【銀盤の舞】スケーティングにも注目した報道を—大技の魅力—

師走・・・何てうまいネーミングなんだろうかと、今頃になると毎年同じことを思う。 しばれるなぁ、、母ちゃんの味噌汁が、美味いんだよねぇ、、とは、我が岩手が生み出した歌手、千 昌夫の歌の一節。“しばれる”とは、寒いということなんだけど、私の周囲の…

夕焼け様、ありがとう

ネットの世界とは言え、交流のあったブログが閉鎖されることが、こんなに寂しいものだなんて・・・初めて知った。 夕焼けブログ+2 フィギュアスケートのファンには、恐らく女性が多いと思われる。ブログの書き手も女性が多いだろう。 そんな中で、夕焼け様…

大輔と明子のタンゴに魅せられて—二人の共通点“情熱とハート”—

エリック・ボンパール杯の地上波放送は、午後16時からとなっている。 試合結果は既に判明したものと思われるが、演技を確認してから、後程触れたい。 先週末、送別会があり「アルゼンチンタンゴ」を聴かせてくれる店に行った。 この店のチョイスは、関係会社…

NHK杯目前に・・・佐藤門下生三つ巴で気になること

いよいよ明日から、NHK杯が開幕する。残業などせずに、一目散で帰路につかねば・・・(いつだったかな?忙しい最中、急いで帰宅しグランプリシリーズを見るためテレビをつけたら・・・フィギュアスケートクイズ番組なんぞを、ねじ込んでくれた某局。昨年だ…

プログラムを引き立てる大事な“コスチューム”

グランプリシリーズ中国杯では、最終結果はともあれ、若手も頑張りを見せた大会だったように思います。 ここまで地上波放送された限りにおいて、選手達の様々なコスチュームを見てきたわけですが、今回のみならず毎度感じることに、、 コスチュームもプログ…

注目度が低いのか? — グランプリシリーズ —

残念ながら今回はスケートアメリカの放送を一度も見ていない。本日の午後にBS放送があるようだが、私的用事もあり、おそらく見ることは出来ないと思う。 そういう時に、動画は有難い。だが・・・。 パソコンを持ち合わせていない私は、携帯電話が頼みの綱。…

シーズンが始まったのですね。

2ヶ月程でしょうか・・・ブログ更新から遠ざかっていたのは・・・。 原因不明の体調不良に襲われてしまい、ブログどころではなかったんですよね・・・心身ともに疲れ切ったと言いますか。 結果として、「枕」を自分サイズに合わせてもらい、枕をチェンジし…

花巻東ナイン ありがとう

フィギュアスケート愛好者の皆様、ご無沙汰しておりました。 ブログ更新が出来なかった理由は、下記の「追記」に・・・。 そして、 フィギュアスケートネタじゃなくて、高校野球の話題です。 先ほど、帝京×花巻東の試合が終了。 帝京:8点 花巻東:7点 私…

“基礎力”— 必ず最後に勝つ! —

政治に苛立つ“余力”さえ奪ってしまう程の蒸し暑さ。 「節電にご協力を!」 呼び掛けてる矢先に、原発がらみの様々な“問題”・・・。こういうのを、茶番劇と言うのだろうな。 “大人”って、いつからこんなになってしまったかねぇ・・・これでは、若い人を叱る資…

無力感を抱きつつ、それでもやはりフィギュアスケートを見つめ続ける・・・。

・・・震災から3ヶ月が経った今、お陰様で細々ながらも、ブログを更新することが出来ています。 ただ・・・、これは自分だけが感じていることかも知れませんが、震災以降の私の文章・・・だいぶ書けるようにはなってきたものの、震災前までの“勢い”みたいな…

本屋で見つけた“フィギュアスケート”

・・・花金 ハナキン という言葉も、既に“死語”と化してしまった昨今。 金曜日は、「○○会社の送別会があるから、悪いが定時で帰ってね・・・。」と、上層部からのお達しがあり、久々の定時退社となった。 いつもは、19時や20時を過ぎた“暗く”なってからの帰…

それぞれの理由

「40歳になっても出来るスポーツだということを、証明したい」 「現役時代は、“飛ばなきゃ”って思ってた時期もあったけど、今度は楽しみたい!」 41歳で、再び“氷上の舞姫”になる、伊藤みどり。 登山家に、何故山を登るのか・・・?何が、楽しいのか・・・?…

フィギュアスケートと音楽と・・・。

— クラシックや楽団の演奏なんて、眠くなるだけでしょう・・・。— — 敷居が高い気がするし、素人には分からないよ、クラシックは・・・。— 大方は、そのように敬遠すると思われる。 クラシック 吹奏楽 ジャズにも種類があるように、クラシックも幅広い。 中…

来季も見たいと思わせるプログラム — 不完全燃焼なれば—

世界選手権が終わったばかりだが、「来季も見たい!」と思わせるプログラムがある。 全くもって、個人的意見だが・・・。 高橋大輔:ブエノスアイレスの冬 アクシデントがなければ、ひょっとしたら「集大成」となったかも知れない、フリーのプログラム。 当…

ブログ開設1周年の御礼 − 遅ればせながら −

昨年の4月、 「偶発的な事情」により、当ブログを開設することになったのですが、お陰様で “1周年” を迎えることが出来ました。 また、いつしかアクセス数も、100万を突破しておりました。 読者数(ユニークアクセス)ではなく、ページビューのアクセス…

真央と小塚の“相乗効果”に期待 — 来季 —

浅田真央と小塚崇彦の2人が主となり、被災地にて“無料”のアイスショーを計画しているようだ。 被災者を優先的に招待する予定で、場所は盛岡や八戸が候補にあがっているらしい。 今季、浅田真央は佐藤コーチに師事し、目下、基本をしっかりと復習及び修復、…

一時帰宅ならぬ一時投稿

震災から1ヶ月が経過しました。 長い1ヶ月でした・・・。 その間、フィギュアスケートはおろか、「震災以外」のことに全く気持ちが向かなかった、長い1ヶ月でした。 母の実家は津波が壊してしまい、我が家はまだ「現地」に足を踏み入れることが出来ないで…

何と言うか・・・。

当事者でなければ、分からないこともある。 震災があった今回、つくづくそれを実感している。 被災者のため、被災地のため、「現場」に向かい対応している人間が、どれ程精神的に疲労困憊しているか。 テレビや新聞で見るより、「現場」を嫌でも目にしなけれ…